しゃっくり心臓説?

 前回の続きです。

 息を呑むと言われるように、心臓にショックが加わると息を吸ってしまうようです。これは反射の動きです。少しでも酸素を取り込み、心臓が止まっても延命しやすいようにする防御反応なのだと思います。

 しゃっくりで食道が強く緊張するとすると、たわんだ食道は鞭のようにしなり、心臓を後ろから叩く事になります。心臓にショックが加わると、息が瞬間的に吸われ、胸郭が挙上し、この時、しゃっくりによる食道の緊張に伴って狭められた声帯に、急速に吸気が流れ、吸気性の高い音が鳴る、と考えました。これでしゃっくりから胸郭の挙上、吸気性の高い音の全てが説明する事が出来ました。体の中を突き上げるような感覚は、恐らく胃を瞬間的に引き上げる動きもあるのだと思います。

 こうすると、しゃっくりは脈拍にも影響を与える事が考えられます。しゃっくりにより脈が乱れるのか、どのような影響があるのかが気になる所です。しゃっくり食道説を裏付ける証拠になるかもしれません。

 調べると、心臓のリズムを調整するペースメーカーを埋めてから、しゃっくりが出るという事例があるようです。とすると、しゃっくりは心臓単体の影響で呼吸反射を起こすものとも考えられます。が、体の中を突き上げるような感覚の説明が出来なくなります。また、このような心臓単体説では、単に胸式呼吸が起こるだけなので、しゃっくりの再現が容易であるはずです。この辺り、まだ疑義が残る所ではあります。

 別のアプローチとして、しゃっくりの止め方を考えてみます。よくあるのが水を飲むというものです。水を飲むとは食道に影響を与えるものです。息を止めるというものもあり、これは肺に空気を貯めて胸部の圧力を高めるので、食道や心臓に影響を与えるものです。びっくりさせるというものもあり、これは心臓に影響を与えるものでしょう。手首の脈を強く押さえるというものもあり、これは心臓に影響を与えるものです。結局、こちらのアプローチではますます分からない事が分かりました。

 申し訳ありません。もう少し続きます。多分次で終わります。

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