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子どもの思考を深める対話。キーワードはモヤモヤ

こんにちは
若林かおりです。

近頃、我が家の長男くん(小4)は、気になって仕方ないことがあります。

それは、【地球温暖化】

学校の何かの授業で知ったそうです。

「どうしたら止められるの?」
「だって、オカシイじゃん。温暖化なのに何もしないなんて」
なんて、怒ったりしてる。

そして、
「まずさ、車を使わないようにしたらいいんだよ!」
「もう車つくらないでほしい!」
なんて言ったり。


私は、子ども達のこういう学びのシェアが大好き

引き出してやろうとか
彼の学びになるだろうとかナシに、
彼の思考の世界をのぞくのが楽しくて、
プラスとして私自身対話スキルをもっているので、対話が深く深くなり

結果、子どもの視野が広くなり、学びが深くなっていきます。


今回は、私が自然にやっている子どもとの関わりを、言語化してみます。
私が、対話スキルを学んでいなければおそらくできていなかっただろうことを…
読んでくださるあなたが子どもとの関わりの中で「この視点なかった!」というようなものが発見できたら嬉しいです。

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まずは、息子と私の会話を公開

息子「地球温暖化、何とかならないの」
私「ほんとだよね。私もなんとかならないかって思ってるよ」
長男「車を使うのをやめたらいいじゃん!」
私「車はそんなに温暖化になる原因なの?」
長男「うん。排気ガスがね。だから、電気自動車がいいとおもうんだよね」
私「できたらいいよね。頑張って作ってるね、今」
長男「なんですぐできないのかなー!! できるまで車禁止でいいじゃん」

その会話を聞いていた娘も加わる

娘「そんなことしたら経済止まっちゃうわ」
長男「けいざいって?」


「車をやめたらいい」という極論。
これを聞くと私たち大人はついつい「そんなことできるはずない」と言いたくなります。

そこをちょっとストップして
なぜ彼がその答えを導き出したか? にフォーカスします。

そのスタンスでじっくり聞くと、彼の思考の範囲が勝手に広がっていきます。彼の中でアイデアが湧いてくる、感じ。

そして、この日は、ベストなタイミングで娘が加わり「経済」という言葉が彼の中に加わりました。
この言葉でまず、彼の視野が一気に広がりましたね。

物事って、なにかとつながっている
広がりがある

ということに。


こんな風に、彼の視野、思考を広げる呼び水的なものを投げかける。
ひとつの技です。(したのは娘ですがw)


ちなみに、もし娘が加わらなかったら…
私は質問をしていたと思います。
質問については次の会話の後に説明しましょう。

さて、では対話の続き

私「経済って、お金が回ること。
日本は車を作ってお金をもらっている人がいっぱいいるんだけど、
もし、車作らなかったら、その人たちってどうなる?
長男「仕事がなくなる。でも他の仕事したらいいじゃん」
私「だねww それが大変なんですよ」
長男「なんで?」
私「さぁ? 考えてみて」

この会話のポイントは2つ

まず質問。

太字部分ですね。

すべての答えを言うのではなく、問いかけてみる。
そうすると、考える回路ができていきます。

既に答えがある問いかけのポイントは、

上から目線にならない事(教えてやるぜスタンスNG)
オススメはクイズ形式(ゲームのように)


そしてもう一つのポイント

問いを残す

私たちは基本スッキリした状態がストレスがないので、
答えが出ない状態は嫌いです。
中途半端はなんだか気持ち悪い。

でも、世の中の問題は、すべて即スッキリ解決するモノばかりではありません。
安易な答えを渡すのではなく、
問いを残し、熟考する時間が、その人の思考を育てます。

問いを残すと、アンテナが張られ、いろんな情報が入ってきますので、
長男も、いつか「お、こういうことか」とつながる日が来るでしょう。
例えもうすっかりその問いを忘れていたとしても。

なので、気持ち悪いですがあえて「問いを残す」

この会話もう一つ展開がありました。

私「そうそう、びっくりなんだけど、地球温暖化に関わるガスを15%近くも出しているものがあるんだよ!車じゃないよ」

娘「牛のゲップでしょ」
私「!! すごいな!正解。牛が温暖化にさせるなら、牛消すと…」
息子「牛肉が食べられないね、それはやだな。じゃあ…牛を1か所の施設かなにかに集めて、ガスを集めて捨てるってどうかな」
私「世界中の牛を集めたらどのくらいの場所が必要なんだろうね。」
息子「そのガスを分解する物質を発明したらいいと思う」
私「そんな物質が発明されたらいいね!!」

すべて答えない。

こういうのも相手の思考を膨らませます。

キャリア発達視点では、年齢によって、牛の数調べてみようよ。
とか
そういう物質(ガスを分解)を研究している人っているのかな?

なんて調べるのもいいですよね。


というわけで、今日は、我が家の会話をご紹介しながら、
私が自然とやっていることを分析してみました。

繰り返しですが、まずは
教える必要はない
正す必要もない
会話自体と、会話の中から感じる子どもの成長を楽しみ、喜べばいい

というスタンス。

教えてやらねば~
会話をスッキリ終わらせねば~
という思いを手放してみてくださいな。

そして、会話を深くするスキルとしては、質問、受容(傾聴ですね)を身に付けておくと役に立ちます。

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