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“皆の当たり前”は、私にとっての当たり前じゃなかった。

2020/12/5 芸能記録no.17「秋元才加さんのコンプレックスと自信」

先日、興味のある記事を見つけました。

AKB48を卒業して、7年が経った現在。秋元さんは俳優として、
今年2020年ハリウッドデビューを果たしたそうです。

私はこれまでも書いてきましたが、
あまり女性アイドルに詳しくありません。
AKB48のことも、有名な曲ならかろうじて知っているかな、ってくらい。

でも、秋元さんの存在は現役時代も知っていて。
一視聴者ながら、
「この人、アイドルっぽくないな。身長高いし、
モデルさんみたなかっこいい顔してるな。何でAKBなんだろう…」
と不思議に思うことも多々ありました。

今回、この記事を読んでみてその理由が少しだけ分かった気がします。

だから、今日はアイドル・秋元才加ではなく、
1人の女性としての生き方について、
記事を元に、私が感じたことをまとめていきたいと思います。


自分のマイノリティとは。

秋元さんは、お父様が日本人、お母様がフィリピン人、
という2つの国をルーツに持っているそうです。
それを理由に、小学生の頃にはいじめられたこともあると。

さらに、あまり裕福な家庭ではなかったことも明かしています。

「当時、フィリピンとの『ハーフ』『ダブル』は、
私の周りにはあまりいなくて、いじめも経験しました。
家も貧しくて、何でも買ってもらえる状況ではなかった。
それに、同じ『ダブル』なのに、アメリカやフランスなどの他の国なら
『かっこいい』って言われることも多いのに、
なんでアジアだとそうではないんだろう。
それが疑問でもあり、悔しい思いもしました。
だから、『みんなにとっての当たり前』が、
私にとっては当たり前ではなかった。
必死に勉強したり、芸能界を目指したり、
私の反骨精神はそういうところから来ているのかな」


でも、飛び込んでみた芸能界では。

秋元さんの身長は166センチ。
20代女性の平均身長は158センチなので、それと比べるとプラス8センチ。

そして、AKBの衣装はカラフルでポップ。
制服風、パフスリーブのドレス、
リボンやフリルがたくさん施されたミニスカートなど。

身長が高い上に、可愛らしい衣装。
お揃いが基本ですが、「自分だけ似合わない」と感じていたそうです。
欠点ばかりが頭に浮かぶ中、
「私も似合うはずだ、似合わなきゃいけない、似合わない自分が悪い...」
そうやって自分を追い詰め、深みにはまっていったそう。


だから、頑張ってみた。だけど…

自分の容姿について不満が募り、また周りからも嫌なことを言われてきた。だから、せめて痩せようと必死になって、
一時期はヨーグルトとサラダだけ。
そんな10代を過ごしてきたことも。

体重は減った。でも…

「ガリガリに痩せても、自分が望む体にはなりませんでした」


個性は、魅力になる。

辛い経験をしてきた秋元さんでしたが、やがて変化が現れます。
人と同じにならなくていい、個性は魅力になる。
そういう風に思えるようになったのは、
AKB48のメンバーとの関わりだったそうです。

「女性が連帯したときの力強さやパワーを、私は知っていた」

メンバーは、
「才加には個性があるから、馴染もうとすることが間違っているよ」
「そのままでいることが一番素敵だよ」
と声をかけ続けてくれたと。

AKBの世界って、
どんな方法を使ってでも人を押しのけて目立とうと
必死になっている女の子たちの世界だと勝手に思っていたので、
この文章を見て、純粋に驚きました。

あ、そういう優しい世界でもあるんだ、って。

「私に自信を与えてくれたのはアイドル時代があったからこそ。
振り返ると、よくない部分もあったかもしれないけれど、
これからの時代のアイドルは、
もっとアップデートして、女性がもっとすよくなっていかないといけない。今は少し離れたところから見ていて、
少しずつこれまでのは違うアイドル像が生まれ始めているなと思います」


似合う衣装を身に纏って。

しばらくして、スカートの衣装だけではなく、
パンツの衣装に身を纏った秋元さんの姿が、
テレビで見られるようになりました。

それからというものの、
秋元さんだけではなく、パンツ姿を披露する他のメンバーも現れるように。

加えて、髪型が変わる人もいたなー、と今ふと思い出しました。
アイドル=長い髪、カールされた髪、ポニーテール、ハーフアップ、
そんなイメージがありました。
でも、変わった。
ショートカットのボーイッシュで爽やかなメンバーも出てきたんです。

固定概念に囚われずに、自分らしさを追求し、
自分に似合うものを選べるようになったんですね。

「だんだん自信がついてきて、
自分が本当になりたい姿をちゃんと考えるようになりました。
実現できること、できないことを踏まえて、
きちんと目標を立てるようにしました。
そしたら、物事がすごく楽になった。
私と同じように苦しむ人は、その目標設定をも違えているのかも。
痩せたからってすごく魅力的になれるわけではない。
自分のチャームポイントを見出す方が大事。それが今なら分かります」


そして、輝いた舞台とは。

AKB48卒業から7年。
なんと今年2020年、
アクション映画シリーズ『山猫は眠らない』の最新作で、
ハリウッドデビューを果たしたそうです。
しかも、主人公の敵となる暗殺者という大役。

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「日本だと、私の身長や体格は大柄なほうですが、
ハリウッドだとちょっと細いぐらい。
ビジュアル的にもフィジカル的にも強い女性の役自体が、
日本の作品ではあまり出てこないですよね。
どちらかというと『優しい女性』が求められることのほうが多い。
初めての経験で、アクションには必死でもがいて挑みましたが、
私のビジュアルで、
『優しく見せるには...』などと考えなくてもいい部分は、
のびのびとできましたね」

かっこいい。単純に。
元アイドルってことを知らない人がこの姿を見たら、
きっと信じる人は少ないだろうな、って思うくらい本当にカッコいい。

いつか、この作品も見てみたいと思います。


頼もしい、プロポーズ。

幼い頃から憧れていたのは、「強い女性」だったそう。

「女は強くあるべきだ」と言われて育ち、
外で働く母親の姿を見て、
「かっこいい、女性ってすごい」と感じていたと話しています。

そして、2020年にはラッパーのPUNPEEさんとの結婚を発表。
PUNPEEさんは、源さんとコラボしてたので、実は知ってました。
だから、なおさら嬉しかったのを覚えています。

そして、「私と結婚したら、楽しいよ」と、
自らプロポーズしたと明かしているんです。

なんか、もう、本当、素敵すぎる。
“対等な関係性”も話題になっていたそう。

「たとえば、男性におごられるのも苦手で、
フラットじゃない感じがするんですよね。
逆の立場を考えた時に、男性であるというだけで、
多くのお金を払うのもおかしいなって。
父がずっと専業主夫だったこともあるかもしれません。
性別に基づいて決められるのは、ずっと違和感がありました」
「母にも祖母にも、
ずっと『自分1人で生きられるようにしなさい』と言われてきました。
だから、ちょっと根本的に、誰かに頼って生きる感覚が欠けているのかも。常に対等であるべきじゃないかって思ってます。
最近はそういう私の考えを『いいね』って言われることが増えてきて、
いろいろと声をかけていただくことも増えてきました」


自信を持つ方法。

さらに、AKB48時代から実践していることがあるそうで、
私も見習おうと思いました。それは…

『好きなこと、続けられることを10個続けなさい』

その小さな積み重ねを、大事。
でも、10個。そんなにあるのか?って思うけど、
好きなこと、続けられることを、地道にコツコツ、
自分のペースで頑張って、その先に自信というものがあるとしたら
心折れずに歩くことができそうです。

頭で分かってることでも、実践しないと実現しない。
1番簡単なものは、1番難しいんです。

でも、やる価値は、きっとある。


記事を読み終わって。

下に記事の全文が載っているURLを張っていますが、結構な量です。
ネット記事にしては、読み応えがあるくらい。

でも、私は一気に読んでしまいました。
アイドルをしていた姿の裏にはそういう思いがあったのかと、
初めて知ることもたくさんあったし、
男女対等な関係という考え方にも強く共感できるし、
何より読んでいて、とても楽しかった。

1人の女性としての考え方、
軸を持ってちゃんと自分の足で立っている逞しさ、
なぜそんなにカッコよく見えていたのか、
少しだけ分かった気がするし、
今はきっと、アイドル時代よりも輝いている才加さんがいると思うと、
これからの活躍がすごく楽しみだと思いました。

この強い意志を持った姿は、
きっといろんな人の心に刺さっているんじゃないかな。

全文読んで見たい方は、ぜひこちらへ⇩


おりょう☺︎


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