パンナコッタの幸せ

これまでの人生でパンナコッタを食べたのは数回しかなかった。

そういえば小学生の頃、法事の後に訪れたファミリーレストランで年上の従兄弟2人が注文していて、「なんか大人やなあ。かっこいいなあ。」と思ったっけ。

それから30年程経った最近、近所のスーパーで可愛いパッケージのパンナコッタをジャケ買い。

料理研究家栗原はるみさんのパンナコッタなのですが、これがまあパッケージだけじゃなくて美味しいこと。

どハマりしましてスーパーに行く度に、夫の分と合わせて4つ程買っては、私がほとんど食べていたのですが。

栗原はるみさんのホームページでレシピが公開されているのを発見し、お家で作ってみることに。

これがまあなんと美味しいこと。

ツルっと涼しげな見た目とトロッとした舌触りに、少し大人なラム酒の香りと乳脂肪を感じるこっくり濃厚な味。

バット一面出来た真っ白なパンナコッタに、初めてスプーンを入れる贅沢。

夜娘が寝た後、濃く出したお紅茶と共に、夫と頂くパンナコッタ。

はー何て幸せなんだろう。

「菓子は苦しい時ほど必要なもんじゃと、わしは思う。たちばなの菓子で救われる人が、きっとおるはずじゃ。」

これは、昨年放送されていた朝ドラ『カムカムエブリバディ』の中で、主人公安子のお父さんで和菓子職人の金太が口にした言葉。

毎日甘いものに癒される時間のある未来が、世界中の子供たちに訪れますように。

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