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#つくるのはたのしい…?いや。つくるのはトラブルの連続でなかなか大変。むしろそれすら楽しかったりする。「オンラインイベントアイデアソン」を作ってみたお話その①


 ◆オンラインイベントを作るのは楽しい…かな?

 8月30日(日)、新しいオンラインイベントをまた作ってみました。これで通算4つ目の主催イベントです。

 1回目は、5月6日、GW最終日に開催した「第0回ハンドメイドオンラインマルシェin Remo」この時は、オンラインでハンドメイドイベントをする日本初の試み。出展者数は45ブース チケット申し込み数700を超えました。

続く2回目は、6月12日に開催した「第1回ハンドメイドオンラインマルシェin Remo」この時の出展者数50ブース チケット申し込み数500。

この後、全国のオンラインイベント主催者と出展者をマッチングするHOMマッチングパーティin Remoというイベントを開催。

そして今回は、6月から新しくスタートさせた「オンランイベント情報局Contigo」の編集長として、オンラインイベントを主催。「8/30オンラインイベント★アイデアソン Contigo式首脳会議~誰もが首脳だぞ!~」を開催。

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数えてみたら通算4回目でした。

 5月からスタートしてほぼ月1回は何かのオンラインイベントを主催していいることに。おかげで、周りからはすっかり「オンラインイベントを主催をする人」と見られるようになりました。

 本職はクラフト作家をしています。でも、2020年、コロナウィルスの影響で世界中が突然分断され、社会の流れは大きく変わってしまいました。
この変化の時代に、「自分は作家だから」と同じ場所にこだわり続けるより、一旦はそうした自分の中の枠を外して考えてみることにしたのです。今の自分の直感を信じて、これはと思ったことをやってみよう、と。

 そしてすっかりオンラインイベントの面白さに虜になりました。ひとつイベントをやり遂げると、直ぐに新しい企画アイデアが浮かんできます。そこでまた新たな仲間を募って企画をスタートさせたり、仲間の立ち上げる企画をContigo編集部としてバックアップしたりしています。

 そうこうしているうちに、「これからイベントを主催するぞ」と頑張っている全国各地のオンラインイベント主催さんから、色々なお悩みが寄せられるようになってきました。たとえば…

✅地元のお店やアーティストを集めたオンラインフェスをしたいのですが、集客はどうしたらいいのでしょうか?そもそも画面越しにモノって売れますか?売れる?どうやって売るのですか?教えてもらえませんか。

✅集客導線はFBがいいですか?Peatixがいいですか?LINE公式アカウントを使うのはどうでしょうか?え?LINEだと入場者は伸びない?なぜですか?!ええ?入場者をさらに160%増やせる方法がある?!教えてください!

✅Remoに入れるだけのITリテラシーのある人がいません!どうしたらいいのでしょうか?勉強会を開催する?講師はどこから呼んだらいいのでしょうか?どうやって勉強会のスケジュールを組みますか?価格はいくらにしたらいいのでしょう?受けたくない人はどうしたらいいのでしょう。

✅そもそもRemoってなぜスマホやタブレットで入れないんですか?スマホで入りたい人がいっぱいいるのに。え?スマホでオンラインイベントに参加してもらえる方法がある?ZOOMでもInstagramでもYouTubeでもOK? それ、教えてください!

 これらはあくまでも氷山の一角。
オンラインイベントの主催さんのお悩みはかなり深くて広いようです。

 今、オンラインイベントの世界は、「こうしたらうまくいく」「こうするのが正解だ」というものがない状態です。
最前線で主催や運営としてイベントを作っている仲間たちは、臨機応変に様々なトラブルに対処しつつ、ひたすらに走っているのです。

 「どうすれば、いいイベントができるだろう?」

 「思わず人が二度見するような、我先にと争って申込みしたくなるような、魅力的なイベントを作るにはどうしたらいいのだろう?」

 「どうしたら多くの人に知ってもらえて、見に来てもらえるのだろう」

 オンラインイベントをつくる主催や運営さんはいつも考え続けています。こんなにもたくさんの悩みを抱えながら、オンラインイベントを作っていくって楽しいのか…な?単純に「楽しい!」というものとは少し違うかもしれない。
と改めて振り返ってみました。


◆いつも誰かの悩みが出発点

 私がイベントを企画するとき、いつも出発点となるのは「友達の悩み」です。

 ハンドメイドオンラインマルシェは、作家仲間の多くがコロナウィルスのために創作発表の場を失ってしまったのを、オンラインの力で再び全国各地の作家さんとお客様を結び付けられないかと考えたのがきっかけ。

 HOMマッチングパーティは、ハンドメイドオンラインマルシェでオンライン接客販売に目覚めた作家仲間のみんなが、次に出られるオンラインイベントを探していたけれどなかなか見つけられず、また、オンラインイベントを主催している主催運営仲間たちも、出展者を見つけられずにいたので、この両者をマッチングしよう!と考えたもの。

 そして今回、8月30日に開催したオンラインイベントアイデアソンは、全国各地の主催や運営さんのお悩みの多くが、「イベントごとに運営が分断されていて、貴重な知見を共有する場がなかったから」、イベントの主催さんや運営さんを、イベントの垣根を越えてマッチングしよう!と考えたものです。

 だから、『何かすごい面白いコンセプトを考えなきゃ!』からスタートしたわけではなく。ただ、目の前にいる困っている人を助けるために、どうしたらいいのかを考える、というのが私のスタンスです。

すると自然に、イベント共通のテーマは「オンラインの力で人と人を結び付けること」、そして「イベントの主役はいつも出展者様&ご来場者様だということ」、このふたつになります。

 だから、実際にイベントがスタートすると、出展者さんと参加者さんの笑顔と「楽しかった!」「来てよかった」というお言葉が、最高の報酬になるのです。

◆Contigo式首脳会議を振り返ってみる

 そして今回、8月30日(日)に、朝の10時から夕方18時までびっしりと「未来のオンラインイベントについてみんなで知恵を出し合い、新しいアイデアを創り出すイベント」を開催するというチャレンジをしてみました。

 【オンラインイベント★アイデアソン Contigo式首脳会議~誰もが首脳だぞ!~】です。

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 会場入り口画面はこんな感じです。夏の終わりの花火大会をイメージして作りました。

 昨日開催されたイベントの流れをざっくりとご紹介します。

テーマ:2021年 誰もがスマホで自由にオンラインマルシェに参加できるようになったら、あなたはどんなイベントがやりたいですか?

 参加者は普段から全国各地のオンラインイベントで主催や運営をされている方々や出展経験者の皆様。星座のエレメンツを参考に、3人一組に分かれて頂いてグループディスカッションをしました。成果はスライドにまとめて頂き、Remoのブロードキャスト機能を使って成果発表会を行います。

 その後、参加者全員の投票で「第1回天才かもしれない大賞」を決定しました。

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【当日のタイムスケジュール】

 イベントに参加される首脳の皆様へ 会議導入でわくわくした気持ちになっていただきたくて下記の導入動画を作成。

そして当日のタイムスケジュールがこちら↓

・午前10時 Contigo式首脳会議会場へ集合 メイン会場ZOOMへご入場
・午前11時まで キックオフミーティング 知的財産権などに関しての参加同意確認・課題解決型グループディスカッションのコツ・ゲストトーク
・午前11時 第1Remo会場へ移動 グループディスカッション&ランチタイム
・午後2時  第2Remo会場へ移動 成果発表会
・午後3時  「第1回天才かもしれない大賞」を全員の投票で決定する
・午後4時から午後6時まで  第3Remo会場へ移動 懇親会

おおまかに書くと時間がありそうに見えますが実はなかなかの過密スケジュールです。

首脳会議の内容や参加してくださった皆様の様子など、もう少し踏み込んだ記事については
その②の記事で書こうと思います。

この記事では
今一度、視点を引いて、
『オンラインイベントを作るってどういうこと?』

『オンラインイベントに出来るだけ多くの人に来てもらいたい時には、何について知っておかなくてはならないの?』の2点について

さらに深く掘り下げて考えてみたいと思います。

◆オンラインイベントを作るってどういうこと?

 イベントは、ひとりでは作れません。全国の作家や表現者の創作活動を支える「場」をオンライン上でつくり上げている私たちは、ひとりひとりが、個性も得意なことも違う。その才能を持ち寄り、協力し合って作っているのです。

 まだ明確には目に見えていない潜在的ニーズを掴み、企画立案、全体の指揮と目指す方向性を決めるのが得意な私。

 イベントのコンセプトと時代の流れにピッタリのキャッチーな言葉を天才的に生み出すSちゃんは【首脳会議】【誰もが首脳だぞ!】という凄いコピーを生み出してくれました。
 
 私が説明するイベントの主旨を聞いて、それを実現するには何を準備したらいいのかを具体的に組み立ててくださる、事業の設計士M先生

 Remoの設立や操作なら完璧にお任せ、頼れるHちゃん

 当日のフォトグラファー兼動画作成にニコニコ前向きに取り組んでくれたAちゃん
 
 当日のトラブルに「あ、大丈夫ですよ〜お任せくださーい」とサラリと神対応してくれるKさん

 今までやったことのないPeatixを「新しい武器にしたいので!」とやる気満々で引き受けてくださるSさん

 私が開催日直前になってピンチのとき、告知・拡散に積極的に協力してくれるたくさんの仲間たち。

 みんなで協力して創り上げているのが「イベント」という場です。

 メンバーそれぞれの才能を存分に活かしてもらいつつ、『面白いアイデア』を、アイデアだけで終わらせないように。着実に実行に導いていく難しさも沢山あります。

 しかし、自分ひとりだけで出来ることの枠を大きく広げられ、誰かと協働することで思わぬ新しいソリューションが生まれてきたりもします。

 最終的にイベントをやり遂げると、今までよりさらに広い視野に立って物事が考えられるようにもなります。

 もちろん、視野が広がれば広がるほど、自分の至らなさも感じますが、それは逆に言えば、まだまだ成長できる道が見えるという事。それがワクワクするほど楽しくて、やめられないところなのかもしれません。

 コロナウィルスのために、今、世界中の人が分断されてしまっています。けれどもこんな時代にたまたまなってしまったが故に、私は、みんなの頭脳をオンラインで繋いで新しい場を創り出すようになりました。自分の変化を自分自身が何より驚いてもいます。

 リアルイベントができないから、それを単純にオンラインで実現したらいいのでは。

というだけにとどまっていたらあまりにももったいない。リアルイベントの単なる焼き直しではなく、オンラインだからこそできるイベントの新しい形、新しい価値がが今、現在進行形でたくさん生まれつつあることを、実際にオンラインイベントを企画しながらひしひしと感じています。
(続く)

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▼自己紹介はこちら▼オンラインイベントを作ってみよう


==================================================著者:Contigo編集長 篠原ういこ
2020年5月日本初のハンドメイドオンラインマルシェin Remoを主催。
準備期間2週間で申し込み総数700超えの日本最大級オンラインマルシェイベントに。手書きメモ魔。主催した時の悩みなどをA4の紙に書き溜めたものが100枚を超え、それをもとにイラストエッセイ「主催の100枚メモ」を連載中。世界初、卵の殻から虹色のモザイクアクセサリーを創り出す「エッグシェルモザイクアート&クラフト」代表。
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