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第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門~7/24講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門へご参加いただいている皆様。

新たにTHE NEW COOL NOTER より、読書感想文企画が立ち上がりました。
詳細については、さらにこれから詰めてまいりますが、以下の記事をご参考にしてください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

本日は、洋介委員長ヒロさんより、計5作品の講評をいただいています。どうぞ、お楽しみください。

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<講評(洋介さん)>

ときをこえて
やっと見つけた
ここにいたんだ

もう大丈夫だよ
これからは一緒だよ
もう一人じゃないよ

眠くなったかな

ママがいるよ
悲しくないよ
忘れ損ねた思いだよ

ママと歌おう
ママと笑おう
心が落ち着くよ

眠くなったかな

ママがいるよ
心配しないで
忘れ損ねた思いだよ

いまはママと一緒だよ
いまは此処にいる
いまが本当なんだよ

思い切り走ろう
思い切り笑おう
ママがいるよ大丈夫

難しい話だけれどね
安心しているといい
過去は書き換えられるんだ

心配しないで大丈夫
二人で手をつなごう
ママがいるから大丈夫

これからはずっと一緒
手を離さないからね
ママがいるから大丈夫だよ。


とのむら のりこさん
優しい愛に溢れた詩を
ありがとうございます。

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<講評(洋介さん)>

石畳を登ると大空だ
石畳を登りゆく
心地よい潮風
石畳を登ると海だった。

石畳は螺旋階段
上る坂に下る坂
気がつくと
意識の内にいた。

心のずっと奥
虚空と混沌
飲まれてく
巻き込まれゆく

辿り着く静謐な沼
白い蓮の花咲く
静謐な泥の沼
蓮華座には花の精

蓮の花を見る私
空を駆けた
雲海を眺め望む私
畏怖に囚われ駆け降りる。

石畳は下り道
石畳は上り道
石畳は登る道
先へと進む石畳

進み始める石畳
上へ上へと石畳
登り続ける石畳
交互に踏む足石畳

石畳はいつしか私
私はいつしか石畳
教えて伝える石畳
意思を教える石畳

何処へ向かうか
意識の内よ
明るい兆しへ光へ
光さすところ朝が来た。


ふみさん
胡蝶の夢を思い出させる
幻想的な詩を有難うございます。
内世界は螺旋階段のように
DNAも螺旋状、面白いです。

最後の一言で言葉で膨らませた
想像力を朝に返す。
とても面白い内意識の動きを
飾ることなく伝えています。
ご参加をありがとうございました。

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<講評(ヒロさん)>

奔放と反骨心が小気味よく流れるロックンロールなnote.
平凡・退屈を好まない 、実感と刺激を糧に もがきながら自ら行く道を切り開くさまに応援したくなります。

教師や親の叱咤、親や偉人の格言は耳に入らないが パンクロックのビートだけは心に届く。
若者ならではの危ういもろさが描かれます。

小学生時、街の貼り紙や看板を評論する描写が印象に残ります。

書き主の記しはメッセージであり歌詞でもあり、表現する者がいれば 届く者がいるという成功体験の始まりのように感じました。

祖母様の逸話のようなファンキーな一面も受け継ぎながら、異国の地で母親同様の女の強さが芽生える時間を過ごしてゆく。

ヒットチャートを手土産に次に戻る"あたしを嫌いだった街"からは、違う風景と新しい曲が生まれるのでしょう。

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<講評(ヒロさん)>

不思議なものである。
明確な対象を持たない4つ形容詞と1つの名詞。
これだけでなにを指すのか多くの者が理解してしまう。

成長と時間経過の証として顕著に現れるある身体の変化。

神秘的な魅力について記される前半から一転、悩ましい罹患へと展開していきます。

乳がん羅患率は10%程度とも言われます。
本人以外は知る人は少ないまま過ごしている方も多いことが窺えます。

治療治癒の視点とは異なった女性ならではの憂い、もの悲しさが伝わります。


そして自分の一部として、「鏡の前で両手で自分を抱き締める」。
読後 、疾患に苦しむ方へのエールにも感じました。

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<講評(ヒロさん)>

雨をたのしみにとらえた子供ごころが可愛らしい、心あたたまる童話です。

ここちよく新鮮なオノマトペが とても楽しかったです。


子供時代は、日常に混じる非日常 違う出来事が嬉しくて仕方ないもの。

好奇心と想像力で大人には見えないものが見えるものです。

大人には聴こえないものが聴こえ、大人が知らないことを知っているのです。


雨つぶにうっとり見入り 頭にリズムが浮かんだときには、雨つぶの住人になってしまったのでしょうか。

「チッチッチー」「パンパラリン」「ピチョンピチョン」
「ポポロン ポポロン ポンポロリン」


雨つぶは歌います。話しかけますし、誘います。

いっしょに遊んでくれて、子供に飽きられないタイミングで こちらの世界に帰してくれるやさしさが余韻として頭に残ります。


あちらこちらで現実にある ホントの物語なのかもしれません。

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事務局アカウントでは、過去の記事とKindleで、これまで小説を書いたことが無い、という方でも、始められるようなコツなどをまとめさせていただいています。

どうぞ、ふるってご参加ください。
皆さんとともに、このコンテストを盛り上げ一緒に楽しんでいくことができることを臨んでいます。

*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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