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時代の変化にしなやかに生きるメンタル強化術

心のメンテナンスしてますか?
忙しく働く人ほど体のメンテナンスと同様に、心のメンテナンスにも気を配りたいですね。

僕の周りでも、メンタル疾患になり、それまでのように仕事ができなくなってしまう人が多くいます。
これからの時代は、メンタルを患う人がもっと増えるのかもしれません。

僕にはそんな人を助けることができずに悔しい思いをしてきました。
「助ける」なんておこがましいですが、自分にできることがあったはずです。
僕は自然に親しむことによる効果を実感しています。
心が病む過程や回復方法についても勉強し、人に聞き、実践してきました。

この記事では、メンタルを保ち、いきいきと暮らすためのヒントを書きました。周りにある自然とともに生き、心豊かに生きる参考にしていただけたらと思います。

変化の多い時代のために知っておきたいメンタルを強化する11の方法

変化の大きな時代に突入しています。
ストレスを抱えてしまう人がこれからもっと増えることでしょう。

とはいえ、時代の変化に必ずしも沿って生きてかないといけないわけではありません。
しかし、取り残されていく自分を感じるのもまたストレスです。

変化に対応しながらも、しなやかなメンタルを持って時代に乗ってゆくのが良いと言えます。

【ストレスはすぐに解消しておきたいもの】

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ストレスはその日のうち、あるいは、その週のうちなど、短い期間で解消しておくことが大切です。
しかしそうは言ってもなかなかうまくいかないもの。
気分が落ち込んだまま、次の仕事に向かわなければならないことも少なくありません。

気持ちが沈んだまま迎える月曜日ほど憂鬱なものはありませんよね。
明るく元気に「おはよう!」と言える朝でありたいものです。
そこで期待したいのは、メンタルを回復する手段です。
「自分で自分のご機嫌を取る」方法を身につけると強いですね。

【カジュアルなメンタル回復手段が少ない日本

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メンタルを回復する手段で考えられるのは、「心療内科」や「精神科」と言ったメンタルクリニックです。

「心療内科」「精神科」というと、何だか特別な場所と捉えてしまいがちです。
欧米では気楽に「精神科に行ってくる」などということがあると聞きます。

しかし日本では、まだまだ「精神科に行ってくる」などというと、「この人アタマおかしいです」というレッテルを貼られがち。

その受診のハードルの高さが、ますます病んだ状態を重くしてしまうことに繋がっているように思います。
メンタルが急に重症化することは稀です。
「気晴らし」程度で回復できるような軽いうちに対処するのが賢い方法です。

また、心と体は繋がっています。
心の不調が体に現れることも珍しくはありません。
「何だかよく寝付けない」「疲れが取れない」「寝たのに体が重い」「どこも悪くないのに体調がすぐれない」などの時は、メンタル不調であることも考えられます。

【メンタルを強化する11の方法

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しなやかなメンタルを持ち、ストレスを受け流す方法を身につけておくことが大切です。
単に「心構え」や「考え方」で対処できることもあるでしょう。
しかし、日々の習慣の中に「本来の自分に帰る」方法を持っておけば、ストレスをため込むこともないでしょう。
しなやかなメンタルを持てば、仕事や勉強のパフォーマンスも上がります。

メンタルを強化する11の方法について書きました。
あなたが取り入れやすいものを選んで、生活、いや人生を変えていきましょう!

僕も実際にここに書かれていることを実践しました。
そして、前とは比べ物にならないような体調の良さと、幸福感を感じています。

■十分な睡眠を取る

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心と体を健康に保つには、何より「睡眠」が大切です。

「そんなのあたりまえ」と思う方がほとんどではないでしょうか?
しかし、適切な睡眠をとれている人は少ないものです。
あなたはどうですか?

「何よりも優先」して、睡眠時間を確保することです。
「どんなことがあっても睡眠時間をは確保しよう」と考えたほうが日中のパフォーマンスも上がります。

1日7時間~9時間の睡眠時間を確保しましょう。
しかも毎日決まった時間が望ましいです。
日本人の平均睡眠時間は各国の中でも最短クラス。
睡眠が6時間を切っている人は、1時間睡眠時間を延ばすだけで、日中のパフォーマンスが1時間26分分向上するという研究結果もあるそうです。

僕は睡眠がよく取れていなかったことで、自分にも人にも辛く当たって反省することが良くありました。
睡眠不足の時は判断力も鈍るので、一日バタバタと仕事をしても、思ったほど成果が出ないことも良くありました。
「こんなものだろう」「自分はダメな人間だ」などと悲観する面もありました。

しかし、睡眠がよく取れている日が続くと、別人のような自分に気がついたのです。
世で成功していると言われる人たちが口をそろえて、「睡眠が最優先」と言っている意味がやっと腹落ちしました。

■朝陽を浴びる

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「朝陽を浴びるといい」はよく言われることです。
朝陽を浴びることで、「幸せ物質」と言われるセロトニンが分泌されます。
朝の光を浴びてから約15~16時間後に、眠気が訪れ、質の高い睡眠を得ることができます。

朝陽を毎日浴びていますか?

朝起きて、「15分以内に20分以上朝日を浴びるといい」などと書かれている本が多いですね。

厳密な時間は守れなくても、毎日のルーティンの中に、太陽の明るさを感じる行動を取り入れましょう。
「庭に出てみる」「朝散歩に出かける」「カーテンを開けて日の光を入れる」といったことが有効ですね。

僕は太陽の光が大好きです。
紫外線を浴び過ぎるのは良くないのでしょうが、暖かい日差しを全身で浴び、手を広げて陽を浴びます。
そう、まるで「光合成」でもやっているかのように・・・
太陽の恵みはありがたいですね。

■散歩をする

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散歩、特に朝の散歩はメリットがいくつもあります。

✅運動になる
✅日光を浴びることができる
✅自然に触れられる
✅リズム運動ができる
✅気持ちが晴れる

精神科医でベストセラー作家の樺沢紫苑さんは、この「朝散歩」を強く勧めておられます。
僕も朝散歩は20年以上続けています。
散歩に出かけると、日々の季節の変化を感じて楽しくなります。
この朝散歩ができない日が続くと、何だかモヤモヤした気分になってしまうほどです。
前項の「朝日を浴びる」こともできますのでお勧めです。

■自然に親しむ

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定期的に自然に親しむことは、精神衛生上最も効果の高いものだと言えます。
「森林浴」などですっきりした気持ちを実感することからも、その効果がわかります。
半日山歩きをすると、妙に1週間が楽しく過ごせたりするものです。

脳科学の研究成果のおかげで、自然に親しむ効果が科学的に証明されてきています。
「公園など、緑のある所で30分~40分過ごすと、ストレスホルモンであるコレチゾールが半減する」とか、「週に合計120分自然に触れると、感じるストレスは半分になる」などと言われています。

感じるストレスが下がると、やりたいことに集中できるので、よりパフォーマンスが上がるということです。

僕もそうですが、「1日が24時間じゃ足りない」って人は多いハズ。
1日を30時間にすることは不可能ですが、ストレスを感じず集中力を高めて、仕事や遊びの質を高めれば、1日をもっと有意義に過ごせることになります。

■今を生きる

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「人生は今この時である」なんて言葉を耳にすることがあります。
「今を生きる」ことは、幸せにも繋がると思います。

「過去の出来事に悔やみ、まだ来ていない将来に不安を抱く」
これはストレスになります。

過去を何度も脳内でリピートしても、変わることはありません。
過去は捉え方を変えるぐらいにしておくべきです。

同じように、まだ来ていない未来に不安を抱いても良くはなりません。
予測して行動するほうがよほど生産的です。

一番幸せなのは「今に生きる」ことです。

今に生きるためには、「五感を使う」ことだと思います。
聞こえる鳥の声、香しい花の香り、赤く染まった美しい夕焼け、肌を駆け抜ける風、柔らかな葉っぱの手ざわり、味わって食べる食事・・・

そう!自然からの恵みが、「五感」を働かせることに有効です。
五感を働かせるには、意識的に使う必要ああります。
「音を聞いてみる」とか「風を感じる」や「土の匂いを嗅ぐ」など今この時の感覚に焦点を当ててみましょう!

■運動する

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運動もメンタル強化には大きな効果があります。
運動によってメンタルが安定することは、あまり語られていないかもしれません。

しかし、運動の後の清々しさ、気持ちよさはあなたも感じるところでしょう。
実際に大学の研究で、定期的に運動をする人としない人では、40%も精神疾患になる確率が変わるそうです。ものすごい差ですね。

毎日の軽い運動と週に2回程度のきつめの有酸素運動が良いとされています。
きつめの運動は当然体が疲れます。
そうすると、その日の睡眠時に体を修復しようと、成長ホルモンが多めに分泌されるのだそうです。
これは脳にも効きます。
メンタルが強化されるのです。

僕は運動と言えば「朝の散歩」と「ジム」です。
会社の階段はエレベーターは使いません。
特にジムはいいですね。
コロナで陰鬱としている気分が一気に晴れます。
エアロビで音楽に乗って体を動かすのはサイコーです。

■生活に緩急をつける

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1日の中に活動的なものと、のんびりした時間の両方を持つべきです。
「活動的な午前中」と「ゆっくりおしゃべりを楽しむ午後」、そして「静かに過ごす夜」というのが理想的です。

心理的にきついと、カラダも重くなり、「休憩しよう」と一日中ダラダラと過ごすこともありますね。
ソファーの上でゴロゴロと過ごす休日。
「あるある」です。

しかしこれがかえってマイナスに働くことが多いようです。
精力的に動ける午前中は、集中力が必要な仕事や勉強に費やすことがいいです。
そして午後はのんびり。
「ひなたぼっこでもしながら本を読む」なんてのは、至福の時間です!

暗くなってくる頃はリラックスタイム。
寝るための準備時間と思ったほうがいいでしょうね。
僕もこの夜のリラックスタイムを重視するようになってから、夜は良く寝れるようになり、日中のパフォーマンスが上がりました。

具体的には、

✅早め風呂時間設定
✅20時以降のパソコン・スマホ禁止
✅寝る前2時間の食事禁止
✅夜は読書などで心静かに過ごす

の生活にしました。
効果を実感しています。

■朝の2時間と夜の2時間

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「朝の2時間は1日を決め、夜の2時間は人生を決める」といいます。
この2時間がとても重要だというのです。

「同じ2時間、どう過ごしても同じじゃないか」と思うかもしれません。
僕も昔はそう思っていました。
しかしこの2時間を変える考え方をしてから1日が生産的になり、幸福感が大きく変化しました。

朝は「今日の計画」と「集中力が必要な仕事」を一気にやってしまいます。
そして、取り入れて良かったと思う朝の習慣は「自分の気持ちをハッピーにする」です。
前述の「朝の自然散歩」。
それと「SNSでポジティブなやりとり」をすることで1日をハッピーに過ごしています。

夜は読書などの「自己投資」の時間です。
寝る前の2時間は、「飲み食い」、「テレビを見る」、「IT機器に触れる」をやめ、自分にとって有意義だと思うことに時間を割きます。
後述の日記を書く時間も夜にとりたいですね。

僕が実感するのは特に夜の2時間です。
寝る前の2時間で翌日のパフォーマンスが明らかに違います。
「なんとなく今日は捗らない」なんてことは良くあることですが、その原因が夜にあるのに気づかずにいたのです。

■マルチタスク禁止

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「マルチタスク」は作業効率を下げるだけでなく、メンタルにもよろしくないようです。

複数のことを同時にやるので一見効率が良く、その分のんびりする時間ができるような気がします。

しかし、人間の脳は「マルチタスクができないしくみ」であるそうです。
同時に物事をこなしているように見えるのは、A作業とB作業を瞬時に切り替えて、行ったり来たりしながら行動しているということです。

わかりやすい例としては、「ご飯を食べながらテレビを見る」です。
食事の噛む回数も減り、テレビの内容も今ひとつ頭に入っていないはずです。
テレビと食事をあちこち切り替えながら、あたかも同時にやっているように見せかけているだけなのです。

これでは脳は疲れてしまいますね。
結果、A作業単体+B作業単体でやった作業時間よりも、マルチタスクでやったほうが時間が長くかかります。
疲れて脳によくないし、時間も奪われるので、「マルチタスク禁止」を心がけましょう。

時間に追われていた僕は、例えばパソコンの処理中にゲージが右に進むのを待ちきれずに、その間に他のことをやっていました。
右の画面でA作業、左の画面でB作業というように、同時進行させれば、時間をフルに使えると思って頑張っていました。

しかし、B作業をやっているうちにC作業が割り込んでくるんですね。
そのうち、「何をやってたっけ?」となり、A作業をまた振り返りながら進めるというマルチタスクの罠にはまっていたのです。
他のことに手を出そうとしたときに「マルチタスク禁止。その作業は優先か?」と自分に尋ねる時間を5秒持つように心がけています。

「瞑想」がここで利いてくるのも実感します。
マルチタスクをしようとしたときに「ちょっと待った」と自分に声を掛けるもう一人の自分は、瞑想によって培われたものだと思います。

■ポジティブ日記

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湧き上がる感情を紙に書きだすのは、思ったより効果が高いものです。

今起きたこと、実行した行動、その時に感じたこと、備忘録・・・。
ぜ~んぶ書き出すぐらいの勢いでアウトプットしてしまうと、気持ちが落ち着くものです。

誰しも少なからず、「自分のことをわかってほしい」という感情があると思います。
以前の僕は、親しい友人などに、思った事、悩み、文句や不満を片っ端からLINEで送っていました。
今考えると困ったやつですね(^^;
LINEで送る代わりに紙に書きだせば、親しい友人には有意義な用件だけを送ることができるようになります。
「頭の外に出す」ことがコツだったんですね。

「いちいち書くなんて面倒!」と思いがちです。
「書くこと」にかえって煩わしさを感じるかも知れません。

しかしやってみてください。
頭の中でループする感情や、憶えておかないといけない「買い物リスト」などは、アタマの中から外に出してしまうと、すっきりします。
憶えておく必要がなくなるからです。
その分、他のことに集中できたり、何も考えずに「ぼーっ」っとすることができるようになります。

良く言われる「3行ポジティブ日記」もおすすめです。
これも「だまされたと思ってやってみる」と良いです。
「今日あった良かったこと3つ」を簡単にノートにでも書き出すだけです。
「挨拶したら、笑顔で返された」ぐらいの、些細なことでもいいと思います。
寝る前の15分に3行ポジティブ日記を書くことで、寝ている間にポジティブな感情が脳内をループします。
自動的に「いい気分」になるという仕組みです。

これは副産物があります。
最初は「今日良かったこと」が3つ見つからないことがあります。
それでも続けていると、日中に「いいこと探し」をするようになります。
同じ出来事が起きても、その中から「いいところ」を探そうとしたり、些細な喜びをメモしたりします。
わざわざ「親切なこと」をしたりして、「良い事」を作ろうとしたりします(^^;)
そんなことの積み重ねでメンタルは強くなるようです。

■リズム運動

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繰り返すような動作、音楽に乗った運動など、リズムに置き替えられるような運動がメンタルを強化するそうです。

例えば「ウォーキング」
右足、左足を交互に前に出すリズムです。
「ラジオ体操」もそうでしょう。
ラジオの音楽に合わせて運動するのですが、音楽がなくても「いち、にい、さんし」とリズムを取ります。

ポイントは、「体を動かす」ということです。
カラダを動かしながらリズムを取る。
こんなことでメンタル強化が図れるなら、やらない手はないですね。

僕は朝の散歩の前にラジオ体操と簡単なストレッチをやってから散歩に出かけます。
体操も散歩も「リズム運動」なので、オトクなのです。

■咀嚼

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「噛む」ことの効果の高さも、色んなところで言われています。
「脳を活性化する」「唾液の分泌を促す」「消化に良い」・・・というようにメリットが数多くあります。

時間がない現代人。
なかなかゆっくりと時間をかけて食事をするということは難しい人が多いでしょう。
「いかに食事時間を短く済ませるか」「仕事の合間にモグモグ」「飲むように一瞬で食べる」なんて人を職場でも見かけます。
「食事はよく噛んでゆっくり」は、わかってはいるんだけど、そうもいかない。というのが本音のところではないでしょうか。

僕のおすすめは、「量を減らして、じっくり噛んで食べる」です。
量を減らしてあるので、たくさん噛んでも時間はさほどかかりません。
時間を計ってみたことがあります。
「早食い」と、「量を減らして噛む回数を増やす」比べです。
そんなに大きな時間差はありませんでした。

量も少なめなので、食べ過ぎも防げます。
胃腸にも優しいですね。

噛む回数を増やすコツは、「一口ごと箸を置く」です。
箸を置いているので、次の食べ物を口に入れません。
必然的に噛む回数が増えるのです。
じっくり食べる感覚なので、満腹感もあります。
ぜひやってみてください。

【メンタルを強化する11の方法のまとめ

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メンタル強化の11の方法を書きました。

あなたの好みに合わせてチョイスし、「生き方」が良い方向に向かうことを願っています。
自分なりにアレンジしたり、組み合わせたりしてもいいでしょうね。

僕のおすすめは、「自然の中の朝散歩」です。
散歩しながら、周囲の音や景色に意識を向けると、心身共にさわやかになります。
この朝散歩で、上に挙げた11のうちいくつかを満たすことができます。
「朝陽を浴びる」「運動する」「自然に触れる」「今を生きる」「リズム運動」です。
帰ってから朝ご飯を食べると「咀嚼」もプラスされます。

自分が心豊かであることで人間関係も良くなります。
幸せ感を「今」持っておくことが、これからの風の時代を生きるいい方法だと思うのです。

いきなり11個全部は大変なので、「朝散歩」あたりから始めて、習慣化したら次!というほうが、無理なく、リバウンドしにくいです。

メンタル強化のために習慣にしたい「心の筋トレ」マインドフルネス

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マインドフルネスがブームですね。
しなやかなメンタルを作り、幸せ感を抱くことができるマインドフルネス。
富や名声が幸せに直結しないことに気がつき始めた人たちは、このような「心」に焦点をあてた方法を身につけようとしています。

マインドフルでいるための手段として「瞑想」が注目されています。
瞑想には宗教的な印象を持つ人がまだまだ多いですが、宗教とは関係なく、「心の修養」として瞑想は大変効果的です。
僕はもう、「毎日やらないと気持ち悪い」ぐらいです。
心の静寂を得る方法として毎日瞑想をしています。

Googleやナイキなどの世界企業が導入していることも、そのブームの後押しになっているのでしょうね。
Googleでは人材開発部門の公式なプログラムとして、マインドフルネス瞑想に人気が集まっているそうです。

なぜ、そういった世界企業がマインドフルネスに注目しているのでしょう?
それは、究極には「従業員の幸せ」を企業が考え始めたからに他ならないと思います。
企業はこれまで、従業員の「スキルアップ」や「生産性向上」といったものに注力してきました。
同じ時間で質の高い仕事をたくさんしてくれれば、それだけお客さまに喜ばれ、収益も上がったり、社会に貢献できたりします。

従業員は人生の多くの時間を会社で過します
その従業員が毎日幸せで、イキイキと仕事に取り組んでくれれば、これ以上の質の高い仕事になるものはありません。
また、社員の「感性」もこれからは大事な武器になる時代です。
ビジネススキルだけでなく、社員の感性や幸せ感まで増大しようとしている世界企業です。より高いレベルで「企業力」をつけたいと考えているということですね。

マインドフルネスが心を育て、幸せ感を作ってくれます。
「達磨さん」以前から存在している瞑想、それによって得られるマインドフルネス。
その科学的効果も、近年の脳科学の発展により証明されています。

この章では主に、マインドフルネスを自然の中で得られるようにということを中心に書いています。

【マインドフルネスとは

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「マインドフルネス」とは一体何でしょう?
僕はマインドフルネスを「今の自分に気がついていること」だと思います。

例えば瞑想をして、「息が鼻から入り、喉のあたりを通っておなかを膨らましている」などという「今」の状況を知る。
そして気持ちが息からそれると、「あ、それた」と気がつく
これがマインドフルネスの状態だと思います。

とすれば、「今木の上で小鳥が鳴いている」とか、「米粒を噛んだときに甘い」、「お日様が全身にあたってポカポカを感じる」という、「今この時を感じている自分」
それも「マインドフルな状態」だと思うのです。
「マインドフルな状態」はこうやって見ただけで、幸せな感じが湧いてきます。

【マインドフルネスは何故メンタルに効くの?

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しなやかなメンタルを持つには、「今に生きること」が大切です。
変えられない過去の言動を悔やみ、まだ来ていない未来を心配し過ぎるのは良くありません。
「今に生きること」「今この時が幸せであること」が、精神衛生上にも良いわけです。

【習慣化することこそが大切

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マインドフルでいることは、ある意味実は簡単ではありません
しかし、瞑想を繰り返し毎日やることで次第に心が育ってゆきます。
少しの時間でもいいので、毎日瞑想の時間を持ちましょう。

Googleにマインドフルネスを導入したひとりでもある、人材開発部門のビル・ドウェインさんは、今でも1日45分の瞑想をやっているそうです。

そんな時間に追われる忙しい人が、1日の中に多くの時間を割くのはなかな大変なことですね。
しかしビル・ドウェインさんいわく、「瞑想に時間を投資する価値は十分にある」とおっしゃっています。

1日のうちい5分でも10分でも、いや3分でも瞑想をやることをおすすめします。慣れてきたら時間を伸ばせばいいのです。

【自然に触れて「今」を生きるおすすめのアクティビティ

自然に対してマインドフルであることは、相乗効果があると言えます。
自然を感じ、四季の移ろいや夕陽に心動かされる毎日はとても豊かです。

ここでは、シェアリングネイチャーウェルネスのアクティビティを紹介して、自然のマインドフルネスを習慣にできる方法をお伝えします。
簡単にできるので、ぜひ生活の一部に取り入れてみてください。

■自然とわたし

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人は1分間に何百もの思考が頭をめぐっているそうです。
雑念とか、考えとか、過去あった出来事のリピートとかいろいろです。

その考えをいったん止めて、周りの自然に意識を向けましょう。
すると、そこにある生命の美しさに心を開くことができます。

調和により鎮められた心の目があれば、私たちは万物の生命を覗き込むことができる。
(ウィリアム・ワーズワース)「空と大地が私に触れた」より

やりかた

1.心地よい場所に座ります。 立っていてもいいです。風の抜ける丘や、きれいな花の咲く草原、お気に入りの木の前でもいいでしょう。
2.心に留まった自然の現象を観察します。風に揺れる幹、ひらひらと舞い落ちる葉、赤い実、遠くの鳥の声、足元に近づいてきたアリ・・・
3.心に留まったひとつひとつのことは深く考えません。「風に揺れる幹」に気がついたら、次の気づきを感じ取るほうに気持ちを変えます。
4.手の平を太ももに当て、何かに気づくたびに、指を1本太ももに押し当てて数を数えます。
左の小指から始めて、薬指、中指・・・と進み、反対の親指、人差し指を移ります。
右手の小指まで行ったら、左手小指に戻ります。
5.20個ぐらい、つまり2周ぐらいするといいでしょう。

僕はその時の気分でやる時間を変えます。
気持ちがザワザワして集中できないときは、長めに、ゆっくりを心がけてやります。
あるいはさっさと10でやめてしまうこともあります😅
風に気づき、自然の匂いが鼻腔を通って、気持ちが豊かになります。

■わたしは山

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〈私は山〉は、自分が自然そのものになる感覚のアクティビティです。
人間は自然の一部であり、あなたも僕も同じです。

やりかた

二人一組でも、ひとりででもやれます。

1.ふたりの場合、ひとりが合図役、もう一人が応える役になります。
ひとりの場合は、一人二役です。
2.自然の中に立ちます。応える側が前に立ち、その後ろ2メートルほどに合図役が立ちます。
3.自然をじっくり感じてください。
4.頃合いを見計らって、合図役が声を掛けます。
「私は見える」⇒応える役の人が、その時に見えるものを言います。
例えば、「風にそよぐ木」
「私は聞こえる」⇒例えば「ヒヨドリの鳴き声」
「私は匂う」⇒例えば「焚き火の匂い」
「私は感じる」⇒例えば「足の裏のフワフワした地面」
「見える」「聞こえる」「匂う」「感じる」を尋ねるのです。
順番や回数は、合図役の人が好きなようにやってください。
合図役も応える人も、その時のその場所の感覚を大事にします。
5.合図役は、言葉を変えます。
しばらくしたら、「私は・・・」だけにします。
すると、応える側あ自然そのものを応えます。
「私は山」
「私は風に流れる雲」
「私は鳴いている小さな虫」
「私は大地」
・・・

終わった後で、感じたことを話し合ってみましょう。

日常の喧噪の中ではロジカルな思考に偏りがちです。
感性が鈍るのです。
自然の中に身を置いても、ただぼんやりと景色を眺めるだけになることもあります。

それはそれでもいいのですが、せっかく自然の中に出たので、しっかり自然を感じないと損です。
この<私は山>をやると、意図的に感覚を使おうとするので、自分の感性が蘇ります。

いつでも短時間で、ひとりでもできるので、ちょっとした合間にでも試してみてください。

僕は、自分の感覚・感性がちょっと鈍ってるなぁと思う時にこの<私は山>をします。
「私は聞こえる、風の動く音」「私は感じる、冷たい風に混ざる緩んだ風」といった感じです。

また、会社の合宿研修の朝にやったこともあります。
仕事でしか顔を合わせないメンバーとやる感覚を使うアクティビティもまた新鮮でした。

豊かな感覚が得られますよ!
ぜひ!

■空と大地が私に触れた

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自然の中にいると、何かから元気を貰う事があります。

登る太陽を見て「今日も明るく元気に過ごそう」と思ったり、真っ直ぐに伸びる雑草に生命力を感じたりします。

自然を「ただそこにある風景」としてだけでなく、その「自然の中にある生命」を感じ取ることができます。

その感じ得たものが、時として落ち込んでいた気分を起こしてくれたり、元気を取り戻したりしてくれることがあります。

たまたま歩く散歩道で出会った何気ない雑草が、その日一日を豊かにしてくれることさえあるのです。

写真の松葉、勢いよく開いていますね。
花火のようです。
太陽に向かって一斉に伸びる雑草に元気をもらうこともあります。
枝を行き交う珍しい野鳥に心躍ることもありますね。

やりかた

1.自然の中で、あるいは窓際で心を惹かれる自然物を見つけたら、そのものと自分の心の中にあるものを結び付けましょう。
2.その自然物を愛着を持って観察します。
3.自分の心に何かしらのエネルギーが起きたら、次の文章の〇〇にその自然のものを当てはめて、言葉にします。
「〇〇が私に触れて、その力をくれました」

今朝は冷たい風の中にもポカポカとした日の光が大地を照らしています。
その暖かそうな大地に顔を近づけると、もう春の気配をい感じました。
「陽の当たる大地が私に触れて、その力をくれました」

身の周りのたくさんの自然が、毎日あなたに力を与えてくれますように。

【マインドフルネスを知るおすすめの本】

「マインドフルネスについてもっと知りたい」「基本や源流を知りたい」
僕もそう思い、たくさん本を読みました。
その中でも読みやすく、おすすめしたい本を4つ挙げます。

マインドフルネスストレス低減法(J・カバットジン著)北大路書房
マインドフルネスによってストレスを低減させるプログラムが具体的に書かれた本です。
「マインドフルネスのやり方」をきちんと知りたい方にお勧めです」

マインドフルネス 仏教瞑想と近代科学が生み出す、心の科学の現在形(サンガジャパン別冊)

ティク・ナット・ハンとマインドフルネス(サンガジャパン別冊)
マインドフルネスのこれまでの経緯、広めた人の思い、Googleやナイキなど、グローバル企業あどのようにマインドフルネスを導入したか知るのに良い本です。

自分を操り、不安をなくす究極のマインドフルネス(メンタリストDaiGo著)PHP研究所

【「心の筋トレ」マインドフルネスのまとめ】

マインドフルネス瞑想を毎日の習慣にすると、瞑想をしていないときでもマインドフルになることがあります。
「あ、いま自分はストレスを感じている」とか、「あ、いま自分は迷ってるな」などと、もうひとりの自分が、自分の状態に気がつくのです。

そうすると、自分の感情が動いたときに、「どうしてイライラしているのだろう」と考えてみたり、「今その人のことを、自分は悪く感じたけど、割といい人かも」などと冷静に考えるようになります。
これは実感です。

ぜひマインドフルネスを、しかも自然の中で続けてみませんか?
これによって、幸せ感倍増になる人が増えることを願っています。

太陽とともに生きることがメンタル強化術になる

人間をはじめとした地球上の生きものは、太陽のリズムに沿って生きています。
太陽やその他の星の運行に合わせて生きることが、本来無理のない生き方だと言えるのです。
体にとっても心にとっても、無理のない生き方とはどういう習慣なのか?
そのヒントをここに記しました。

【睡眠確保が何よりも大切

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睡眠時間の確保が何よりも大切です。
睡眠は、体と心を休める時間です。
睡眠は、昼間に受けた体や脳の炎症を修復し、明日も元気に活動するための重要な役割を担っています。

睡眠時間はもちろん「何もしない」時間なので、「睡眠に時間を割くのは非効率」のような感じさえします。
忙しさもピークになると、睡眠時間を切り詰めてでも何とか「やるべきこと」を終わらせようとしがちです。
「締め切りが今日まで」「ここまで終わらせておかなと迷惑がかかる」「熱中していたら遅くなった」・・・よくあることですね。
僕もそうなので慎みたいところです。

しかし、多くの成功者が口をそろえて「睡眠が大事」と言っています。
なぜなら、睡眠をきちんととることで健康でいられるだけでなく、日中の仕事の質がまるで違うからです。
特にこれからの時代は、長く働くより、質の高い仕事が求められる時代になるでしょう。

6時間~8時間の睡眠を確実にとりましょう。
日本人の睡眠時間は、世界の中でも短いほうです。

命を削ってまでやることなのか?
向こう数日を台無しにしてまで、夜の1~2時間が欲しいのか、よく考えるべきです。

僕も「いかにしてちゃんと寝るか」を優先した生活に変えました。
そうすることで、それまでできなかったことまで捗るようになったのです。

【人は太陽とともに暮らしてきた】

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人間は言うまでもなく地球の命のひとつです。
太古から、他の生きものと同様にこの地球で暮らしています。
地球の環境に合った生命体なのです。

地球にとって、そこに生きる私たちにとって、太陽はかけがえのないものです。
単に「明るくなる」「凍えない」というだけでなく、太陽の周期に体や心の周期も合わせて作られているのです。

太陽のような強い光を朝に浴びて14~15時間後に眠くなるといったことはわかりやすい例ですね。
朝、太陽と共に起きて元気に活動し、夜は睡眠に入るために暗くなってくる頃に体をリラックスさせてゆきます。

しかし、それに逆らうかのような現代生活は、当然のように心や体の修復を邪魔します。
深夜遅くまでの仕事、夜更かし、朝寝・・・

リズムに合った生活は、日中の集中力を高め、飛躍的に生産性を上げてくれます。
本来はそれだけの能力が人間にはあるのでしょうね。
1日は24時間ですが、その時間を太陽のリズムに合わせておくことが、最も「人間らしい」生活なのです。
それによって、同じ24時間でもより有意義に質の高い生活ができるようになります。

【緩急の大切さ】

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緩急をつけた生活をすることが大切です。
アクティブに活動するときと、ゆっくりリラックスするときの両方が必要なのです。
仕事や勉強、家事を頑張る時は集中して頑張り、そしてゆっくり休む。あるいは楽しみの時間をちゃんととって過ごすということです。

仕事ばかりずっとやっていると、たくさん仕事をする時間ができて良さそうです。
しかし、集中力は落ちて、かけた時間の分だけの成果にはなりません。
しかも、仕事ばかりをやっていると、疲れた体の回復に時間がかかったり、回復する前に次の仕事がやってきます。
全く損をしてしまうということです。

緩急をつけた生活が、心と体の負担を軽くします。

僕は凝り性なのか、「ここまではやらねば」とつい頑張って根を詰める癖があります。
「締め切り時間」を決めて、その時間が来たら、「完成していなくてもやめる」ことにしました。
すると、逆に前よりも多くのことができるようになりました。

■午前中は精力的に行動し、午後はコミュニケーション、夜はゆっくり

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平日はしっかり働き休日は休む。
さらに、午前中は集中してする仕事、午後は作業やコミュニケーション、夜はゆっくり
といったように、1日の中で緩急をつけるというのが理想です。

睡眠によってきれいに整えられた朝の頭の中は、起床と共にフル活動します。
集中力マックスの状態は午前中です。

午後はどうしても集中力が下がってきます。
午後や夜に頑張っていくら気合を入れても、文章書きなどの集中力を必要とする仕事ははかどりませんね。できあがりもそれなりです。

疲れやストレスはその日のうちに解消するのがコツと言えるでしょう。

「日本人は遊ぶのが下手」と言われます。
ヨーロッパの国の中には、昼休みが3時間ある国もあります。
仕事は定時に終わらせて家族で過ごすそうです。
アメリカも、17時以降に残っているビジネスマンは希だと聞きます。
うまく「遊び」ましょう。

「遊び」や「休息」も仕事のいい糧になります。

〇睡眠の質を向上させる

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太陽が沈んで、暗くなってくる頃からは寝るための準備時間です。
質の高い睡眠はメンタル強化に繋がります。

「よく眠れる」というキーワードで探せば、いくらでも本やグッズが見つかりますね。
Youtubeなどでは、睡眠のための音楽を流し続けているチャンネルもあります。
それだけ多くの人が、眠れずに困っているとも言えます。
前述の、「朝陽を浴びる」「日中は精力的に活動する」以外に夜に気を配ることを挙げると

✅夜はゆっくり過ごす
✅カフェインなどの覚醒物を摂らない
✅スマホやIT機器の画面を見ない
✅照明の明るすぎるショップなどには夜は行かない
✅寝る前2時間以内の食事はしない
✅寝る1時間半~2時間に入浴して体を温める

特に僕は、寝る前2時間以内の「IT機器使用禁止」と「食事禁止」が効きました。
寝る前に静かな部屋で、瞑想や読書をする時間に充てると、心も静まり学びにもなって、いい一日の締めくくりになります。

明日を台無しにしないように、夜更かしをせず休みましょう。

最近は「スマートウォッチ」などで、睡眠の量だけでなく、質まで測れるようになりました。
夜にゆっくりした時間を過ごした後の睡眠は質が高いことがわかります。
入眠後2時間が「深い睡眠」だと、翌日の元気度合いあ全然違うことを実感します。

〇仕事の質が向上する

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緩急をつけた生活は、日中の集中力が高まります。
限られた時間で、より多くの質の高い仕事をするためには、同じ1時間でも、集中した1時間と、そうでない1時間は、まるで別人のような成果の差になります。

生産的な活動は、達成感や自己肯定感を得ることができるので、満足な一日となることでしょう。
これはそのままメンタルの安定へとつながるのです。

「緩急」の両方を一日の中に持ちたいですね。
「緩」があるから、「急」でちゃんと能力を発揮できます。
寝不足だったりすると、「バタバタしているうちに昼になった」みたいなことが起きます。
心当たりがありますね(^^;)

逆もしかりです。
「急」でしっかり頭と体を働かせるからこそ、「緩」でより休むことができます。

■ずっとゆっくりしていても楽にはならない

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平日は残業続きでヘトヘト。
せっかくの休みだから遅くまで寝ていよう。
「あるある」ですね。

これが一番良くないパターンです。

平日は疲れすぎていて興奮状態のまま床につくので、心身の回復もイマイチ。
それを取り戻そうと、休日に睡眠を増やしても、疲労は解消しません。

ぼくも昔はそうやっていました。
とても疲れていて、歳のせいにするほどでした。

ところが、たまたま休日も早く起きることが続いたときに、ハッと気がついたのです。
「こっちのほうが楽だ!」って。

一日中ゆっくりしていても楽にはなりません。
時間も浪費するので妙な焦りだけが生まれて、メンタルにも良くないですね。

平日と同じ時間に休日も起きようとしたときに、「もっと寝ていたい」「眠い」とまた布団に入ってしまうのは、「平日の睡眠が足りていない」可能性が高いです。
平日の睡眠時間を増やしてみるということも試みてもらえると違いがわかります。

〇睡眠時間が9時間を越えるとやる気も出ない

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「睡眠が大切」ということを一貫して書いてきました。

しかし、「長時間寝ればいい」というわけではなさそうです。

経験のある方も多いと思いますが、長時間寝る習慣になると、「何もしたくなくなる」ようになりませんか?
これは科学的にも実証されているようです。

睡眠時間が9時間を超えると、やる気が低下し、しかも病気になる確率も高まるそうです。
寝すぎも良くないんですね。

「寝だめ」なんてできないというのが、今の常識になっています。
平日も休日も変わらぬリズムで過ごしましょう。

■太陽は生きもののリズムを作っている

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太陽は、地球の生きもののリズムを作っています。
そこで「太陽とともに生きる」方法について書きます。

〇朝陽を浴びよう

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朝陽を浴びる効用については、前に書いたように、すでにご存じのとおりです。

朝陽によって体が目覚め、活動のスイッチが入ります。
セロトニンが分泌され、幸せ感も増します。
そして、スイッチが入ってからタイマーが動作し、決められた時間に眠くなるようにできています。

次の項では、朝陽を浴びて運動をすることで体を起こし、気分もいい朝散歩について紹介します。

・朝散歩

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朝の散歩はメリットが多いですね。

起きて1時間以内に散歩を15分ぐらいするといいと言われています。

公園など自然の中を歩けば、運動にもなりメンタル回復に対する効果が高いと言えます。

僕は、そんなことが科学的に証明されていることを知らずに、もう20年以上も朝散歩をしていました。
気晴らしのつもりで朝から近所を歩くようにしたのです。
すると、日々変わる自然の姿に心踊らされ、SNSのネタにもなりました(笑)

気分的にも楽になり、朝散歩ができない日が続いたりすると、何だか変な調子になるのも実感としてありました。

日照時間の短い冬は、朝がまだ暗かったりします。
そんな時は暗いうちに散歩は済ませておき、朝食後明るくなってから太陽の光に当たるようにしています。

〇季節を感じよう

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太陽のリズムは、朝と夜の繰り返しだけではありません。
季節も作っています
日本の美しい四季は、太陽からの恵みなのですね。

そんな季節の移ろいを日々の生活の中で感じ取りましょう!
2つのアクティビティを紹介します。

・わたしの暦

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自宅の庭でも、近所の散歩道でも、縁側に座ってでも季節を感じられる<私の暦>づくりです。

「七十二候」というのはご存知でしょうか?
「大寒」や「立春」というような季節の節目を「二十四節気」と言いますね。
それをさらに3等分して季節を言い表したのが「七十二候」です。

この記事を書いている頃の二十四節気は「小寒」、七十二候は「芹乃栄」(せりすなわちさかう)です。
「芹が生え茂るころだよ~」ってことですね。

さあこの七十二候を自分で作ってみましょう!

今日の、今のこの場所で、自分が感じる季節感を言葉にします。
漢字で書くと、それらしいですね。
読み仮名を後ろに付けておくといいです。

僕は今さっき外を散歩して来たので、その時のことをマイ七十二候<私の暦>にしてみました。

「北風鵯凍」(きたかぜに ヒヨドリもこごえる)
寒波が押し寄せてきていて、明日と明後日は雪が降る予報です。
寒いですね。

この<私の暦>をやるコツは、「自然を十分に感じる」ということです。
この今日の、今の季節感はどんな感じなのだろうと、感覚を配るのです。
そして、感じたことを漢字で表します。
適当な言い回しが見つからなくて困ることもあります。
しかし、「これはちょっと違うな」「こっちのほうの言葉が合ってるな」などと考えを巡らせるのも楽しいものです。

ホンモノの七十二候を見るのも楽しいです。
古来から考えられた季節の知恵に触れることができます。
ぼくはよくこのサイト↓を見ます。

七十二候 今日は何の日~毎日が記念日~

・季節からの招待状

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今の季節は何ですか?
・・・
では次の季節は?

自然界は、次の季節の準備をすでにしています。

この記事を書いている今は、一年のうちで一番寒い頃です。
次の季節は、「水がぬるみ、体に力を入れずに済む頃かな」と思います。早春だと思います。

そんな、「次の季節」から招待状が届くとしたら、どんな招待状が届くのでしょうね?

今の自然をよく探し回って、次の季節を感じさせるものを見つけます。

その自然から手紙が来るのです。

おはよーございます!
私はモクレンのつぼみです。
まだ周りの色が冬色に染まっているころでも、春を感じると私たちはこのつぼみを開きます。
さて、何色の花になるでしょうね?
白かピンクか、ツートンカラーかな?
水が緩む頃、私を見に来てくださいね。
楽しみにしています。

どの季節でもできる<季節からの招待状>です。
季節も「4つ」に分ける必要もなく自由です。
毎日のように自然に触れていると、昨日と違うことに気がつくときもあります。
2週間もすると、すっかり季節が先に進んだ感じがするものです。

さあ、次の季節からの招待状を妄想してみましょう!

ペアで招待状を贈り合っても素敵です。
相手の感性に触れることができます。
ラブレターのようで面白いですよ!

【「太陽とともに生きることがメンタル強化術になる」まとめ

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「太陽と共に生きる」ことは、とても自然なことなのです。

便利を追求した生活もそれはそれでいいものです。
しかし、地球上の生きものとしての人間は、昼や夜、夏や冬といったサイクルに沿って生きることが無理のない生き方なのです。
もちろんそれは、メンタルにとってもいい生活だと言えます。

日々自然に触れて、心身ともに豊かな暮らしをしませんか?

朝の自然散歩でやってみたいメンタル強化のおすすめ3選

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朝の自然はすがすがしく、毎朝自然に接したいものです。

【朝散歩はメンタル強化に効果的

前にも書きましたが、朝散歩は心と体の健康にとてもいいのもです。
「朝から散歩なんて、そんな時間ないよ」とおっしゃるかもしれません。
しかし、少しだけ早起きして近くの公園まででも散歩するメリットがあります。

✅朝日を浴びることができる
✅運動になる
✅目が覚める
✅体温が上がる
✅リズム運動ができる
✅自然に触れることができる

きちんと目覚めて日中に元気に活動し、夜はしっかり寝れるようにするためのポイントが朝散歩にはいくつも盛り込まれています。
また、ストレスに耐える力も朝散歩で上げることができます。
しなやかな心と病気しない体を持つために、毎日の朝散歩で自然に触れましょう!

【「運動」と「朝日」がキーワード

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心と体の健康のためには、「運動」と「朝日を浴びる」がとても大切です。

「それは聞いたことがある」って人は多いと思いますが、できている人は少ないもの。

僕も「朝日にあたる」はわかるけど、朝からじっと20分も朝日にあたってるなんて、「そんな時間は無い!」と思っていました。

運動も同じですね。やたほうがいいことはわかっていても、なかなか・・・というのが実際のところでしょう。

そんな「いつかはちゃんとやろう」と思っていたことが、朝散歩で達成されてしまうのです。

朝から近所を歩くと、それだけで運動+朝日は得られます。
自然が全く無いというところはまずないので、自然にもふれられます。
というように、朝散歩は一挙両得どころかいくつもの得があるのです。

【おすすめの朝散歩アクティビティ3選

では、朝の散歩の効果をもっと高めるおすすめのアクティビティを3つ紹介します。
これで「自然大好き!」にもなります。

■わらしべウォーク

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<わらしべウォーク>は、散歩しながら自然をよく観察できる遊びです。

「わらしべ長者」はご存知ですか?
はじめは「わら」しか持たなかった少年が、物物交換をしていくうちに、少しづつ高価なものを手に入れ、ついに屋敷を持つ長者になったという昔話です。

わらしべ長者(ウィキペディア)

そのわらしべ長者に倣った遊びです。
自然の中の「心ときめくもの」を探して歩きましょう!

やり方は次の通りです。

1⃣散歩に出発する前に「細い小枝1本」や「草1本」など、些細な自然のものを手に持ちます。
2⃣散歩に出発!
3⃣キョロキョロ見渡して、自分の持っている小枝より「心ときめくもの」を探します。
4⃣「心ときめくもの」が見つかったら交換します。小枝に「ありがとう」と言って自然に返し、代わりにその「心ときめくもの」を持ちます。
5⃣持っているものより、もっといいものがないか、キョロキョロしながら散歩道を進みます。
6⃣繰り返します。
7⃣ゴールに着く頃には、きっと素晴らしい自然のものを手にしていることでしょう。

いつもの散歩道にも意外な発見があることがあります。
「こんなところにたくさんの野イチゴが実っていたなんて!」と嬉しくなったこともあります。

ルールがあります。
一度に2つ以上持つのは禁止です。
いいものを見つけたら、手に持っているものと見比べて、どちらかを手放しましょうね。
また、植わっているものをとったり、ちぎったりと、自然を壊さないようにしましょう。

普通の散歩道が、「宝物が落ちていそうな道」に変わります。
子どもたちとやると、「石」をポケットに入れてくることがあります。
石集めが好きな子が多いようですね。
そんな子は「持って帰る」と言いますが、家でお母さんに嫌がられる絵が浮かびます(笑)
本人にとっては「宝物」なのでしょうが。

■音いくつ

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散歩しながら聞こえてくる音の数を数えてみましょう!

これを書いている今は雪が降っています。
散歩で踏み込む足の音は「キュッキュッ」、そして遠くでトンビが鳴きました。
カーブを曲がると風が当たり、竹林から「サラサラ」と聞こえます。
同じ風でも、耳元では「ビュービュー」と風切り音で冷たいです。
自動車のチェーンの音が「シャシャシャシャシャシャ」と音を立てながら通り過ぎてゆきました。

散歩道を歩く間にいくつの音が聞こえるでしょうね。
毎日やっていると面白いことに気がつきます。
「月曜日の音」「金曜日の音」「土曜日の音」、または時間帯によって音が異なります。

僕は、「左手は自然の音数え」、「右手は人口の音数え」と決めて音数えの散歩に出ることもあります。
住宅街だと人工音が多いと思うでしょう?
自然音とどちらが多いか、数えてみてください(^^)/

■サンライズウォッチ

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朝がやってくる様子を観察しましょう!

朝は何かと忙しいことが多いので、休日の朝にでもやるといいです。
朝にゆっくりした時間を持つと、心豊かなシアワセ気分になります♪

太陽が昇ってくる見晴らしのいい場所に行きます。
まだ薄暗いうちがいいでしょう。

そして朝がやってくるのをじっくり観察するのです。

下のようなリストをあらかじめ作っていくといいです。

✅山影がシルエットになって見えてきます
✅東の空がプラチナ色になります
✅西の空も赤味がかります
✅鳥の集団が飛んでゆきます
✅東の雲が赤くなります
✅鳥の声がにぎやかになります
✅太陽が顔を出します
✅人の暮らしの音が増えます
✅空気が緩んできます
✅日差しが暖かく感じられます

「教会の鐘が鳴る」など、その土地ならではの朝の出来事をリストに入れてもいいでしょう。
リストのものを発見したらチェックを付けていくといいです。
1~2時間もいると、すっかりその場所がお気に入りになります。

見ている風景や身を置いている場所は朝の風景ですが、図らずも自分と向き合う時間になります。
心豊かな朝の時間です。

【「朝の自然散歩でやってみたいメンタル強化のおすすめ3選」のまとめ】

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朝にただ歩くだけでも十分です。
時間が取れないという方は、一歩外に出てみるだけでもずいぶん違います。
外の光を感じ、空気を吸い、音を聞きます。
その一瞬が人生を変えます。

そして散歩に出かけるなら、ぜひ上で紹介した自然遊びをやってみましょう!
より充実度が増すことでしょう。

メンタル強化するには「今を生きる」

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変化の多い時代ですね。
加えてコロナ禍で自宅軟禁状態。
今後に不安をつのらせる方も多いと思います。
しなやかな心を持ち心豊かでありたいと思うものです。
そんな日常を生きるためのTIPSを書きました。

■過去に捉われず、未来を心配しない

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無用なストレスは、過去と未来にあるといいます。
過去の言葉や行動を悔やみ、未来に起こりそうなことを心配する。
ストレスの多くはこれです。
過去から学ぶことは必要です。また、未来に備えることも必要です。
しかし、「計画」と「気に病む」は別のものと考えたほうがいいでしょう。

確かに「現在」にもストレスはあるかも知れません。
「大勢の人の前で話す」などというのは、嫌なものナンバーワンでしょうか・・・。

しかしその「現在のストレス」はどちらかというと、成長のための「いいストレス」であることが多いものです。

過去や未来にとらわれ過ぎず、「今」を生きましょう!

【今を生きるには「五感」を使う

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「今を生きる」ためには、「五感」を使うのが最も簡単な方法です。
「五感」とは、「見る」「聞く」「触る」「嗅ぐ」「味わう」といった感覚です。
見たり触ったりするには、「今この時、この場所」でしかできません。
なので、感覚に集中することをたびたび行うことで、今に生き、過去や未来に心を奪われなくても済みます。

【「五感」を使うには、自然に親しむ

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「五感」を感じるにはいくつかの方法があります。
中でも「自然にふれる」のは簡単にできて、効果も高いものです。

何も深い森に行く必要はありません。
近所の公園でも、自宅の庭でも、街路樹を見ながらの散歩道でもいいのです。

【自然を五感で感じる

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玄関を一歩出るだけで、もうそこは自然を五感で感じられる世界です。

室内とは空気感が違うはず。
季節によっては花の香りや、緑の香しい風も漂ってくることでしょう。
近所を散歩すれば、隣家の庭木や花壇の美しさに目を奪われます。
鳥の声も聞こえるかも知れません。

香り、肌感覚、地面の温度、湿度、音・・・色んな感覚に意識を向けてみましょう。

■効用

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五感を使って自然を感じると、「後悔」や「心配」が和らぎます。
それ以外の効用も期待できるのです。

✅集中力が高まる
✅暗記力が増す
✅五感のセンサーが繊細できめ細かにあり、幸せを感じやすくなる
✅五感が引き金となって、自分の体に刻み込まれている体験が蘇る
✅豊かな体験が五感を通して心に記憶される
✅危険やリスクの察知能力が増す

もう自然に親しまない手はないですね(^^;)

■おすすめのアクティビティ3選

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五感を使って自然を楽しむ方法を3つだけ厳選して紹介します。
知識や経験とは関係なく楽しめますので、ぜひやってみて下さい。

〇カメラゲーム

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美しい花や蝶を見た時、夕日に心動かされたとき。
そんな時は思わずカメラを向けたくなるものです。

カメラは手元になくても、感動の映像を心のフィルムに焼き付ける<カメラゲーム>をやってみましょう!
自分の瞳はレンズです。
自然の一瞬の美しさが心い残ることでしょう。

1⃣自然の中を歩き進みます。
2⃣あるところまで来たら立ち止まり、そっと目を閉じます。
3⃣目を閉じたまま体の向きを変えます。しゃがんでもいいですし、ナナメ前方を見てもいいです。くるりと振り返るのもアリです。
4⃣一瞬だけ目のシャッターを開けます。見えている自然のものにピントを合わせます。「い~ち、に~、さん」でまた目を閉じます。
パッと開けて、パッと閉じます。

その一瞬に見えた映像をしっかり心に焼き付けましょう。

何が見えましたか?
名前もわからないような草花に生命力を感じることがあるかもしれません。
勢いよく伸びる枝が目に留まるかも。
あるいは、ヘンテコな穴の開いた落ち葉が印象的かも知れませんね。
レンズを上に向けてまぶたのシャッターを開ければ、流れる雲のひとコマを切り取ることができそうです。

心に焼き付いたものをスケッチしたくなったら、紙に書いてもいいです。
その実物は見ずに、心の中の映像を描き表すのがコツです。
もちろん描くのは、「気が向いたら」でOKです。
描いたものを飾っておくと、その映像がありありと呼び起されます。

この一瞬にしか撮れない写真のできあがりです。

〇木のセリフ

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あなたの周りいんも、おしゃべりしているような木があるはずです。
何か話したそうです。
その木が何と言っているか妄想してみましょう!

もし一緒に歩く身近な人がいたら、その木が何と言っているのか、お互いにシェアすると楽しさ倍増です。

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子どもの頃、木の模様が目に見えて、怖くて見ないふりをして足早に通り過ぎるようなことがありました。
みなさんはどうですか?
顔に見える木は多いですよね。
何か言っているはずです。
耳を傾けてみましょう。

〇名づけ親の旅

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目に留まった自然のものに名前をつけてみましょう!

「カエデ」「カタバミ」「クスノキ」「ヒヨドリ」など、今の名前に関係なく、自分なりの名前を付けるのです。
今みんなが読んでいる名前は、昔に誰かが付けたもの。
その特徴をしっかり捉えて、自分なりの名前を付けてしまいましょう!

1⃣植物か動物で何かひとつ、名前を付けるものを決めます。心に留まる、特徴的なものがいいですね。
2⃣決めたら、その特徴をよく観察します。「色」「大きさ」「形」「におい」「触り心地」「音や声」・・・もし食べられるなら「味」(わからないものを食べるのはやめましょうね)
3⃣名前を付けます。
一緒にいる人がいれば、話し合って決めてもいいですね。
何かに似ているといいようなことでもいいです。
今日からそれは、その名前です。
そう呼んであげましょう。

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「トケイソウ」👆

近くの小学校で、この<名付け親の旅>をした事があります。
校門のすぐ先には立派なソテツが植わっていました。
そのソテツに子どもたちは、「びっくりモンスター」と名付けました。
子どもらしいですね。

数ヶ月ぐらいたったある日、朝からその小学校に行く用事がありました。
休日でしたが、こどもがチラホラ・・・。
数人の男の子が校門から入ってきて、「びっくりモンスターおはよう!」と声を掛けていました。
嬉しいですね。

【自然に親しもう

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自然に親しんで今を生きましょう!
未来は「現在の連続」です。
現在の心が豊かであれば、未来もずっと幸せです。

五感を使って自然を楽しむ方法は、他にもたくさんのおすすめがあります。
ぜひやってみて感想のコメントをいただけたらと思います。

メンタル強化のために自然にどっぷりつかる休日

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自然が心を癒し、日常のパフォーマンスを上げてくれます。
そうはいっても、日常の忙しさの中ではなかなか自然に親しむ時間を十分に取ることができない方も多いでしょう。
そこで、「休日にどっぷり自然に浸かる」ことをやってみてはどうでしょうか?
気持ちがとてもゆったりとなり、心と体の健康に繋がります。
月に何回かやってみることで、メンタルもどんどん強化されます。
次の日への活力にもなります。

【メリット

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心身を解放し、自然に浸ると多くの効果があります。
近年の脳科学の発達や、いろいろな調査・研究によって、具体的にその効果が認められてきました。

自然に親しんで、そのメリットを得ましょう。
ここでは、さまざまなメリットのうち、心と体へのメリットの例を挙げました。

〇週に120分以上の自然はストレスを半減させる

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自然にふれる時間が、週に120分を超えると負担になるストレスが半分になるという結果が出されています。
仮に毎朝15分の朝散歩をしたとして、15分×7日=105分です。休日に15分を30分に延ばせば、週に120分を越えます。
そんなにハードルが高い事ではありませんね。
朝散歩は、前の章にも書いたように効果絶大です。

いくつもの調査・研究があるので、自然に接する必要な時間や効果の程度もいろいろ説があります。
「週に1回、30分の自然散策で、ストレスホルモンであるコレチゾールの唾液中の濃度が半分になった」という話しもあります。
しかもそれは、深い森などではなく、近くの公園でも同様の効果あるそうです。

どの研究も、自然に親しむことがストレスを低減させる効果が大きいことを語っています。
実際に半日以上を森の中で過ごすと、気分がすっきりなることを実感する人も多いと思います。

さらに機会があればたまにはやってほしいのが、「一晩を森の中で過ごす」ことです。ある程度長い時間を森の中で過ごすと、すっかり体が変化します。
キャンプでも、ロッジに泊まるでもいいと思います。
きっと心と体の変化に気がつくことでしょう。

自然に触れる習慣を手に入れて、しなやかな心を持ち続けられるようにしましょう!

〇体力を作ることができる

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自然の中を歩くと体力が増します。
いわば当然のような話しですが、僕も含めてなかなかできないのが実際のところでしょう。
自然の中での歩くという有酸素運動は、筋力を増し、肺を活性化させ、血流が良くなります。
冷え性改善にも徐々に効いてきます。

険しい山登りでなくても構いません。
低山ピクニック、あるいは山頂を目指さない「散策」ぐらいでも良いのです。
「ちょっと足に張りが残るかな?」ぐらいの強さがちょうどいいですね。

「歩く」のは人間の基本的な動作です。
もともと「立って歩く」のが人間の特徴です。
歩くようにできているのです。

歩くことで、足のポンプが全身に血を押し上げます。
しかも自然の中のデコボコ道は体幹トレーニングにもなります。
傾こうとした体を元に戻そうと無意識に頑張るからです。
結果的に体幹が鍛えられ、美しい姿勢が自然にできるようになります。

山歩き後の2~3日間は姿勢がシャンとしているのが自分でもわかります。
日常生活の中で生まれる骨のズレなども「歩くこと」で修正されるのだそうです。
自然の中を歩き、体力を維持しましょう。
慣れてくると、前とは別人になったような自分に気がつくことでしょう。

〇集中力が増す

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何かに気持ちが向くと、それ以外のことを考える余裕がなくなります。
森の中で野生の生きものに出会ったら・・・
その瞬間そこに目が向き、耳をそばだて、匂いを感じようとします。

これがいいのです。
過去を悔やんだり、未来を心配する余裕などありません。
メンタルが弱る原因の一つに「反芻思考」というものがあります。
気になること(イヤなことが多いですね)を何度も何度も頭の中をめぐり、自分を苦しめてしまうのです。
そんな反芻思考をする余裕をなくしてしまえばいいのです。

自分の体に向けて注意力を必要とする行動が効果的です。
例えば、今この足元に注意を向けていないと転落してしまうような山道は、足先に集中せざるを得ません。
写真のようなクライミングも効果が注目されています。

これは瞑想と同じ効果です。
あるものに集中した経験は、日常の中でもその効果が発揮されます。
何かに集中する体験が仕事や勉強、家事でも同じように集中が生まれ、仕事がはかどるのです。

【自然にどっぷりつかるおすすめアクティビティ3選

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何もかも忘れて、自然の中にどっぷりと浸かることをたまにはやってみたくなります。

仕事が立て込んだ週や、人との交流で疲れてしまったとき、何だか気分がザワザワするときなど、自分をリセットしたくなりますね。

とはいえ、何日も何週間も仕事を放り出してしまうわけにもいきません。
何日も山に籠るなんてのは難しいですし、「四国八十八か所巡り」などというのは、夢の話しのように感じます。

それなりの時間で、しかも存分に自然に浸れる方法があればいいですね。
ここではそれを3つ紹介します。

■低山登り・山歩き

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山歩き、山登りの効果は上にも書いた通りです。

趣味で山登りをしている方ならともかく、山登りに縁遠い方にはハードルが高いと感じるかも知れません。

なので、近くの低い山でもいいのです。
道や標識がよく整備されている人気の山が近くにあるはずです。
最初から欲張らずに、コンビニおにぎりとお茶、アメぐらいを持って、ピクニックに出かけましょう!
すると、他に登っている周りの人から刺激を受けます。
「あの人は山頂でコーヒーを沸かして飲んでたぞ!」とか
「カップラーメン食ってる!うまそ~」とか、
「あの靴かっこいいなぁ」などと、それを真似るうちに自分の枠が広がってゆきます。

何かの本で読んだ話しですが、険しい山を歩くとき、意識は足先に集中します。
乗る石をひとつ間違っただけで滑落などという山ならなおさらです。
感覚が研ぎ澄まされた緊張の時間が続いた後、山頂に行き着きます。
そこに広がる広大な景色に目を奪われ、加えて今までの緊張が一気に解き放たれる瞬間は感動を生みます。
緊張が緩和へ変わる瞬間です。登山が人を魅了するのがわかるような話しです。

■森林浴のメディテーション

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森の中で自分を見つめなおす時間を持ちませんか?

これからの時代は、自分の内面を見つめることが幸せをつかむ方法になりそうです。
外からの刺激に興奮や興味をそそられることばかりだと疲れてしまいますね。

とはいえ森の中に行っても、そこには自然がただあるだけで、何にも魅力を感じないかも知れません。

そこでこの<森林浴のメディテーション>をしてみましょう!

準備するものは「偉人の言葉」です。
ネットで引けばいくらでも見つかるでしょう。
森の中でもスマホの電波は届くことが多くなりました。

偉人の言葉が書かれた本でもいいですね。
「哲学大図鑑」(三省堂)みたいなものから拾ってもいいでしょう。
これは良書です。

僕は偉人の言葉に写真を添えて、ラミネート加工したものを30枚ぐらい持っています。
やり方は次のとおりです。

1⃣森の中の気持ちのいい場所に佇み、しばらく過ごします。座ったほうが落ち着きます。
2⃣用意して来た偉人の言葉のうち、ひとつをじっくり読みます。
3⃣その言葉を噛みしめます。

もし、その言葉が自分の今に合わないようであれば、別のものを引いてみてもいいでしょう。

自分が深まる貴重な時間になります。

こなカードを作っておくと、他にも使えます。
散歩の途中で1枚引いてみて言葉を噛みしめる、心がざわついたときに1枚引く、朝の目覚めの時に1枚引くなど、心を整えるのに威力を発揮します。
ひとつの言葉との出会いも必然であると思います。

■大地の窓

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葉っぱの中に埋もれて、大地に寝っ転がってみましょう!
空はこんなに広かったのか!
木の枝の伸び方って面白いな。
葉っぱの中ってあったかい!
土の匂いが安らぐ~
色んな感覚を味わうことでできます。

非日常の体験です。
冬、空気が乾いて葉っぱもカラカラになっている時がおすすめです。
大地に寝っ転がり、カラカラ葉っぱをたくさん集めておいて、体の上に載せてもらいます。
目と鼻だけが出るように全身が葉っぱで埋もれるほどになるといいですね。
もしそんなに葉っぱが集まらないときには、上半身だけでもOK!

しかしこれは注意すべきことがあります。
■ダニに注意。終わった後は、付いた葉っぱを良く払い、ダニが付いていないか良く見ましょう。野生のシカやイノシシが多い場所には、ダニも多いので、そういう場所は避けたほうが無難です。
■事前に体を覆っておきましょう。レインウェアを着るといいです。首にはタオルを巻くなど、体の中に虫が入らないようにすると快適に、大胆に自然に浸れます。
■顔周りは枝で調整。顔に直接葉っぱを載せると意外と不快なものです。そのあたりに落ちている枝を使って、顔の周りはドーム状に葉っぱを載せるとうまくいきます。

大地の穴から空を眺めている景色は新感覚です。

しょっちゅうできる遊びではありませんが、チャンスがあったらやってみてください。
僕は「市民の森」など、公共の森の静かなクヌギ林でこれをたまにやります。
いいですよ~♪
小さな虫たちや、野生の生きものはいつもこの感覚なのですね。

【「メンタル強化のために休日は自然にどっぷりつかる」のまとめ

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仮に自然に触れる機会が少なくても、たまに自然にどっぷりと浸る体験は、しっかり心の奥に残ります。
「癒された感覚」は長い時間を過ごさなくても得ることができます。
しっかり自然を味わおうとすることがコツです。
休日に計画して、自然を楽しみに出かけましょう!

日ごろ人の入らないような場所は、踏み荒らしに注意してくださいね。
危険でもあるので、道のある場所がおすすめです。

メンタル強化のために自分の心を表に出す

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「何でもない日常会話」「気のおけない仲間との語り合い」・・・
身近な人に自分の考えを話したり、できごとを伝えたい。
誰しもそう思うものです。
特にコロナ禍によって、人との距離感が変わってしまった今、なおさらそう思います。

「自分の心を表に出す」ことは、精神的にもいい事です。
1日の中には良いことも悪いこともあるでしょう。
いいことは倍にし、悪いことは半分にしたいものですね。

ここでは、自分の心のできごとを外側に出し、メンタルを強める習慣やコツについて書きます。
考えや想いを外に出すことで、心も健やかに過ごしましょう。

【心の状態を書き出す

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「自分の心を表に出す」方法として、まずは「書く」ことについてお話しします。
自分の頭の中によぎった感想やアイディア、やったこと、できなかったこと、些細な喜び、人の仕草・・・。などなど
何でも書き留めます。

この「書く」ことは、予想以上に効きます。
書き出す手間はかかりますが、あとで見返して行動を見直すこともできます。
何より、目的である「メンタルが落ち着く」のです。

「そんな何でも書き記すなんてできないよ」っておっしゃる方もいると思います。
以下に紹介するものからでもやってみてはいかがでしょうか?

■日記

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日記を書いてみませんか?
今日のできごと、ひらめいたこと、考えたこと・・・。
他人に見せる必要はないので、好きなことを書くといいですね。
未来への夢、そのためにやりたいこと・・・

文字量や体裁も気にする必要はありません。
1日に10分の日記時間を設けるだけで、一日が心豊かに過ごせるのであればメリットは大きいですね。

また、TwitterやFacebook、インスタなどのSNSに書いてしまうのもいいです。
この場合は人に見られてしまいますが、フィードバックや「いいね」を貰えたりして、他人からの反応がわかるという喜びがあります。

僕は湧き上がった想いを紙に書くようになってから、ネガティブなことを無駄に発しなくなりました。
紙に書いたので必要がなくなるんでしょうね。
しかhし、さぞかし紙にはネガティブな言葉ばかりが記されているんだろうと思いますがそうでもないです。
「書く」威力を思い知ります。

■寝る前のポジティブ日記

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日記にはポジティブなことを書き留めましょう。
毎日の仕事や暮らしの中では、いい事ばかりではありませんね。
自分が考えた通りに物事が進まないことのほうが多いと思います。

そんな一日でも、良い事の2つ3つはあるはず。
「挨拶したら笑顔を返された」レベルの些細なことでもいいのです。

日記には「良かったこと」「嬉しかったこと」を3つぐらいは書きましょう!
もちろん、反省点や嫌なことを書いてもいいと思います。
僕は仮に嫌なことがあっても、日記には良いことのように書く心がけをしています。
うまくいかなかったことというのは「次回への改善点が見つかった」ということだからです。
他人から嫌な言動を浴びせられたときは「こんなパターンで自分は嫌な気持になるの ということに気がついた」とか「あの人なりの何か思いがあったに違いない」と書くように心がけています。
うまく書ないことも多いですが(^^;)

今日一日の「親切にしたこと」を書くのもいいなぁと最近は思います。

■寝る前15分の記憶が脳に刷り込まれる

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寝る直前の記憶は脳に刷り込まれます。

寝る直前に考えたこと、得た情報が、寝ている間に何度もリピートされます。

なので、良いことを考えて布団に入ると、いいことをリピートします。
逆に悪いことを考えて布団に入ると、悪いことをリピートします。
当然、いいことで頭をいっぱいにしたいですよね。
すがすがしい朝を迎えるためにも大切なことです。

「寝る前15分にポジティブな日記を書いて寝る」が最強ですね。

■おすすめのアクティビティ

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自分の心を表に出してメンタルを安定させる方法として、上記で「ポジティブ日記」を紹介しました。
「書く」には他にも方法があります。
「詩」を書くのです。
「え?詩なんて・・・。そんなセンスないし。」と思われるかもしれません。
大丈夫、簡単!です。
誰も見ないノートに書くだけでもいいです。

〇バーティカルポエム

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自然の美しさや不思議を詩にしてみましょう!

この記事を書いている日は暖かな日です。
日差しが心地よく、窓を開けて日光と風を存分に感じました。

つい1週間ほど前は大雪が降り、そのときの残雪がまだ庭にあります。
残雪はあったかい光に照らされて、キラキラしています。
「ざんせつキララ」

「ざ」クザクと踏みしめていた雪も、こ
「ん」なに小さくなった。
「せ」っかく
「つ」もったのに
「き」れいな白い雪と遊べたのは、ほんのつかの間
「ら」ッキーな在宅勤務
「ら」いねんも積もるかな。

やりかたはわかりましたね。
「ら」は難しいですね(汗)

1⃣自然をじっくり観察します。
2⃣そこで感じた美しさや素敵なことを簡単な言葉にします。
3⃣言葉を1文字ずつ分解して、後ろに文を繋げれば完成!

自然の美しさにも気がつき、心に余裕が生まれます。
出来上がった詩をSNSに投稿すると、結構みんな見てくれます。

〇フォールドポエム

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その日にあった出来事や、取り組んできたことが一段落したときに、それを振り返って詩にしてみましょう!
出かけた時や、新しい体験の後に書くと楽しいです。

家族や仲間と体験を分かち合うのに適しています。
3~4人で1つの詩を書くといいですが、ひとりででもできます。
準備するものは、画用紙(厚手の白紙、なければA4ぐらいの紙でもOK)と太めのペンです。

1⃣3人または4人で、書く順番を決めます。
2⃣画用紙を3つ折り、または4つ折りにして折り目を作ります。
3⃣最初の人が、紙の一番上に1行の文章を書きます。(例:「今日は暖かい日で良かった」)
4⃣2番目の人に交代し、2番目の人は書いてある文字を見て、それに続く1文を考えます。(例:「残った雪がキラキラしてる」)
5⃣2番目の人は折り目を折って、書いた文字が見えないようにします。
6⃣同じ2番目の人は、新たな気持ちで1文書きます。
7⃣3番目の人に交代です。
8⃣全員書いたら、最後の1行は1番目の人が書きます。

これで完成!

ここに作品例があります。

1人でやる場合は、1日目に1人目を、2日目に2人目を・・・など、日を分けてやってもいいですね。

〇人に話しを聞いてもらう

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「話す」ことも「心を表に出す」ことになるでしょう。
女性のおしゃべり会のほとんどはこれではないでしょうか?

「なかなか口べたで」という人は多いですね。
思いが湧いても口をつぐんだり、その場の雰囲気を変えてしまいそうだからと沈黙しがちです。

しかし、家族や友人が相手なら普通に会話ができますね。
「話しても大丈夫」な環境がいくつかあると楽に生きられそうです。

自分が感じている感情を言語化して表に出すのもメンタル強化にはいい方法です。
我慢して感情をため込むのは良くありません。むしろ努めて自己開示してゆくと、相手も自分のことを話しやすくなり、関係が深まりますね。

僕はこの「自己開示」がどうも苦手です。
「何でも言ってくれ」という身近な人もいますが、言わないのではなく、「あえて言うことでもない」と勝手に自分が思っているのでしょうね。

〇スウェットロッジセレモニー

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ネイティブアメリカンの古来からの風習に「スウェットロッジ」というものがあります。

週に1回程度、暗いテントの中で熱い蒸気を焚き、薬草の匂いで充満させます。サウナ状態にするのです。
そこに住人数人が集まって、自分の心の内を話します。

ルールとして、テント内で話したことは外に持ち出さないこと。
それから、人の話しを評価したり、コメントしたり、アドバイスしないこと。のようです。
人の話しを聞いたら、「Ho! MitakueOyasin」と周りの人は応えます。
「そうか。わかったよ」という言葉掛けですね。
「あなたの言うことは受け止めました」という感じだと思います。

このスウェットロッジをやるのは現実的には難しいと思います。
なので、エッセンスだけいただくことにしましょう。
「話しをしっかり聞く」「話せる環境をつくる」「うん、そう、わかったよ!と応える」という、ちょっとした習慣ができるといいですね。

カウンセラーや精神科のお医者さんの仕事は、「話しを聞く」ことだと聞きます。
よく、「女性は話しを聞いて欲しいだけ「男性は解決策を言いたがる」なんて言葉もありますが、「身近な人の話しを聞く」、「話せる環境にしておく」のは大切なことですね。

【メンタル強化のために自分の心を表に出すまとめ】

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自分の考えを表に出してしまう事は予想以上に効果があります。
外に出すことで、頭の中の余白が広がるのでしょうね。
「外に出す」方法は今や色々な方法があります。
書く、人に話す、SNS、スマホのメモ・・・。
なるべく自分の中身は軽くして、風のように過ごしたいですね。

メンタルを改善するおすすめの本

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日常のストレスにさらされながら多くの人が頑張っています。
予備軍を合わせると、日本には相当数の”メンタルが弱っている人”がいます。

一方で、精神科や心療内科に行かなければならないほど不調になる前に改善できる「カジュアルな対策」が少ないのも日本の特徴だと思います。

うつ病などの精神疾患は、「誰でもなりうる」としながらも、なってしまうとなかなか治りにくい病気でもあります。

メンタルが病まない生活習慣を得るための本をここでは紹介します。
どの本も実際に読んで試して、効果を実感したものです。
良かったら手に取って見てください。

【生活を変えるための知識を得る

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ストレスが解消できない暮らしを続けていると、徐々に心が病んでしまいます。
病院にかかるほど悪くなる前に、必ず軽い症状が出ます。
軽いうちに手当をしたいものです。

また、一旦回復しても、前と同じような生活や環境では、同じようにまた心に負担がかかるでしょう。
心や体にとって良い習慣を手に入れましょう!
悪い習慣を断って、同じループに入らないようにすることが大切です。

■ブレインメンタル強化大全

ブレインメンタル強化大全

ブレインメンタル強化大全(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)

精神科医であり、数々のベストセラーを出版している樺沢紫苑さんの本です。
精神科医らしく、論文や医者としての知識・経験に基づいた、とても参考になる本です。

心と体の健康を目指す100のノウハウ・手法が書かれています。
どれも頷けるものです。

僕はこの本から、変えた生活習慣がいくつもあります。
例えば睡眠の重要性。
睡眠が重要なのはわかったつもりでした。
この本の「何があっても睡眠時間を最優先する」という考え方には驚きました。

質の高い睡眠のための習慣は、すでに朝から始まっているのです。
「おすすめの有酸素運動ベスト3」なんてのも載ってます。
100のノウハウすべてを取り入れなくても、ご自分に合ったものがあるはず。
ぜひ読んでみてください。

■神・時間術

神時間術

神・時間術(樺沢紫苑著、大和書房)

これも樺沢紫苑さんの著書です。

メンタルが弱ってしまう原因の多くに「仕事」があるのではないでしょうか?
ハードな毎日で休む間もなく働き、それでも仕事に追われてしまっている人は多いと思います。

そんな忙しい人は「時間をいかにして効率化するか?」という事に関心があるのではないでしょうか。
「1日が40時間ぐらいあればいいのに」と思う事があります。
実際には24時間しかなく、それを増やすことはできません。

この本は、「しっかり休み、バリバリ働く」ことができるように書かれた本です。
多くの時間術の本が「いかに働くか」に注目しているのに対し、この本は「ちゃんと休む」ことも書かれています。

実際に著者の樺沢さんが実践したものをまとめてあり、納得感があります。
樺沢さんは、医者でありながら毎年本を出版し、毎日Youtubeを配信されています。
メルマガも毎日発行、そのうえに月に20本の映画を見てお酒も飲み、自然の中を散策している動画を見かけます。
毎日を楽しんでいることがよくわかります。
もう宇宙人並みのパワーですね(笑)

その秘訣がこの本には書かれています。
時間は「ただ24時間」なのではなく、「時間×集中力」だと説かれています。

しっかり働いて成果を上げながらもちゃんと休む、楽しむ。
成果があれば自己肯定感も増し、自分のメンタルも安定すると思います。
「したい遊びもしながらしっかり休む」とはどういうことか・・・。
「今日のストレスは今日のうちに解消」
そんな夢のようなことを目指す本です。

■マインドフルネス ストレス低減法

マインドフルネスストレス低減法

マインドフルネス ストレス低減法(J・カバットジン著、春木豊訳、北大路書房)

マインドフルネスブームですね。
Googleやナイキといったグローバル企業が導入しているということで、興味のある方も多いことでしょう。
社員の幸福、生産性や創造力の向上のために、人材開発プログラムとして導入されているのです。

特にこれからは、自分の内面的な部分に焦点を当てて、幸せを求める人はさらに増えると思います。
あのメンタリストDaigoさんもこの本をおすすめされています。

著者のカバットジンさんは、マインドフルネスに基づいてストレス低減プログラムを開発し、人を癒す成果を上げられました。

この本は、マインドフルネスの基本を理解し、さらにストレスに折れない心身をつくるための訓練法が書かれている原典のような本です。
方法は瞑想が中心ですが、宗教的な色合いは排除されています。

この本を見ながら、「マインドフルに生きる生き方」「ストレスに対して、しなやかに受け流す」力を得ていただけたらと思います。

■メンタルドクターsidowが教える 人間関係も仕事も「しんどいこと」をリセットする方法

しんどいことをリセットする方法

メンタルドクターSidow が教える人間関係も仕事も「しんどいこと」をリセットする方法(メンタルドクターsidow著、大和書房)

見た感じ、お若い精神科のお医者さまです。
ネットメディアでよく発信をされているようですね。Youtubeで見かけます。
この本には、いくつもの具体的な悩みに基づいた対処法が書かれています。

「イヤだと思っても言えないときどうすればいいか」「空気を読みすぎて疲れやすい人はこうしたらどうか」みたいなことが数十個書いてあり、「そうすればいいのか!」と納得できます。
優しく書いてあるので、読みやすい一冊です。

【身につける】

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本に書かれていることを身につけることが大切です。

知っていても行動が変わらなければ、何の意味もありません。

そうはいっても、習慣を変えるのは難しいものですね。
本に書かれていることは納得しても、ただ「知っているだけ」になりがちです。

まずは、「やってみる」ことだと思います。
3日坊主でもいいので、やってみると実際のところがわかります。
そして、気に入れば続けましょう。
続けることで、本に書かれていることの意味もわかって来るでしょう。
「歯磨き」ぐらい習慣化されれば、もう自分のものです。
同じような悩みがある人がもしいたら、今度は自分の体験としてアドバイスできますね。

【メンタルを改善するおすすめの本のまとめ】

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読書はいいですね。

自分の知識・経験を超えることができます。
その著者が知っている知識や経験、エピソードを得ることができます。
それと自分の知識・経験が組み合わさって、新しい知見になります。

自分の悩みや壁は、たいてい他の人も持っていたり、乗り越えた人がいたりするものです。
科学的に研究済みのものもあるでしょう。
それが「本を読む」ことで得られるのです。
そして、読書自体が心を落ち着かせ、心のエネルギーを充電する感覚があります。
僕は夜寝る前には本を読むことにしています。
ザワザワしていた心も鎮まるので不思議なものです。
おすすめの本があったら教えてくださいね。

最後に

僕は、自然体験活動の指導者として多くの人を自然の中に誘いました。
自然に親しむ喜びは、心を軽く穏やかにします。
一緒に自然を分かち合う仲間は、ずっと昔から親戚であったかのように繋がりが深いものになっています。
おそらく、「感覚を共有しているから」だと思っています。

一方で、日頃の仕事や家事、育児などで、心身を痛めている人を余りに多く見かけます。
僕の周りでも、多くの仕事仲間が心身を患って、本来の自分を発揮できないままでいる人を見てきました。

また、テレビのニュースや新聞には、人を傷つける悲しい出来事が毎日伝えられてきます。
心豊かに過ごすことができていれば、決してそんなことにはならなかっただろうと思う事ばかりです。

自然に親しみ、地球が作ったリズムで暮らすことがひとつの解決策だと思っています。優しく、穏やかな心で過ごせるからです。
自然の中で過ごすことは、そんない難しいことではありません。
窓の外の景色を眺め、流れゆく雲を見るだけでもいいのです。

これを読んだあなたが心豊かでありますように祈ります。
参考になったと思われる方は、ぜひ周りの大切な方にもご紹介いただけたらと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

最後まで読んでいただきありがとうございます! 皆さまからのサポートはより多くの方に広めるために、大切に使わせていただきます。