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ワーキングペアレントをサポートする取り組みについて

クックパッド公式note

こんにちは。クックパッド広報の武田です。

クックパッドには、子育てと仕事を両立しているワーキングペアレント(パパママ社員)がたくさんいます。
「子育てしながら働きやすそう」「子育て中のいち生活者としての視点を仕事にも活かせそう」というポイントを入社の決め手に挙げる中途入社の社員も多く、昨今注目されている男性社員・役員の育休取得事例も多数あります。

そんなワーキングペアレントの子育てと仕事の両立をサポートする取り組みについて、人事部で組織開発を担当する寺島さんと、制度を活用しているメンバーに話を聞きました。

組織開発担当者に聞く、クックパッドの「子育てと仕事の両立支援」とは?

人事部 組織開発グループ 寺島(ご実家はお蕎麦屋さんなのだそう)

──寺島さんが携わっているワーキングペアレント向けの取り組みを教えてください。

「仕事と子育ての両立支援」として、主にコミュニティと制度の設計・運営をしています。

まずコミュニティとしては、全社で使用しているSlackで「#working-parents」というパブリックチャンネルを作りました。2017年3月に作ったコミュニティですが、今も活発に動いています。ワーキングペアレント同士の子育て情報交換や相談はもちろん、クックパッドが運営する食育絵本のサブスクリプションサービス「おりょうりえほん」のヒアリングの場としても活用されています。いわゆる「みんなでオープンに話せる場・情報が集まる場」ですね。

また、制度面で代表的なのは「育休復帰メンター」「ベビーシッター補助券」の2つです。

まず育休復帰メンターは、育休から戻ってきた社員に対し“同じように子育てしている”先輩社員がメンターとしてサポートする制度です。こちらはコミュニティでは相談しにくいことを話したり、ランチをしながらおしゃべりをして共感し合えるような場です。
具体的には、復職月から6カ月間、月1回以上オンライン面談やお茶・ランチをメンターと行って、その際の食事などの費用を会社が補助しています。
社内Wikiで、オフィス周辺のお店リストや感染症拡大防止のガイドラインを公開していて、メンティ・メンター間でオンライン面談にするかお茶やランチにするかは相談して決めてもらっています。
誰をメンターにするかは、仕事で関わりがある部門(同じチームではなく近いチーム)に所属していることや年齢が近いこと、メンター自身が育休取得経験があることなどを条件に決めています。

もうひとつのベビーシッター補助券は、内閣府から「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業の実施主体」として決定を受けた実施団体と連携して、「ベビーシッター派遣事業割引券」を社員が利用できるようにしているものです。
必要な人に必要な枚数を申請してもらい、逐次オンラインで使えるクーポンを渡しています。
法人契約しているベビーシッター事業者も複数あり、そのリストも社内Wikiで公開しています。

──このベビーシッター補助券は最近導入された制度ですよね。導入に至った背景には、何があったのでしょうか。

最初はコロナ禍の「特例措置」として2020年6月に導入しました。というのも、クックパッドはコロナ禍の比較的早い時点で原則フルリモートの勤務形態にシフトしていて(参考:2020年2月18日発表プレスリリース「クックパッド、新型コロナウイルスの拡大防止対策で、全従業員を対象に在宅勤務(Work from Home)を実施」)、当時保育園・幼稚園の休園や小学校の休校なども多かったので、ニーズを見越して始めたんです。

ただやはりその頃はベビーシッターさんに家にきてもらうこと自体の感染リスクをどう捉えるかなど、社員だけではなく世の中的にも戸惑っていたところが多かった上、当時はクーポン自体がオンラインではなく紙で、使いづらさや管理も大変だったのもあり、あまり活用されなかったんです。それで一旦終了しました。

ところがその後、何人かから「あの前やってたやつ(クーポン発行)はもうできないですか?」と相談をもらったり、新たに入社した社員から「前職で活用していたのでクックパッドでもあったらありがたい」と話を聞いたりと、ニーズがあることが分かりました。そこでアンケートを取り、結果、使いたいという声が一定数集まったので再開しました。

──そんな紆余曲折があったのですね。一度やめた制度を復活させるのは、なかなか時間がかかりそうなイメージがありますが、どのくらいかかりましたか?

問い合わせをもらい始めてからは実質2カ月ほどですね。2021年10月には再スタートしています。

──2カ月!思いの外スピーディーで驚きました。

そうですね笑。この制度に限った話ではないですが、社員の相談から、制度やオフィス環境の改善など、さまざまな変化が起こしやすいのはクックパッドらしいところだと思います。

──再開してからはどのくらい使われていますか?

レギュラーで使っているメンバーは男女問わず一定数いますね。業務の繁忙期に合わせてスポット的に使う人もいます。メンターから「ベビーシッター補助券使うといいよ」と聞いてメンティ側も使い始めるパターンもあって、制度同士もうまく回っていますね。

──ワーキングペアレントに向けたサポートについて、寺島さんご自身の想いを聞かせてください。

社員の「働きたいけど働けない」状態に対しては、会社が手を差し伸べるべきところだと思っています。ちょっとサポートするだけで自律的に活用して頑張る人・成果を上げる人はたくさんいますから。
会社の姿勢として、そこまで「手厚い支援制度を整えています」と掲げてはいないのですが、制度自体はシンプルでありつつも困っている声があればすぐ拾うし、そこで拾った声を元に「使いやすく根本解決になる手段」を考えています。

それに「目立った制度」は多くなくても、フルフレックス制の勤務形態やカルチャー面(周囲の理解やコミュニケーションなど)で「仕事も子育てもしやすい」「助かっている」というフィードバックは多くもらっているので、そこはクックパッドの誇るべきところだと思います。

以前は、会社のイベントによく社員が子どもを自由に連れて来て楽しんでいました。コロナ禍の状況次第でもありますが、個人的には、ただただ、みんなで料理をして美味しいものを食べて、そういう場を復活させたいですね。

実際にベビーシッター補助券を活用しているメンバーの声

実際にベビーシッター補助券を使っているメンバーに、どのように活用しているのか聞いてみました。

──どのくらいの頻度で使っていますか?
昨年度は週2回ほど、今年度は不定期で月2、3回使ってます。

──具体的な利用シーンは?
妻がフリーランスなので、仕事や家事の時間を捻出するために、定期的に2歳の子どもを日中に家で見てもらっていました。
今年度は外での保育環境が整ったので利用頻度は減りましたが、不定期でお世話になっています。

──活用してみていかがですか?
もちろん、経済的にとても助かっています。改めてシッター、保育者の方々への深い感謝と社会的な重要さを感じました。保育園やシッターがなかったらオフィスワーカーの仕事は成り立たないです。利用者(オフィスワーカー)への補助と共に、働く方(シッター、保育者の方々)の待遇向上も進んで欲しいと思います。

生鮮食品EC「クックパッドマート」の流通担当 Kさん

──どのくらいの頻度で使っていますか?
月1、2回は使っています。

──具体的な利用シーンは?
不定期ですが、土曜日の午前中に3時間お願いしています。私と夫はそれぞれの仕事部屋で仕事をし、子どもはリビングでシッターさんと遊んでいます。

──活用してみていかがですか?
平日はミーティングが多くて、なかなか進められない作業系タスクなどを集中して進められるので、大変助かっています。
シッティング中に遊びを通して、子ども本人の苦手なお絵かきなど一緒に取り組んでいただけています。シッティングごとに完了報告を送ってくださるので、毎日見ていてもなかなか気づけないような子どもの成長や、客観的な意見をいただけるのも、とても参考になっています。
今後、オフィス出社時のお迎え代行をお願いできるように、先日保育園までの行き方や園での顔合わせも済ませました。タイミングを見て試してみようと思っています。

レシピサービス「クックパッド」のデザイナー Nさん

クックパッドでは毎日の料理を楽しみにする仲間を募集しています

クックパッドは、生活に密着した「毎日の料理」に向き合うからこそ、子育てをはじめ実生活と仕事とをうまく連動させているメンバーがたくさんいます。興味を持ってくださった方は、ぜひご応募ください!

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