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夜10分、あるものだけで…

というのは、てんきち母ちゃんこと井上かなえさんの『てんきち母ちゃんの夜10分、あるものだけでおつまみごはん』のタイトルより。

あるものだけで…って、STAY HOMEにぴったりワード。
毎日まいにち、ちゃんと作ろうなんて考えるだけでウンザリ。

てことで、本書は今こそ求められる「あるものだけメシ」でなんとか乗り切るレシピが並んでいます。食材ひとつかふたつ、調味料の種類少なめ、肉だけ野菜だけ、アルコールぴったりなどなど、これまであまり料理をしてこなかった人にもピンときたらすぐ作れる系です。


一人暮らし歴が長いとかベテラン主ふだったらば、『瀬尾幸子の楽ちん台所塾』はいかがでしょう。

あれ、シマッタ、意外に古い本だった!
昭和の時代のあの味が好きで、時々取り出しては拾い読みしているんですが、元はといえば、文春砲でおなじみの「週刊文春」の連載をまとめたもの。
夕食おかずとして我が家でも頻出する卵焼きは、卵、ねぎ、塩だけで強火で一気に焼く作り方は、瀬尾さんと一緒です。
「たとえ不格好でも一気にまとめていくのが大事」とある通りに、がーっと焼きます。うまいです。

では、新しい本をば。

あれ、これも2017年の本でしたか。
料理レシピ本大賞常連の瀬尾さんによる『みそ汁はおかずです』(学研プラス)。
汁のなかに具材がいっぱい入っていれば、あとはごはんさえあれば献立完了。
ちょっとした箸休めに、野菜の浅漬けやキムチなど漬物があればいいものね。

えー、だったら「目玉焼きしょうゆたらりごはん」でいいじゃない。
て気分になりませんか。

ここnoteで大活躍の料理家で小説家の樋口直哉さんの『定番の当たり前を見直す 新しい料理の教科書』(マガジンハウス)を眺めていたらばそう思いました。

目玉焼きごはんの他に、「きゅうりもみ」か「青菜の炒めもの」か「にんじんのロースト」があれば十分かなあ。
にんじんのローストはオーブンで40分間だから放置できるし。

この本には、そんな超簡単レシピばかりでなく、豚生姜焼きとかハンバーグとか鶏の唐揚げとか、家庭料理の定番レシピの見直しのへーなるほどがたくさんです。
先入観に囚われず、実験のつもりでトライしてみると新しい世界が開けるはず。
我が家では先日、本書を参考に、卵なし生玉ねぎハンバーグにこっそりとトライしてみましたが、家族の誰も文句を言いませんでしたので、従来の作り方と変わらない味だったのだと考えています。

もうひとつ最近、試してみているのが『料理は身軽に 白崎裕子の必要最小限レシピ』(KADOKAWA)から学んだ塩づかい

あれがない、これがない、そろってないから作れない、じゃなくて。
だしの素やコンソメ顆粒とかなくても、塩だったら料理する人の手元には必ずありますよね。
塩と食材の何かがあれば、煮るだの蒸すだの焼くだのして、おいしく食べることができます。
じゃがいもを2%塩水で茹でるだけでも十分、ということを再確認。


あ、食事の支度はともかく、後片付けのことを考えるとブルーっていう人は、ちょっと前に流行ったスキレットを持ち出してきていてはいかがでしょう。

調理したまんまで、ドンと食卓に出しちゃう。
この本にある6 1/2インチのスキレットや、ニトスキだったらお皿代わりです。
便利よ〜。

ということで、これらの本を眺めて冷蔵庫や野菜かごにあるやつらを思い浮かべて、今何が食べたいかなあと考えていますが、ぱらぱらぱらーっとめくって妄想できる料理本のよさが際立ちます。

しかし。
記事を書くためにアマゾンを検索するとKindleばっかり進めてくるのはなぜ? と紙の本をクリックしたら、そうかアマゾン、入荷ストップ中か。
紙の本の在庫表示が復活するまでにはしばらく時間がかかりそうですね。
すいません。








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