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クックパッドでしかできない「人生をかける価値」のある仕事と 「新しい料理の体験」について、テックリードに聞きました

こんにちは。クックパッド広報部の小堀です。

クックパッドのリアルを紹介する「中のこと」、今回はクックパッド事業本部 買物サービス開発部エンジニアリンググループのグループ長 藤坂のインタビューです。

「このチームは、レシピサービス『クックパッド』と生鮮食品EC『クックパッドマート』、社を代表する2つのプロダクト開発を同時に味わえる、クックパッドで最も面白い場所のひとつだと思っています」

2つの事業プラットフォームの機能や概念をつなぐ開発に伴う苦労と、それでもやりたいと思う原動力、6名のエンジニアチームのグループ長としてチームのマネジメントをして思うことについて聞きました。

クックパッドだからできる、料理の楽しみが広がる体験を目指して

ーークックパッドへの入社はいつでしょうか。

2017年に学生アルバイトとして入社しました。2018年に新卒入社し、現在5年目のエンジニアです。

1年目は献立決めと買い物をサポートする新規サービスの企画・開発に携わり、2年目は「クックパッド」アプリのリニューアルプロジェクトでiOSとサーバーサイドの開発に取り組みました。

3年目に「クックパッド」と「クックパッドマート」をつなぐプロジェクトが生まれて、その開発を担当して今に至ります。

ーー今の仕事の内容を教えてください。

クックパッド事業本部 買物サービス開発部で、「クックパッド」アプリの「かいもの」機能を主に開発しています。

料理レシピサービス「クックパッド」に 「“買う“からはじまる食卓の意思決定」を体験として加えて、楽しさの総量を増やす。それがこの部署の目的の一つです。これまでにない楽しい体験を増やそうと、仮説検証を繰り返しながらプロダクトをつくっています。

またテックリードとして部署における技術的な課題発見と解決の方向性の提示、グループ長として6名のエンジニアのマネジメントなどを行っています。

ーー「かいもの」機能を具体的に教えてください。

「クックパッド」といえば「レシピ検索」と思われる方が多いと思います。例えば「豚肉 白菜」や「クリスマス ケーキ」のようにキーワードを入れると、みんなの料理のアイデアがたくさん見つかって「何をつくろう?」という課題が解決できます。

このレシピ検索以外にも、クックパッドアプリには料理を楽しみにするための仕掛けが色々あります。そのひとつが「かいもの」機能です。

アプリには「かいもの」というタブがあり、クックパッドが運営する生鮮食品ECサービス「クックパッドマート」と連携して、食材を1品から送料無料で購入できます。

アプリから注文すると、専門店や地域の生産者さんの商品・食品がコンビニや駅などに設置されている「マートステーション」に配送され、ユーザーさんは好きなタイミングで受け取ることができます。

現在「マートステーション」は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部地域のコンビニ、ドラッグストア、駅構内、マンション、商業施設など約800カ所に設置されています。

クックパッドマートとは

ーー「かいもの」機能が目指すものはなんでしょうか。

クックパッドだからできる、料理の楽しみが広がる体験を目指しています。例えば、いま秋になって「栗」が旬ですよね。「栗」といえば「栗ご飯」「モンブラン」「甘露煮」……他には何だろう……。僕はそんなにたくさんは思い浮かびません。

それが、クックパッドで「栗」と検索すると、1万品見つかるんですよね。ゆで方、むき方などのノウハウもあれば、時短・簡単な技やこだわった丁寧なレシピまで色々あります。

「栗」のレシピ

「たくさんありすぎて探しづらいのでは?」とか「これだけあったら新たにレシピ投稿しなくてもいいのでは……?」と思うかもしれません。しかし、食べ方での分類、つくれぽのタグによる別軸での検索など、膨大なレシピを活かせる仕掛けがクックパッドにはあります。

多様で豊かなレシピやつくれぽを見て、「あっ、そういう発想もあるんだ!それもおいしいかも」と自分の固まった考えがほぐれるアイデアと出会えることもあります。

クックパッドは、みんなの料理の楽しみや発見が集まってくる場です。料理を楽しんでいる人たちから、自分にはない発想をもらって、もっと料理が楽しくなる。それを活かすべく、ただ便利に食材を買えるだけでなく、その先の料理の選択肢も増やせる仕掛けをつくっています。

例えば「食べてみたレポ」では、スタッフが実際に食材を買い、食べてみた感想を発信し、新しい料理に触れるきっかけを増やしています。

食べてみたレポ

定番の食べ方から意外なアイデアレシピまで、クックパッドに集まった楽しみ方を分かりやすく紹介しています。「これ作りたいな」と思ったら、スマホの画面をポチポチするだけで必要な食材を買い揃えられます。

また、クックパッドマートの食材をお届けする頃には「買った食材の食べ方」が、レシピをさがす画面に出てきます。

みなさんがその食材をどのように料理して食べているのか、人気のレシピや「この食材を使ったつくれぽ」を見て、おいしい食べ方・楽しみ方に出会えます。

クックパッドマート購入商品が届く頃に「さがす」画面に出てくる「買った食材の食べ方」

ここを見るだけで今日使える食材がわかるし、キーワードを自分で入れなくてもレシピが探せます。

いろいろな人の楽しみ方を参考にでき、自分が最初に考えていた食べ方以外にも「これもいいな〜おいしそう!」とワクワクしながら選べる。そんな機能になっています。

料理に関わる「つくり手」たちの間で広く良い情報の循環をつくる

ーーそれは便利ですね! この仕事の楽しいところはなんでしょうか。

ひとつ目は、可能性と意義を感じるところですね。買った後の食材がどのように食卓に並んで、どう楽しまれたのか。そのような情報まで次々と集まって活用できるというのは、「クックパッド」の圧倒的な強みだと感じます。

次に料理をする人の役に立つだけでなく、食材のつくり手、生産者や販売者の方から見ても興味深いものではないかと思っています。

クックパッドマートで手に入れた食材で、新たな発想を得てレシピを投稿してくださる方も結構います。単に「売る」「買う」だけで終わりではなく、料理に関わる「つくり手」たちの間で広く良い情報の循環をつくる。そのようなプラットフォームとしての発展の可能性を感じられるのは、やりがいがあります。

ふたつ目は、自分が使うサービスを良くしていけるところです。自分が普段使っているサービスを、自分の手でより良くしていけるのは楽しいし幸せだと思います。実際にクックパッドやクックパッドマートを日々使って、料理が楽しみになっている瞬間はひとしおですね。

例えば、「大葉100枚」がお買い得だったとき、自分は面白いなと思いつつ、「100枚もあっても使い切れないかなぁ」と最初は買わないつもりでした。
ところが「クックパッド」で、大葉のジェノベーゼソースにすれば一気に使い切れると知って、それならと買って作ってみたらおいしくて。
料理の楽しみが広がるのを実感できました。

同じものばかり作って飽きてきたな……となっているよりも、新たな発見を楽しめていて、以前よりも食卓が豊かになったと感じます。

藤坂家の食卓

三つ目は、一緒に働いている人々の良さですね。みんな前向きで、自発的に課題を見つけて進めていける。誰かが困っていれば自然と周りが次々と手を差し伸べて、結果として物事が素早く進む。

それぞれの役割が異なっていても、1つのミッションとして目指したい先が揃っていることで、単純な人数分以上の出力で仕事ができていると感じています。

ーーエンジニアとしてクックパッドで働いてみてどうですか。

エンジニアとしては、各分野の優秀なエンジニアと一緒に働けてうれしいです。

洗練された開発基盤も素晴らしいと感じます。サービス開発はできるだけ素早く進めたいが、安定した品質で提供したい。それを実現する基盤を整え続けるチームもあります。

サービス開発を通して、iOSでもインフラでも様々な開発基盤に触れますが、よくできている設計や実装に出会うと感心しますし、自分の技術力を伸ばす糧になります。使っていて不便があれば、相談や議論をしたり自らの手で改善したりするのも歓迎されます。

技術や課題の変化を追いかけて、定期的に知見共有会なども開かれており、日々学びが尽きないです。

自分は学生の頃にiOSアプリを個人開発してリリース・運用していました。しかし、自分の技術力がボトルネックとなって、やりたいことを実現しきれずにいました。エンジニアとしてもっと腕を磨きたいと思い、いろいろな企業でインターンやアルバイトをしました。最終的に自分にとって最も良い環境だと感じたクックパッドに入社したという経緯があります。

自分の主軸は今もiOS開発ですが、入社してからサーバーサイドやインフラ周りにも触れる機会があり、視野が広がってできることが増えていく楽しさがあります。

ーー機能開発で苦労していることはありますか。

 ふたつの事業・プロダクトにまたがる分、求められる知識や視野も2倍なのは面白いけれど大変ではありますね。
 
「クックパッド」は長年愛されているサービスで、レシピやつくれぽなどの料理の楽しみの結晶が日々投稿されて、また他の人にも連鎖して広がっていくという素敵な生態系があります。

このプラットフォームを成り立たせているさまざまな仕組みや関わるユーザーさんの想いを、開発者はしっかりと理解しなくてはいけません。やみくもに新たな要素を加えても使われないどころか、信頼を毀損する恐れもあります。

「クックパッド」というよくできた今の仕組みを学び理解しつつ、サービスの成長段階が異なる「クックパッドマート」をうまく活用して、まだできていなかった価値を生み出す。非常に面白い仕事であり、同時に考えるべきことが多い困難さもあります。

また「クックパッドマート」では、商品を届ける流通の仕組みから自社で実装しています。中には複雑な業務ロジックもありますし、成長にあわせて変更や拡張が日々つづきます。

機能開発でもデータ分析でも、「クックパッドマート」を活用するには特有の知識が必要不可欠です。自分たちのチームは普段「クックパッド」側を開発していますが、「クックパッドマート」の変化も追いかけて、知識や実装を更新していくことも欠かせません。

ーーなるほど、やっていかなければならないこと、多いですね。

 はい。それでもやり続けられるのは、やはりこの仕事が面白いからですね。
プロダクトやチームが良いのもそうですが、ミッション「毎日の料理を楽しみにする」に共感できているのも大きいと思います。

このミッションは相当難しいことを目指しています。たまにやる料理だけでなく「毎日」でも成り立つレベルを目指すし、ただ楽にするのではなく「楽しみ」にする。
 
主体的に「楽しめている」状態が仕事でも生活でも幸せだと思います。
楽しいから多少面倒なことでもどんどん乗り越えられる。自分で見える、判断できることが増えて、新たなことに気づく。つくったものに自分で満足できる。さらに発展していく選択肢・可能性が増える。
 
人は日々食事をします。その食事を支える「料理」が、ただ面倒で避けたいものになっていくよりも、楽しみでワクワクできる世界のほうが、豊かな未来につながるのではないかと信じています。

現実は、見えやすい課題だけでもたくさんあるし、抱えている本人も言語化できてない、気づかれていない難しい課題もあります。それらを一歩ずつ紐解いて解決する必要があります。

自分が「これは大事だ」と心から信じられるものに貢献できるから、その難しさにも立ち向かえると思っています。

ーー藤坂さん、ありがとうございました!

クックパッドでは、「毎日の料理を楽しみにする」メンバーを募集しています

クックパッドでは、サービス開発のエンジニアはもちろん、デザイナー、ビジネス職など、幅広く募集しています。ご興味をお持ちの方はぜひご応募ください。

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