カンバセーション・ピース ミニマガジン "EYE" vol.2
「誰にでも語るべきことがある」「あなたの言葉は誰かに届く」と信じて、インタビューやライティングをしています。
このマガジンでは、私の文章を誰かに届けたい！
長年、ネットでテキストを書いてきて思うのは、毎日忙しい方たち、何を読めばいいのかわからないという方たちの中にも、「おもしろいものを読みたい」 「もっといろんなことを知りたい」 「自分の意見をもちたい・書きたい」 という気持ちを持っている人は決して少なくないということです。
読むコーヒーブレイクに♡ このマガジンで、楽しく読んでいただきながら、自分・周囲・社会を「見る目」や「書く力」を育てるお手伝いができればと思っています。
スタバのコーヒーをスルッと買うように、「ちょっと読む」「ちょっと考える」「ちょっと応援する」に300円くらいをスルッと出す人が増えるといいなあ～という気持ちもあります！
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さあさあ、私のことなので、どっさり長い本文が待っています。さっそくいってみましょう！
◆コラム１．withコロナ時代の性教育 ～ 教科書のその先へ
性教育にかかわる講演会やイベントを多く目にします。人間の生理や生殖についての知識をもち、自分の心と体、そして相手の心と体を尊重してほしい。子どもを持つお母さんたちにとって共通の願いですよね。
近年は「合意」という概念も注目されています。セックスは言うまでもなく、キスやハグ、手をつなぐ、はたまたデートをするかしないか‥‥何につけてもお互いの意思を確認してから！ Yes/No枕は偉大な発明だったのです（古）。
そもそも、先進諸国と比べて日本の性教育は遅れているといわれています。また「自分の行動は自分で決める」「イヤと言う権利がある」など主体性や権利意識についても、教育や認識が不足しているのではないでしょうか。
●変わるか 日本の性教育 / NHKニュース
最近、性暴力被害や望まない妊娠の相談、そして女性の自死者が増えているという報道も看過できません。いっそう性教育の充実が必要なことは言うまでもないでしょう。
◆
一方で、ここでは別の観点からの性教育‥‥というか「性」について書こうとしています。
新型コロナの流行が始まってじきに一年。さらに長期化する可能性も大。
ディスタンス前提の人間関係を「 “ニュー” ノーマル」ではなくただの「ノーマル」として育つ子たちは、家族以外の人に触れることをタブー視するマインドを身につけることになるでしょう。
源氏物語に出てくる姫君たちが殿方に顔を見られただけで「恥ずかしくて死にたい」と泣き伏すように、環境や文化は人の心や行動を規定します。
すでに、夏に放送されたNHKドラマ「これっきりサマー」（主演 岡田健史）や「不要不急の銀河」（出演 リリーフランキー、夏帆ほか）などで、その感覚は描かれています。
懐かしの「ET」のように、突き出した人差し指の先だけを一瞬触れ合わせ、すぐに消毒液で拭うふたり。サランラップ越しのキス。。。
いずれも高校生の男女のシーンです。性に関する興味や欲求がバリッバリに高まっていてもおかしくない年頃だというのに。そりゃ今はいつにもまして衝動的な性行動は控えるべきだけど‥‥。
どうやって人を信頼するか？
そして、大切な人に触れたいと思う心を、どのように育てるか？
これから若い人たちに教えなければならないのは、そういうことでもあるのではないでしょうか。。。。。
◆
コロナ以前からの問題として、最近、このような調査結果が出ていました。
●結婚や異性と交際していない人増加 女性は20年で1.5倍に
未婚の人や異性と交際していない人が増加している。
もちろん、結婚も交際もしなきゃいけないわけじゃない。完全に個人の自由です。けれど、全体としてこういった傾向にある理由はなんでしょう？ 経済的な問題は大きいでしょうね。他には？
考えてみれば、性愛もコミュニケーションのひとつです。ここで自分のコミュニケーションをかえりみてみますと
・空気に流されて「イヤ」と言えない
・「イヤ」と言われるのが怖くてそもそも思っていることを言えない
・反対に「イヤ」と言われたら逆上して全面戦争に陥ってしまう
‥‥など、およそしょうもないコミュニケーションをしていることに気づきます。
以前参加した性教育の勉強会。あるお母さんの発言がとても印象的でした。
「何人も子どもを産んでいるのに、いまだに夫に「生理中」と言うことすら恥ずかしい」
夫婦間でセックスをイヤと言えないとか、反対に「したい」と言えない‥‥とかいう話もよく聞きますよね。
私たちはコミュニケーションが苦手で、足りなくて‥‥。体や心、合意についての知識を身につけても、コミュニケーションの問題は残されるような気がします。
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