主催の100枚メモ7 『機を掴む』誰もそのリスクを取りたがらない瞬間に躊躇なく手を伸ばして走り出せるかどうか
初めてRemoというオンライン会議ツールを使ったイベントに行ったのが4月20日。それから一日で主催をやると腹を括り、二日後の4月22日にRemo団体の代表さんとZOOMでミーティングしました。
何はともあれ日程を決めてしまわないと話が進まない。
というわけで、いつする?という話になりました。
この日が4月22日。ゴールデンウイークの最終日が5月6日。
きっかり2週間しかない。
その団体さんは、4月20日のイベントを準備期間1か月で開催したとのことで、「たぶん2週間でもいけますよ!やるならゴールデンウイーク中にしたいですよね!タイミングってイベントにとって重要なんすよね!」って。
う~~~~~ん、わかるけど。タイミングはたしかに大事だけど。
でもそれにしても準備期間二週間って、それは無謀っていうものじゃないの?
できるか・・・?!
2週間でやるべきことは何かを、猛スピードで考えるの図。
運営はできるのか。イベントの流れ。流れはわかる。若いころ、某学会の事務局を4年勤めていたことがある。学会の全国大会を運営する事務をひとりでやっていたので、流れはおおよそはわかる。ただその時は準備期間1年間だったけれども、1年を2週間に凝縮すればいいんでしょ。
運営サポートにはこの団体さんが入ってくれるとのこと。でももちろんその分の支払いが必要になる。この時私に提示された初期費用がそれなりの高額。これを回収し、さらに黒字に転ずることができるのか。
集客はできるのか。私には、大きなコミュニティがあるわけでもなく、企業がバックについているわけでもない。出展者を集めるのも、一般参加者を集めるのも、私の今までの人脈と信用に100%かかっている。運営をサポートしてくれる団体さんは、ハンドメイドとは今まで関わり合いのない団体さんだったから、ハンドメイド業界の独特な商習慣とか作家さんたちのメンタルなどについてはわからない。そこは私が頑張るしかない。出展料がいくらで、何人集まれば費用が捻出できて、何人以上なら黒字に転じるか。目標数値をはじき出してみて、そこに到達するまでの道筋が見えるかどうか。
2週間で。
2週間で、私の知り合いやフォロワーさんたちに「Remoって何」から「どうやって画面越しに作品を販売したらいいのか」までを一気に伝えなくてはならない。しかも「面白そう!」って思ってもらえて、できることなら前のめりに「やりたい!やりたい!」って来てもらわなくちゃならない。
2週間で。いや、短すぎるでしょ。冷静に考えて、どんなに短くても1か月は必要だよ!だから、現実的に考えて開催は5月末頃だよ!
5月末頃って、何その寝ぼけた日程。林先生じゃないけれど、やるなら今でしょ。イベントが最も必要とされているのに、このコロナのせいで全国各地で開催できない状況で、みんなががっかりしているのがゴールデンウイークだよ。ベストタイミングはゴールデンウイーク中なのは間違えないよ。
う~~~~~答えが出ない!
イベントにとって、最も大切なのは何?
来てくれるお客様と出展者さんが満足すること!
じゃあ、今、この瞬間に、最も優先すべきは何?
「2週間でやります」って言ったとたんにお腹を壊すの図。
人生のタイミングって、自分にとって都合がいいタイミングじゃないんだなあ、とつくづくと思いました。どちらかというと自分にとっては最高に不都合だが、周囲にとってはベストタイミング、っていう状況こそがチャンスを生む。『機を掴む』というのは、誰もそのリスクを取りたがらない瞬間に、それに躊躇なく手を伸ばすかどうか、走り出せるかどうか、ということなのだと思いました。
この後、2週間の間に、あまりのプレッシャーで何度もお腹を壊してはトイレにこもりながら運営することになりました。
私は本来、石橋を叩いて叩いて叩いて渡るタイプなのだけど…
◇
◇
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2週間の間に、何かに殺されそうになる夢を何度も見ました。
夢占いでは、殺される夢って吉夢で、「自分が生まれ変わるときが来ている」ということなのだそうです。
でも夢の中で必死に逃げているうちは、自分が変わることに猛烈に抵抗していることなのだそう。
いやあ…誰だって今の自分を殺されたくないでしょ。本当はもっとマイルドに変わりたいんだけどなぁ…
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「主催の100枚メモ」は、2020年4月~6月にRemoというオンライン会議ツールを使ってハンドメイドのオンラインマルシェを開催したら、あれよあれよと日本最大級の大きさになってしまった時の主催のお話です。昔から、悩んだときは手書きでメモを取る癖があります。そのメモが数えたら100枚以上になっていました。
メモから当時のことを掘り起こしつつ、「ゼロから日本最大級のオンラインマルシェを主催するってどういうこと?」について描いています。
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