主催の100枚メモ5 今のわたしでできること
『日本初のハンドメイドのオンラインマルシェを開催する』
だれもやったことがないことを最初にやるって馬鹿ですよね。馬鹿ですよ、馬鹿だと思いますよ。人類史上初めて納豆を食べた人も、腐った豆が美味しいだなんて勘違いした人も、ちょっと頭がどうかしていたんだと思いますよ。
通常は、まっとうに考えたら、まずは運営のお手伝いからでしょ。それで流れを覚えてから、ちゃんと計画を立てて、時間をかけて、着実にやるもんでしょ。
んだんだ。
というわけで、先の団体の主催をされていた方が「これからRemoでイベントやりたい人~!手をあげて~!」という投稿をFBでされていたので、「運営をやりたいです~」とコメント欄に書いたのです。
そうしたら……
はああ? これ以上リーダーなんて(ヾノ・∀・`)ムリムリ
自分のクラフト団体を持っていて、代表としてチームを率いて全国あちこちのイベントに出てきた経験から、「集客のためにありとあらゆる手を尽くしつつ、メンバーが意気消沈しないように目標設定し、流れを整え、最後までみんなのエネルギーをひとつにまとめ、状況が悪くなっても粘り強く諦めず、徐々にチームのエネルギーを高めつつ本番を走り抜ける」っていうのが、どれだけ頭をフル回転させるか、どれだけお腹が痛くなるか、どれだけエネルギー根こそぎ持っていかれるか、知っているもの。
いや、無理だわ。
と、私の中ではすっぱりと諦めたつもりだったのですが…
テレビでずっと流れ続けるコロナウイルスの報道…医療従事者のみなさんの献身的な働きを見ていて、もしもわたしが今とは違う人生を選んでいて医療の道を進んでいたら、少しでも誰かの助けになれたのになあ、という思いがちらほら頭をよりぎります。
でも喘息持ちなので、やっぱり無理かな。
そういえば、2011年の東日本大震災の時も、幼児だった二人を抱えて、結局何もできなかったんだよなあ…と思い出されます。被災地に寄付したり、自分にできることはしたけれども、でもそれは本当に小さな小さなもので、それで誰かや社会に何かの貢献ができたわけじゃないと思う。
自衛隊の人が、割れた道路を修復してくれたり
被災地の人を救助してくれたり
市役所の人が困った人の相談に乗ったり
そんな風に具体的なアクションができる人になりたかったな。
いや、ステイホームだって大事だよ?
そうすることで感染を広げないから病院に行く人が減って病院が助かって社会全体のためになるのはわかるけれど、それだけじゃなくてもっと何か、今、ここ(自宅)にいながらにして、未来の社会のために具体的に出来るアクションはないのかな?
私は医療従事者でも政治家でも自衛隊員でもない、ほんと、ただの主婦なんだけど。
できること…今の私でできること。
それって…やっぱりこれか。これなのか。
『リアルイベントが中止になって、販売の場を失って困っている作家さんに、全国にいるお客さんと出会える場をオンラインで作ること』
これができたら、すこしでも経済が回る。
経済が回らないと、日本も、世界も、どんどんだめになってしまう。
誰かがやらないと。
でも、それ、私に、できるか?
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「主催の100枚メモ」は、2020年4月~6月にRemoというオンライン会議ツールを使ってハンドメイドのオンラインマルシェを開催したら、あれよあれよと日本最大級の大きさになってしまった時の主催のお話です。昔から、悩んだときは手書きでメモを取る癖があります。そのメモが数えたら100枚以上になっていました。
メモから当時のことを掘り起こしつつ、「ゼロから日本最大級のオンラインマルシェを主催するってどういうこと?」について描いています。
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