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思わぬ所で地雷を踏んだ時に、次の地雷を踏まないためにやっている5つのこと

皆さんは「地雷」を踏んだことがあるでしょうか?

私は何回もあります(笑)!

ここで言う「地雷」とは地面に埋まっている爆発物ではなく、外からは分からない、人の感情が爆発するポイントのこと。話をしていて相手が急に怒り出したりした時、「地雷を踏んだ」といった表現がよく使われます。

距離を保つ

子供の頃、父親がなぜか急に怒り出すことがありました。

私としては別に悪いことをした訳ではないのに、何が気に入らなかったのか、突然怒鳴ったり、目つきが変わったりしたことが時々あったのです。私としてはなぜ父がそんなに怒っているのかがよく分からなかったので、すごく戸惑いました。その時、口答えすると、火に油を注ぐ結果になるので、手がつけられません。

その際の対処法は「逃げる」。地雷を踏まないためには地雷が埋まっていそうな危険な場所に行かないことが最善の策です。いわば、「距離を保つ」ことが最初に見つけた地雷の対処法です。

子供の頃は父も仕事で忙しく、ほとんど家にいなかったり、単身赴任で海外に行っていたりしたので、自然と「距離を保つ」ことができたのはラッキーでした。

けれども、例えば、会社で上司と部下の関係だったりすると、「距離を保つ」と言っても限界があります。

そこで、距離を保つのが難しい場合の対処法は次の3つです。

・自分を突き放す
・弱点を見つける
・仮説を立てて検証する

自分を突き放す

知らないうちに相手の地雷を踏んで相手が急に怒り出した場合、少なからずこちらも動揺します。

よく「メンタルを鍛えろ」と言われますが、弱っちい私はなかなかできません。そこで心がけているのが、「動揺している自分を突き放す」ということ。

言い換えると、予想外の相手の言動に遭遇して、「自分の感情が大きく動いていることを客観的に自覚する」ということです。

理不尽なことで怒られると、当然こちらも怒りの感情が湧いてきます。けれども、その怒りの感情のままに何か言い返しても、相手と同じ土俵で戦うことになるので、あまり効果がありません。

まずは、「あっ、いま自分は怒っているな」「モヤモヤしているぞ」と自分の感情の動きに気づくだけでも全然違います。

特に自分に対する批判めいた発言には、多くの場合、心が揺らぎます。けれども、心が揺らぐこと自体がけっして悪いわけではありません。揺らいでいるという事実に自分で気づけるかどうかがポイント。

最初のうちは難しいかもしれませんが、慣れればできるようになります。


弱点を見つける

何かがきっかけで、突然キレる、怒り出すというのは、その何かが相手の琴線に触れて、こちらが予想もしていなかった行動に移す時です。

そこで、自分を突き放すことができるようになったら、「相手の地雷を踏んだ時は、相手が弱点をさらけ出した時」という認識を持つよう意識しています。

地雷を踏んでしまった時は、どうしても、相手の発する言葉とかに囚われがちです。

「なぜ、こんなことを(私に対して)言うのだろう?」

と自分との関係で相手の言動を考えると、先方も興奮しているために、自分自身も冷静ではいられません。

そこで、そこから一歩踏み込んで

「なぜ、(相手は)こんなことを言うのだろうか?」
「何が(相手を)ここまで怒らせるのだろうか?」

と考えて、

「(相手が)触れてほしくなかった弱点とは何だろうか?」

に思いを馳せるということです。

自分を振り返ってみると、分かると思いますが、人は誰しも

「こんなことは言われたくない」
「こういうことには我慢ができない」
「これだけは許せない」

というものがあります。

一方、他人自身の琴線に触れる「こんなこと」「こういうこと」「これ」が一体何なのかをこちらはわかりません。けれども、相手が感情をむき出しに行動に移すということは、その人の価値判断の基準を超えたことを意味します。

そして、普段穏やかな人が突然怒り出したりするのは、自己防衛本能機能が発動されていることなので、何かしらその人の弱みというか弱点につながっていることが多いです。

それゆえ、「なぜ」と考えることができたら、「どこが弱点なのか?」という視点で見ると、気づくものがあるはずです。


仮説を立てて検証する

もちろん、弱点はすぐには見つかりません。また、地雷を踏んだ直後に相手の弱点を見つけるのは至難の技です。

そこで、少し時間を置いて冷静になってから

「もしかしたら、彼の弱点はこれかもしれない」
「おそらく、彼女の弱点はこんなことなのかぁ」

という「仮説」は立てられます。

この「仮説」はあくまでこちらが勝手に立てた「仮説」なので、正解かどうかはわかりません。そこで、距離を保つことができない場合は、自分の立てた「仮説」が正しいのかどうかを「検証」してみましょう。

言ってみれば、色眼鏡で相手を観察することです。色眼鏡で見るというのは、一般的にはあまり良いように考えられていません。けれども、それは色眼鏡で見て、「アイツはこういうやつだ」と検証もしないで決めつけている場合です。

仮説を立てて検証する場合の色眼鏡は、決めつけるのではなく、「こういう視点で見たら、何か気づくことはないか」というように、検証する材料を集めるという感じです。

赤外線カメラで見たら、見えなかったものが新たに見えてくるように、「ここが彼の弱点かも」という視点で相手を冷静に観察することで、必ず発見があります。

そして、仮説がある程度正しいということを検証できたら、こちらのオプションが増えるので、新たに地雷を踏むことを防ぐ確率を高めることができるようになります。


アウトプットする

・自分を突き放す
・弱点を見つける
・仮説を立てて検証する

偉そうにいろいろと書いていますが、私もできるようになったのはここ2、3年のこと。サラリーマン時代にこれらをできていれば、もっと会社で出世できていたかもしれません。

なお、「距離を保つ」、「自分を突き放す」、「弱点を見つける」、「仮説を立てて検証する」以外に、地雷を踏んだ後でやっていることは、「アウトプットする」です。

「成仏させる」という表現を使っておられる人もいますが、地雷を踏んだことを記録として残すということです。その際のポイントは単に事実を書くのではなく、自分の考察を加える形で記録に残すということです。

SNSを見ていると、上司の悪口や会社に対する不満、お客さんへの苦言などをそのまま書いているケースも散見されます。それはそれでストレスの発散にはなりますが、自分なりの考察がないと、次の展開に繋がりません。

ちなみに、私がこの記事を書いているのは、今週あるミーティングで「これって地雷を踏んじゃったのかぁ」と感じたことがあったからです。

その内容をくどくど書いても、単なる愚痴になります。けれども、事実は事実として捉え、自分がどのように対応したのかを振り返ってまとめたのが今回の内容です。

何かご参考になることがあれば嬉しく思います。

なお、自分の「感情→思考→行動」の流れが分かっていると、地雷を踏んだときでもより冷静に対応できるようになります。ご興味のある方は「体感セッション」を受けていただければと思います。


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