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小さな子ども2人の母である私が新規事業に飛び込み、熱中している理由

はじめまして。クックパッド買物事業部で、ストアプロダクト兼流通プロダクトマネージャー兼オペレーションマネジメントグループリーダーをしている川原田えり(かわらだえり)と申します。

この場をお借りして、「小さな子ども2人の母である私が新規事業に飛び込み、熱中している理由」をお伝えできればと思います。

生まれてからこれまで

名古屋で生まれ育ち、高校卒業後、大学進学を期に関東にやってきました。

小さな頃から体を動かすのが大好きで、負けず嫌いでした。個人スポーツよりもチームスポーツが好きで、中学までに経験したのはソフトボール、バスケットボール、陸上(リレー、駅伝)、ハンドボールとチームスポーツばかり。

高校では当時珍しかった女子サッカー部に所属し(皆が初心者でスタート地点が一緒、という一言から試合に出られる機会が多いと思い惹かれて入部)天然ガングロ(死語でしょうか・・・?笑)の高校時代を過ごしました。

チーム数も少ないため最初から県大会スタートで東海大会を目指し、県優勝し東海大会に進出できました。今振り返ると、1つの目標に向かって自分の力を向上させ、さらに仲間と力を合わせて個ではなし得ない体験・経験をすることが好きだったのだなぁと思います。

eri036_20010801_県大会優勝!(不戦勝だけどね・・笑)

写真:高校時代・女子サッカー部

運動以外に好きだったものとしては、母が料理上手だったこともあり食べることが好きでした。また絵を描いたり立体制作をしたり美術も好きでした。美術関連の学科も頭をかすめましたが、食品科学や栄養学に興味があり大学は農学部を第一志望としていました。

ただ力及ばす、浪人するか悩んだ結果「今後いろんな道が広がるかも。デザインだって生物学だってやれそうだし!」という理由で、文理別け隔てのなく学べる慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに行くことに決めました。

SFCでは、のどかな環境からは想像もつかないほど、濃密な大学生活を送ることになりました。

学内では主に情報デザイン関連を専攻し、授業単位や研究室で夜遅くまでグループで議論したり制作に没頭したりしました。

学外では学生団体に携わり、他大学の仲間とともに映画・出版・広告・テレビといったメディアに興味のある大学生向けの学外スクールの企画・運営に没頭していました。スクール自体は私が関わるよりも前から続いていたものでしたが、講師として呼びたい社会人を探したり、プログラム構成を考えたり、集客方法を模索したりなど大変ながらも、やりがいの連続でした。

新卒入社の会社では7年、ドラえもんのような仕事をしていました

大学生活を経て、学内よりも学外での活動が私の中で印象的なものとして残っていたため、メディアやイベント企画を行っているような会社に興味を持ち、チケット流通・出版を主事業としている会社に新卒入社しました。

大学生が立ち上げ、ヒト・モノ・コトが集まりそれを料理して発信するという出版事業から、チケットや情報サービスに展開していったという会社の精神にひかれました。同時にその環境に身を置けば自分も何かしら発信や仕掛けづくりをする側になれるのかな?という期待も持ち、入社を決めました。

チケットは大きく仕入部門と販売部門に分かれており、私はインターネット販売の部署に配属されました。クライアントのチケットのオンライン販売に関する企画・設計・ディレクションを担当していました。たとえば、野球の球団、サッカーチーム、演劇やお笑いの劇場などの公式サイトでのチケット販売システムを作ったり、自社システムでは実現できない案件の場合は、他社のサービス・システム・開発を利用してクライアント要望に応える仕組みづくりをしたりしました。

グラウンド

写真:前職では国内のドーム、アリーナ、劇場色んな所に行きました

今思うと、いろんな無理難題がのび太くんのようにやってきては、試行錯誤しながら実現方法をつくりあげるドラえもんのような仕事だったなぁと思います。

チケットを委託してくれるクライアント(球団や劇場、音楽事務所など)の要望を満たしながら、買ってくれるお客様にもわかりやすく、さらには委託開発のため開発工数と期間も限られる、という狭間に位置し、何が最適解なのかを常に模索していました。時に大きな販売トラブルと対峙しつつも、濃密に働いていました。

トラブルシューティング能力や障害発生時の原因を究明する力、そもそも未然に防ぐためにすべきことを整理する力は、このときに必然的に鍛え上げらたと思います。

また、クライアントのニーズも大事ですが、何よりも買ってくれるお客様により沿ったサービスを作り上げることが大切であり、そこにやりがいを感じていました。

そのため、もっと日常的に使われる商材や生活者目線のサービス、そして自社のインターネットサービスを保持している会社で経験を積みたいと思うようになり転職を決意しました。

書類で落とされたところから始まった、クックパッドでの挑戦

クックパッドは転職先の第一候補でした。もともと農学部を視野に入れていたように食の世界にはずっと興味がありました。衣食住の中でも食が一番大事、と考えており、思い返せば新卒入社前の内定時の自由課題もなぜかレシピ本を作っていました。笑

自社サービスでかつ食の領域であったこと、当時の会社のミッション「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」やクックパッドに関する書籍を読んだ際にこの会社で働きたい、サービスづくりに携わりたい」という気持ちが自然にこみ上げてきたこともあり、この時既に勝手に片思い状態でした。

そんな熱い思いも簡単に砕けました。実はエージェント経由で開発ディレクターの案件に応募し、あっさり書類で落ちたのです。笑

あきらめきれず「入ってしまえばいずれやりたいことがやれるだろう」と楽観的に捉え、前職で販売システムを作る上でカスタマーサポートとも密接に関わっていたことから、カスタマーサポート部門の募集に再応募しました。結果、、、未経験ですが受かることができました。

1ヶ月のカスタマーサポートを経て、有料会員獲得を行う会員事業部のディレクターに異動!!その後は有料会員獲得の施策をクックパッド外で行えるような仕組みづくり(アフィリエイト・クーポンシステムなど)と企画・営業・運用を担当しました。

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写真:育休取得前に後輩たちと撮った記念写真

異動当初はペアとなったエンジニアから「ディレクターとしてイマイチ!今までどんな仕事の仕方をしてきたの?仕事を一緒にしづらい!」とダメ出しされました。

また、担当プロダクトも予定通りリリースできなく、与えられる目標も当時の私には頂上が見えないくらい高く、自分の力量のなさに落ち込む毎日でした。

「生活者の目線で、使う人のことを考えてサービスづくりを」と思っていた私でしたが、クックパッドの考えるユーザーファーストはレベルが違いました。

クックパッドのサービス開発の手法EOGS(Emotional Oriented Goal Settings)にも表れているように、ユーザーの欲求はなんだろう?と誰もが真剣に向き合っていました。

ディレクション能力以前に、ユーザーファーストの意識を高めること、また課題や目的を明確にし的確に表現することを心がけました。また、社内のブログや同僚の仕事の進め方などいろんなものを読み、見て、時に聞き、企画の作り方から進め方などディレクションを再度学びなおしました。

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画像:クックパッドの「EOGS」の一例(「クックパッド開発者ブログ」より)

2度の育休を経て、サービスの見え方が変わってくる

その後、1度目の産休育休を取得。約1年の在籍でしたが「3年分くらい学び、働いた」という気持ちで休みました。「毎日の料理が本当に大変で苦痛、、、」と心底感じたのは子どもを産んでからです。今までユーザーインタビュー等で聞いていましたが、自ら実感するとサービスの見え方がガラリと変わりました。

ぶどう畑

写真:第1子育休中・ぶどう狩りに家族ででかけました

復帰後は会員事業部のサービス開発ディレクターを担当しました。

育休産休の取得前は会員獲得施策でしたが、復帰後は有料会員にプレミアムサービスを続けてもらうためのサービス開発をみることになりました。会員獲得時はウェブベースの施策が多かったのですが、サービス開発はAndroidアプリやiOSアプリでの施策が多く、クックパッドにおけるアプリ開発のディレクションはこの時に学びました。

そして2度目の育休をいただくことになります。その当時熱中して作っていたプロダクトも育休生活においては必要不可欠ではなかったり、ユーザーの課題と思っていたことも見え方が変わってきたりしました。

私が気分屋な性分かもしれませんが「生活者の課題解決は一筋縄では実現し得ないな」と2度目の育休を経てより感じるようになりました。

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写真:第2子育休中・ある日のお出かけの様子

マートとの出会い〜買い物難民に向けたサービスとは?〜

2度目の育休復帰前に現在の部長・勝間と話したことがはじまりでした。買物難民と呼ばれる人たちに向けて新規事業を立ち上げようとしている、との話を聞き「これは自分にぴったりのサービスではないか!?」と共感しました。

子育てしながら働いていると本当に時間がありません。買物の時間すらつくるのが難しく、保育園のお迎え後に買い物をすると子どもが駄々をこねる、お菓子売り場から離れない、子どもに気を取られて本来買うべきだったものを忘れてしまう、などいろんなハードルがありなかなか行く気になれません。

・生協は週1配送しかない
・複数の宅配を使うとそれもコストとなる
・まとめ買いは買うものや献立を決めるのが大変

と感じていた私にとって、使いたい分だけ予め買って受け取るスタイル、さらに地域のお店が出店者となっている仮想商店街のような世界、はまさに私が欲していたものでした。

個人商店が多いエリアに住んでいるため、鮮魚店、精肉店、青果店で買い物する習慣がついていた私にとって様々なお店が出店するスタイルのクックパッドマートはとても魅力的でした。

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写真:子どもたちはマートファン。精肉柳屋さんの厚切り豚肉で、サムギョプサルがお気に入り

何よりも、私が使いたい!使ってみてよい!便利!と思えるサービスが出来上がったら、周りにたくさんいる同じような境遇の家庭の助けになり使ってもらえるのでは?と確信し、まだうまくいくかどうか不透明な新規事業に飛び込んでみることにしました。

サービスを作る上で、どれだけターゲットの気持ちを理解できるか、もしくは自分がそのサービスの必要性を信じきれるかはすごく重要と、クックパッドでの仕事を通じ、感じていたことも決断の後ろ盾となりました。

実際にマートで働いてみて / 入ってみて

私がクックパッドマートにジョインしたタイミングは、まだサービスを社内検証している最中で、これから外部にサービス展開の準備を始める段階でした。

最初は商品の集荷からお届けまでのオペレーションの整備が私の役割でした。

どうしたら10度以下で食材を運べるか、受け取るユーザーはどうするとスムーズかなど現在のクックパッドマートの流通の基盤となる仕組みにつながるパーツを1つずつ地道に検討・検証・改善を進め、作り上げていきました。

流通の仕組みを自らトライアルしつつ仕様決め

写真:流通の仕組みを自分たちでプロトタイプします

外部展開のための最初の受け取り場所の開拓営業も行いました。人数も限られていたため、外部展開するために必要なことを領域別け隔てなく担いました。もともと「ボトルネックとなりそうな部分はどこでも潰していきたい」という意気込みで臨んでいたので必然といろんな領域を見ていました。

クックパッドが得意とするテクノロジーと、実際に店舗運営をされている方を巻き込みリアルのモノを動かす現実世界の融合は、課題山積で1つ倒しても次から次へと “ラスボス到来” という状態でした。まさに、やりがいの固まりでした。笑

意思決定に関しても、課題が山積なので「何を今やるべきか?」逆に「今はこれはやらない」と瞬時に決断する力が求められることが多く、決めたことは即サービスに反映されるという状況でした。

スタートアップのような雰囲気がありつつ、実は働いているメンバーは私のように子育て世代が多いのも事実です。「限られた時間で、最大限のパフォーマンスを発揮すること」に皆注力しており、今までの部署以上に濃厚な日々です。

人も増え、サービスも拡大中の現在は、

①生産者・販売者の皆さんがクックパッドマートに参画してもらうことが楽しくなる、やりがいとなるような生産者向けのプロダクト

②商品流通をより効率よく、正確に行うためのプロダクト

という2つの領域のプロダクトマネージャーを担っています。いろんなボールを拾っていたら複数の領域を見ていました。

どちらも今までにない仕組みづくりをしているので毎日のように難題にぶつかっていますが思い描いた仕組みでクックパッドマートの流通が動いている今、とても面白いです。

時間は皆に平等で、私は2児の母でもあり、家庭も大事にしたく、そろそろこれ以上の領域を見るのは限界なので、次は共に仕組み化を進めてくれるメンバーの獲得(採用)と育成に力を入れたいです。

そんな私は、こんな人と働きたい。

今のクックパッドマートは拡大に向けてアクセルを踏み続けている状態です。いろいろな領域で高い目標と現実の差分を埋める仕事が求められています。

サービスに共感し「共に作り上げていきたい!荒れ地を整えていくのが楽しい!」と思ってもらえる人にはぴったりの職場だと思います。

また一度決めたことも様々な要因や環境の変化によって柔軟に変える必要があります。まだ今のクックパッドマートは完成形ではないからです。1ヶ月前に決めたことを変えようということが日々起こります。

変化に寛容で柔軟、そして「変化するならついでにこれもやったらよいのでは?」と前向きに捉え、サービスを前進させられる人が向いていると思います。

私のような子育て中の身でも活躍できるほど、クックパッドマートのメンバーは皆前向きでそれぞれのスキルや能力を尊重し、お互いを高め合いながら事業と向き合っています。

テクノロジーと流通が複雑に絡み合うプラットフォームづくりにピンと来た方、クックパッドマートのサービスに共感ポイントを見出した方、ぜひ一緒に働きましょう。

ランチ

写真:ある日のランチタイムの様子

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