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マーケティングのセオリー通りには行かない人もいる

「やりたいこと」と「できること」、そして、「ニーズのあること」。

この三つが重なる部分のことを自分の仕事にするのが良いと言われています。

パッションリソースマーケット

まさに、これらが重なる部分を仕事にするのはマーケティングの基本であり、すごく理に叶っています。そして、この教えに従ってビジネスで結果を残されている人もたくさんおられます。

しかしながら、私の場合は、この三つが重なる部分で仕事をしていたにも関わらず、途中で「なんだか、ちょっと違うかも?」と感じ始めました。

理由としては、

パッションやリソースに関する考察が浅かったこと

そして、

その場合、マーケットに引きずられやすいこと

があります。

自分のやりたいことは分かっているようで案外分かっていません。前回の記事にも書いたのですが、私は資金繰り改善に関する仕事がやりたいと思っていましたが、それはあくまで本当にやりたいことの一つに過ぎませんでした。

また、自分のできることを紙に書いて棚卸しすることはできます。けれども、単に自分が過去に経験してできることを列挙しても、表面的な内容に留まっていると、スキルや実績の羅列に終わってしまう恐れがあります。

そして、自分のやりたいとことやできることに関して深く追求していないと、お金に直結するマーケットの動向に引きずられやすくなります。

ちょっと前であれば、「タピオカが人気あるからタピオカの店をやろう」となったり、昨今で言えば、給付金や助成金に対するニーズが高まっているので、「助成金のサポートを仕事にしよう」と考えたりするような感じです。

もちろん、市場のニーズに敏感であることは経営者として必要です。しかしながら、自分のパッションやリソースを無視して、「これはすぐに儲かりそうだから」という理由で、安易にその分野に進出しても上手くいきません。

そして、パッションやリソースは自分のことであるの対し、マーケットはお客さんという第三者のこと。このため、そもそも、この三つが重なる所を見つけるというのは、それほど簡単なことではないのです。

そこで、我々は「どの分野の仕事をするか」というご相談があった際、パッションとリソースとマーケットを重なる分野をいきなり探すのではなく、二つの段階に分けて検討しています。

その二つとは

1.パッションとリソースで提供できるバリューを見つける

2.そのバリューを発揮できる市場はどこかを考えて、お客さんと競合とを分析して、商品のコンセプトを決める

というものです。

この二つのステップについては、次回に解説したいと思います。

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