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2022年紅白歌合戦 個人の感想です

なぜか私のライフワークになっている紅白歌合戦の感想ログです。正直、MMAやMAMAを見たあとでFNS歌謡祭や紅白を見るのつらくなってきて、もうやめようかと思ったけど将来の私のためにやっぱりアーカイブしとく。

何がつらいって歌唱力と演出のチープさ、楽曲とアーティストに対する敬意のなさ、そして全然アップデートされない感がな~‥‥。売り上げや話題性で傾斜をつけるのはある程度しょうがないし、どんな扱いでも出場したいというアーティストもいるだろうが、曲の最中に謎解きしたりけん玉したりがエスカレートすると、うーんとなる。

今回の収穫は橋下環奈がその才能をお茶の間に知らしめたことですね。赤のドレスもシャツワンピも全部よかったし、郷ひろみのデュエットも様になるししゃもじも似合う元アイドルだが、彼女の本領は度胸と仕切り力。往年の高島彩のような逸材である。

それに引き換え、大泉洋‥‥百歩譲って「そういう役回りに徹した」としても、愛嬌でいろんなことを免責されてあの年まできちゃったんだなーと。日本のおじさんのダメなとこが出まくってた。同じ40代として、半分の年齢の環奈さんにフォローされ続けてる姿が悲しすぎたよ。IVEいじりのとこは日本の恥だと思った。「SONGS」で同じことやったとき批判が出なかったんだろうね。日本のガラパゴスっぷりがわかる恥エピソードですよまったく。

って感じで個人的な所感をだらだら書き残していくのですみません。最初に謝っておきます‥‥

MYベストパフォーマンス3選は、Saucy Dog、キンプリ、松任谷由実、桑田バンド(違)です。4選やないかい(マンネリネタ)。みなさんの3選は何でしたか? って、もう忘れたころだろうけどw

それではいってみよう!

◆前半

●Six Tones: 今っぽさ、彼ららしさもありつつジャニーズの正統なお祭りソング。トップバッターは光栄な役目だろうが早々に終わってしまうのはちょっと寂しいですね。

●郷ひろみ: ほんといつまでも華やか。紅白が似合うよね。おもしろい演出だった。

●緑黄色社会: 夫がこの歌好きです。あとこの人が歌うのを見ると必ず「夏菜に似てる」「似てるよね」「親戚じゃない?」と言い合わずにいられない夫婦です。

●なにわ男子: 初出場おめでとうございます! この歌大好きだが、正直これぐらいの歌なら生で歌ってほしいんだよね。今回のパフォーマンス用に録音したのを流してた感が‥‥。

●LE SSERAFIM: まあルセラも生歌じゃないわけだがw 年末の出演すべてがキレッキレに完成された舞台で、ルセラのプロ意識とHYBE(事務所)の資本力に震えてました。日本語のハメ方がよくて、ックラ(宮脇咲良)が訳詞にかかわったのかなと。てか、スタジオじゃなくホールで歌ってほしかった~ まあ生歌じゃないからな‥‥

●Saucy Dog: めちゃくちゃいいやん!!! この歌は知っていたが、生演奏を聞いて初めて良さがわかった。3人ともなんて伸びやかで気持ちのいい演奏をするんでしょう。大好きになったよ。初期のつんくのボーカルを思い出した。歌詞の世界観も平成初期って感じだけど今の若者にもこういうのあるの? 「死んで‥‥」っていうフックが好き(笑)。

●日向坂46: キツネダンスが流行ったからって、まじでやばいだろこんな歌、こんなパフォーマンス‥‥。永遠の20世紀感。本人たちはこれで良いと思っているんだろうか。

●山内惠介: 紅白らしい華やかさがある。あと、司会のふたり、きつね耳が異様に似合うなw

●JO1: 何でロバート秋山のコスプレ? Eテレの韓国語講座を見てるので、純喜くんがうつると「ファイティン!」って気持ちになります

●NiziU: 口パク組のアイドルが多いため、生歌がまるで事故のように見える問題どうにかしてほしい。でもテレビで見るならともかく、ホールの観客に対しては生で歌うのが誠意じゃないですか?

●BE:FIRST : 生で歌いながら踊るとこんな感じだし、これでいいんだよ。センターっぽい子、めっちゃ背が伸びてない? あと、佐藤健に似てる子が、どうかすると佐藤健にめっちゃ似てないですか?(日本語)

●SEKAI NO OWARI: 「永遠の、ちょっとブラックな中2ファンタジー」みたいなコンセプトで長年やってた彼らがこういうモロに露悪的な曲で大ブレークしたのは皮肉だなと思う。もう「フクロウの声が聞こえる」を歌っても欺瞞に見えるのではなかろうかw 
ここで審査員に吉田都がいることに気づいた。

●三浦大知: 暢子! 暢子やないか😭 暢子ひとりで来たんだね。寂しい気持ちに。

●IVE: ルセラ(LE SSERAFIM)のあとに見ると精彩に欠けるパフォーマンスで、疲労やグループ内の状況を心配してしまった‥‥。事務所の資本力の違いかもしれない。みんな健康でいてね(ルセラもIVEも、前身の「izone」時代から大好きなんです。というかPRODUCE48でK-pop沼に入った私です)
曲は最高。サビ前の「ここから先はカラフルな暗示」が本当に意味のわかんない日本語なんだけど、そのわからなさがすごいフックになってて盛り上げるw
日本語いじりについては事務所から抗議してほしい。日本人として本当に恥ずかしく申し訳なく思います。

●Snow Man: 出て来たときはKpopなのかJpopなのか判然としなくても、歌が始まった瞬間ジャニーズだってわかりますね(disじゃないです)。人気グループらしい盛り上がりだけど、個人的にこの歌を見ると共感性羞恥が発動する‥‥

●Perfume: チョコレイト・ディスコーーー!!!! 祝祭感すごくて泣けてくる。LIVEをやり続けてきたアーティストだなあと。幸せが届いた‥‥

曲の前に、審査員の西村さんが「同性愛」という言葉を出して自己開示的なコメントをしたのだが、大泉洋の「わかりました」って受け方がおざなりすぎて。20年前に20代半ばで紅白の司会をしてた中居くんは立派だったなと思い出すなど。

●THE LAST ROCKSTARS: YOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVIによるスペシャルバンド。何がどうしてこうなった。理屈抜きの迫力。YOSHIKIってほんとに忠実に紅白に出続けてくれるよね。

◆後半

●Aimer: この分野に全然詳しくなくて今日だけかもしれないが、前任(Lisaさん)に比べると高音のカタルシスが足りないような‥‥。でも、最後の「残響」ってとこがこの歌のポイントなんだろうな。

●坂本冬美: スカパラとのコラボだった。坂本冬美の歌唱力はまだまだ堂々たるもの。

●ウタ: 民放の年末音楽特番と比べると、予算が段違いなのかメタバース的な演出がすごくよくできてた。個人的には、Adoにこういう歌ってのは、あいみょんに「マリーゴールド」くらいもったいないと思うんだけど、実際日本ではこの路線のほうが売れるんだよねw

●King Gnu: 求められる曲を作る力がすごくて、常田大希は能力が高いなと思う。井口くらい歌がうまいと安心して聴けるし、演奏技術も高い。なんかもうちょっと突き抜けてほしいとこがあるんだけど‥‥。

それより、問題はW杯コントの内輪ノリだよ。森保、ここまで大衆迎合する代表監督が今までいただろうか。決して良いこととは思えない。楽曲の中でW杯やオリンピックなどを振り返るのも(紅白がよくやることだが)どうかと思うんだよね。

●三山ひろし: King GnuでW杯を振り返ったあとにけん玉! すでに、「けん玉記録への道」というサブタイトルついてる。けん玉企画、育ちすぎやろw 深夜に録画で追っかけてて、三山ひろしが村上宗隆に見えてきたので、さすがに寝たほうがいいなと思ったw

●TWICE: ゴージャス! 9人の女神だよおおおおおお😭 ジヒョのボーカル最高! ナヨン様~ ミサモ~! ジョンヨンありがとう!

●ディズニーメドレー: ジャンボリミッキーのみなさんかわいい。ディズニーシーきれい。だがしかし、って話な。ディズニーの解釈も古いままだよねぇ

●Vaundy: 歌ってるとこ初めて見た。音源を聴いて「踊り子」がいいなと思ってたけど、パフォーマンス見ると印象が全然違ったな~。歌うまいんだねえ! そしてフルサイズ。人気なんだねえ。この歌はよく知らなかったんだけど、「怪獣の唄」っていうのは別れた彼女が歌ってた姿のことなんですね。私が中年なせいか、「落ちてく過去は鮮明で 見せたい未来は繊細で 過ぎてく日々には鈍感な君へ」って歌詞でどう盛り上がればいいかわからなかったので、「紅白こんなもんかよ」って煽ってくるVaundyさんはハートが強いなと思った。彼に比べてバンドが(サウンド含めて)おっさんすぎたのもミスマッチだったかも。

●milet×Aimer×幾田りら×Vaundy: 特別企画。こうして聴くと、幾田りらちゃんの歌のすばらしさがわかるな。milletさんって、どんな歌を歌っていても「この人はまだ自分の歌に巡り合えていないのでは‥‥」と思ってしまうのはなぜだろう。

●純烈+ダチョウ+有吉: 白い雲のようにっていい曲だよね。誰が作ったんだったっけ?と聴いたら夫が瞬時に「フミヤだよ」ってw ドンピシャ世代w 確かに、言われてみればフミヤ節だ!

●Back Number: 特別企画扱いらしい。福原遥ちゃんめちゃくちゃかわいいよね。目黒くん、韓国の俳優みたい。「舞いあがれ」遥ちゃん登場前にリタイアしてしまったわたくし‥‥
ところでこの曲を聴くと、「おしゃれではないけど唯一のダサさで君が笑えたらいい」という歌詞に永遠にツッコむ私がいます。

●乃木坂46: 今もこういう腕ぶんまわし系か‥‥。永遠のアップデートを続けるK-pop勢と一緒に出ると一日千秋感がすごい。

●工藤静香: こうやっていろんな歌手に交じって出てきてもまったく聞き劣りのしない立派な歌唱力である。もちろん懐メロだけど、「嵐をおこして」も「黄砂に吹かれて」もいい曲だしね。思うに、BTSのRMのソロ曲「Wild Flower」で歌ってるチョ・ユジンさんに近いと思うんだよね、立ち位置‥‥。そういう人が、BTS(現在のグローバルスター)と共演してビルボードHOT100にランクインするのが韓国。娘と一緒に懐メロ歌う姿が国民的番組の目玉になるのが日本だ。

●King & Prince: 鬼気迫るパフォーマンスに胸打たれて泣きそうになった。これジャニーズ絶対引き止めないかんやろ。時がみちて出ていかれたらまずいやろ…………
生歌だったよね。もちろん音域とか声量とかテクニック的な部分を言い出したらキリがないけど、生歌で全然パフォーマンスできてたよね。音楽とパフォーマンスで魅せるってこういうことだよね、と思わせるステージだった。彼らの伝説として語り継がれるでしょう。

●ちょっと髭男、なんでスタジオなん! しかも、ミックスナッツやないんかい!(台パン)

●あいみょん: ついに「君はロックを聴かない」を紅白で(号泣)。短尺だったけど。ここまでに何年かかったでしょう。タイトルからして名曲だよ。

●加山雄三: 加山雄三、紅白のラストステージだとか。すばらしかったよ。見られてよかった。終わった後、黒柳徹子が「もっとやって」と言い、加山が「もういいよ」と笑うところまで、すばらしかった。

●Superfly、藤井風: なぜかあまり印象にない。藤井風は得難い才能の持ち主だけどどこか危うさがあり、それも含めて魅力なのかもしれないと思うが、適切なプロデュースをお願いしたいところです。。。

●篠原涼子: 何で出たの??? なんかよくわからなかった。それ言い出したら工藤静香もだけど。一方で、桑田バンドやYOSHIKIバンドの紹介の仕方や演出には「必然」感があった気がする。ジェンダーの不均衡が。。。

●ゆず: 「夏色」は私世代の永遠のマスターピースですね。

●関ジャニ: これ確かゆずの北川くんが作った曲だよね。

●星野源: もう何年も紅白のホールで歌わないね。おかげで(?)ものすごく音がいいけど残念である。「喜劇」はしみじみといい曲であり、彼の時代を見る目は確かだと思う(が、国内では全然評価されていない感)。

●氷川きよし: 特別企画らしい。いつ聴いてもすばらしい曲と歌唱。

●松任谷由実: 「卒業写真」、久しぶりに聴いたけど何て良い楽曲なんだろう。そりゃユーミンの歌唱力には年齢を感じたが、審査員もみんなうっとりしてたじゃん。バンドも最っ高で惚れ惚れ。演奏が始まった瞬間鳥肌立ったわ。音楽の力を感じた。何度かリピりました。

●Kinki Kids: 篠原涼子あたりから、完全に4~50代(とそれ以上)がターゲットになっていて、有難いけどなんかすいませんって感じもするw これが紅白の二部のこの時間ってことでいいですかねw 子どものころ、この時間帯つまんなかったよな~って思い出しますw 

ともあれ、松任谷由実からの山下達郎、そして次の安全地帯まで、日本の古き良きポップスを振り返る感じでしたね。

●安全地帯: 玉置浩二は日本の宝だな‥‥

●石川さゆり: 2022年も無事に越えました。

●桑田バンド: 別記事で書きました。桑田佳祐の人徳と、全員の「現役感」あふれるすばらしいパフォーマンス。楽曲の「ダサさ」は本人たちが曲中で言及しているとおりで、昨今の世相がそうさせていることに悲しみと危惧を感じます。

●MISIA、福山雅治: 形式美の世界ですね。

◆おわりに

あ、大河のバトンタッチみたいなコーナーがあったね。紅白を含め、大きなステージをいくらでもこなしてきた松潤の緊張っぷりを見て、大河の主役とはこんなにプレッシャーがあるのかとこっちまでドキドキした。すでに仕事を終えている小栗旬はめっちゃ気楽な感じだったからなおさら。

紅白には毎年コンセプトがあって、今回は「みんなでシェア」。

コンセプトの時点で本当に日本らしいよな、と。「ごった煮のお祭り」は好きなんだけど、よくない包摂って感じでな~。

それが如実に表れてたのがW杯とのコラボで、森保監督とか長友とか、こういうところに出てきて迎合的な態度をとることに何の警戒心もなさそうでほんと危ういなと思う。嵐の最後の数年の紅白もそんな感じがあったので、そこに関しては活動休止になったことでちょっと安堵した私がいたんだけど、オリンピック、W杯とこういうのは延々と続くのであった。

日本人、「全体主義」についてあらためて学ぶ必要があると思う。

(紅白の感想のラストがどうしてこうなるの~ 悲しいよ~w)

◆過去ログ


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