花 '24秋｜IKERU
Bring the wisdom of ikebana into today's society
ーーーいけばなの叡智を社会へ
現代の文脈に合わせ、教育とビジネスの世界でキャリアを積まれた山崎繭加さんが、いけばなの教えはビジネスの分野で必要とされているとの想いで立ち上げられたIKERU。ひょんなことから機会があり何度目かの参加。
ワークとしての参加ではなく個人での参加で、ゆるりとした空間で花をさわれる。
◆TODAY'S FLOWER
バラエティある花材の中で、今回はススキの穂が美しいパープルで彩られており一番かわいかった（一番適当にいれたけど）。枝物とキクのオレンジが秋を感じさせてくれる橙の色づきがなんとも優しい。
剣山×２にトライしていみたが、左と右どちらがよいか、どの向きを向いてもらおうか、選択肢が増え悩ませられた。高低差を出してもおもしろかったかも。
学生時代に草月流生け花をやっていたが、『今夜はカレーよ』というように、『今夜はラナンキュラスよ』と花を購入し家で生けるには至らないのでこのような生け花をやる機会に巡り合えることがありがたい。
料理とかも似たようなところがあるが、花を生けてる間は生ける方に意識が向きそのことだけに捉われるあの時間が心地よい。
ここのIKERUでは、最初にどういう最終形にするかのゴールを考えずに1本1本の花材を見て活きるように生けていくのだが、普段の脳みその使い方と逆向しており意識をしないと、すぐ同色・同形で固めてみようかなどゴールイメージを描いてしまう。一種の脳トレになりそう。
『今夜はカレーよ』は、はやみねかおる作品に出てくる世界最高のパスワード。昨今のパスワードポリシーには即刻ひっかかりそう。