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『素直さ』は最強チートスキルだと、1周回って身に沁みた話。

「素直でいれたから、あの時の自分は上手くいったんだ」

2年半前に独立をした自分が、唯一もっていたスキルは「素直さ」だったのだと思う。

しかし、もともと自分は素直さとは程遠い人だったし、人のアドバイスを受ける事が大嫌いだったからこそ、独立当初は地獄を見た。

なぜ、そんな自分が「素直さ」を持っていたのかというと、独立当初、自分が正しいと思うやり方を100%実施した結果、驚くくらい上手くいかなかったという経験があるからだ。

だからこそ、「人に学ぶ」という事の大切さが身に沁みていた。

職業柄、生徒や大学生に対して、アドバイスをすると言う時が多くある。

また、個人事業主と言う自分の立場上、目上の人や、自分よりも先を走る人たちからのアドバイスをいただくと言うことも多くある。

アドバイスをどう扱うかということに関して、アドバイスをする側の視点、アドバイスを受ける側の視点、どちらの視点からも悩みが深い。

アドバイスをする側の悩みとしては、自分が行った渾身のアドバイスが、相手には響かない時がある、という点だ。

10代の若者と関わる立場として、僕自身が学生の頃にキャリアでさんざん悩んだ経験や、独立にあたってチャレンジをすることの大変さ、そして結果を出すことの大切さを実体験として得てきた部分をバックボーンとして接している。

その中で、アドバイスを受ける側の子のストレングスファインダーの結果を知っていることも多いので、その結果をもとに出来る限り相手の状況に合わせたアドバイスをしても、相手に響かなかったり、もしくは何気なくしているそのアドバイスの価値をわかってくれなかったり…と言う部分で悩んでいる。

当然、僕自身のスキルの不足もあるのは前提だと思うのだけれども、それ以上に、アドバイスを受ける側の人がアドバイスをしてくれる側の人の裏背景を想像できていない、という点があるのではないかと思っている。

アドバイスをしてくれている側の人が、どれほどトライ&エラーを積み重ねて得た見識なのかや、アドバイスを受ける側の人の個性に合わせて出しているアドバイスなのか、といった部分を、アドバイスの受け手がリアルに想像できていないので、身に沁みないのだろうなと思っている。

なので、無用な取捨選択が生まれたり、価値ある情報に気づけないでいるのではないかと思う。

しかし、上質なアドバイスを受けて、実行するという一連のプロセスを踏むと、一時的に自分の脳みそではなく、自分よりも明らかに見識がある脳みそから生み出された行動ができると言う点で、アドバイスの価値と言うものは計り知れない。

これら一連の問題を全て乗り越えることができるのが、チートスキル「素直さ」である。

この場合の素直さと言うのは、確かな情報であれば即実践し、情報の取捨選択を自分で行わない、ということが当たるのではないかと思う。

自分よりも格段に能力値や経験がある人から生み出されたアドバイスをそのまま実践するのだから、成功確率が高くなるのは当たり前。

生徒に接していても、著しく成績が伸びたり、人生が大幅にステップアップするような経験を踏む子は100%このチートスキル「素直さ」を持っている。

この素直さにも、天然と養殖があると思っていて、天然系の素直さを持つ子は親の教育の賜物なのか、取り立てて何不自由なくアドバイスに素直になれると言う気質を持っていると思う。

僕のように、後天的に素直さの大切さに気づいた養殖系の素直さをもつ子は、自分自身を省みざるを得ないような実体験を持っていたりする。

どちらも同様にチートスキルを持っているので、アドバイスを上手に使って、そしてそのアドバイスを実践し、さらにアドバイス引き出し、成功確率が高い選択を積み重ねていくのではないかと思う。

人生のどの段階で、このチートスキルを得るのかが、人生をより良くするための一つのキーとなるのかもしれない。


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