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#日本史がすき

日本史がすきだと感じたエピソード、学習の記録、勉強法など、日本史にまつわる投稿を募集します!

人気の記事一覧

noteで読まれやすい記事について | noteでnoteのことばかり書いてると。。。

 noteでnoteのことを書くと、スキだのビュー数って伸びやすい。  それにプラスして、誰々から誹謗中傷されたとか、こんなヤツをブロックしただの書けば、スキは減ってもビュー数は増える。だけど虚しさしかない。  noteの中で、こんなことがありましたって書くときは、運営が思うような対処をしてくれないという、やむにやまれぬ状況以外のときは、なるべく書かないほうがいいかもね。  次にnoteで読まれやすいのは、「書き方」に関することや「どうやったらたくさんの人に読んでもらえる

鑑賞*山内に火種のごとき曼珠沙華

 吉沢春雪     恵林寺の山門に掛けられている快川和尚の遺偈、 「安禅不必須山水減却心頭火自涼」 (あんぜんかならずしもさんすいをもちいずしんとうめっきゃすればひもおのずからすずし)     解説には、「武田氏を滅ぼした織田軍は恵林寺に押し寄せ、潜伏保護されていた者達を引き渡すよう快川和尚に命じたが拒否され、怒った信長が三門に快川和尚はじめ約百人の僧侶らを封じ込め火を放ちました。天正十年(1582年)快川和尚が壮絶な火定(かじょう)遂げた際の一句」とある。     境内には

京都検定2024受験記「磁器と陶器の違いとか」

皆様にご報告したいことがあります。 これまで『真夏の嵐山日帰り旅』を週二回ペースで投稿していました。先週から週イチにしたのは、京都検定二級対策に集中したいのと九月に行なう予定だった京都旅を十月に延期したからです。真実を申しますね。ネタ切れを避けるため投稿頻度を減らしました。嵐山以外の旅画像はただいまゼロです。 なぜ旅を延期したのか。 九月の過酷な暑さが一番の原因になります。大谷翔平の50-50より先に京都市の猛暑日と熱帯夜が「50&50」になったと京都新聞が記事にしてい

日本で仏教が広まったのは、誕生仏がかわいかったから?──西山厚『語りだす奈良 1300年のたからもの』

もうずっと以前のことになるが、お釈迦さまの生誕地に行ったことがある。 ルンビニー。インドから国境を越え、ネパールに入ってすぐのところだ。国境のしるしに丸太が置かれていたのがなんともいい感じだった。 お釈迦さまが生まれたのは今からおよそ2500年前。 お母さんは、出産のため、実家に戻る途中、ルンビニーの園で休息した。そして、かぐわしい香りのお花を取ろうと右手を伸ばしたら、右脇から元気な男の子が誕生した。お釈迦さまである。 お釈迦さまは、すぐに立ち上がり、七歩あるき、右手

真夏の嵐山日帰り旅「源氏物語と斎宮と縁を結ぶ野宮神社」後篇

近現代日本文学を代表する小説家の一人、坂口安吾さんの短編小説『桜の森の満開の下』読みました。 あなたの知らない京都旅~1200年の物語~「平安時代に出逢える京都三山 西山」で勝持寺の西行桜を眺めていた中村雅俊さんが上記作品を引き合いに出されたのがキッカケになります。 まずはじめに、この作品は青空文庫に収録されていて無料で読めます。ただ他の方にオススメすることはできません。いわゆる放送禁止用語が並んでいて後半にグロテスク描写があるからです。生々しさはないので我孫子武丸著『殺

【源氏⑧】平氏が京都から敗走ーーーッ〈源平合戦の相関図〉

歴史って知れば知るほどおもしろい。 「歴史の人物相関図」がちょっとでも歴史を分かるきっかけになれば、と思いつくっているnoteです。 今回のシリーズは源頼朝&源義経の兄弟の物語。 さて、前回の記事で、涙の再会を果たした源氏ブラザーズ。 今回は、そんな兄弟のライバル・源義仲(みなもとのよしなか)の登場です。 平清盛がついに病死… こりぁあ世の中変わるで! 頼朝たちが関東で着実に勢力を伸ばしているとき、西からビッグニュースがもたらされます。 平清盛が病死。 あの最強

鑑賞*笛吹川の風美しき九月かな

佐野 聰     川の流れを眺めながらも対象物との間に時間の流れを置いて笛吹川を透かし見ている。     笛吹川、なんとも美しく一度聞いたら忘れられない名前である。     その名前の由来は悲しく、六百年ほど前、父を追って住みついた笛の名手の権太郎と母が秋の長雨による洪水で流されて…という悲話が言い伝えられている。     悲しい気持ちのときほど空や風の美しさが身にしみる。 (岡田 耕) (俳句雑誌「風友」平成二十四年一月号 「風友」五周年記念大会吟行記「笛吹川の風美し

総裁選は相殺戦

 あまり政治的な発言はしないようにしています。  その理由は、大きく2つあります。  まず第1の理由は、どんな政治家や政党であっても、熱烈な支持者がいるので、からまれることが嫌だということ。  第2の理由は、私にはとくに確固たる政治信念というものがないこと。  端的に言えば、熱烈に好きな政治家や熱烈に支持する政党がない、ということです。   (基本的に政治家というか、もっと言えば)歴史の流れというものは、1人の人間が動かせるものではない、という気持ちがあります。  よく

どうして茅の輪をくぐるのか(その3)

【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その1) 【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その2) この菅貫神事は現在の宇佐神宮でも、7月31日、8月1日、8月2日に斎行される御神幸祭(夏越祭り)の中で行われています。 菅貫神事の流れは文字ではわかりづらいので動画でも確認しましょう。  菅貫神事は動画の8:05から3分程度収録されています。(宇佐市観光協会ツーリズムTV 平成25年8月2日収録) 動画に出てくる字幕を以下に書き出します。 ここで押さえておくべきは、「神

皇配 | 天皇制について思うこと

 いま、自由民主党の総裁選と立憲民主党の代表選がニュースの話題になることが多い。  経済、防衛、子育て支援、災害対策、年金制度など様々な論点がある。  アメリカでは、共和党のトランプさんと民主党のハリスさん。大統領選挙が話題になっている。  日本は議院内閣制で、アメリカは大統領制だから、総理大臣と大統領を単純に比較することは出来ないけれども、アメリカ大統領も総理大臣も、どちらも基本的には任期は4年程度。 (*実際には聞いたことはないが、総裁ではなくなっても、総理大臣を辞

[高山祭]江戸期のスーパー彫刻家!谷口与鹿の超絶技巧(飛騨高山)

 谷口与鹿の彫刻家人生は15歳のころ受けた衝撃によって始まったという。すぐに花開いて、生き急ぐように駆け抜け、43歳という早過ぎる年齢で世を去る。その間に多くの不朽の名作が残された。  19世紀前半、山王祭の屋台・五台山に諏訪の宮大工、立川和四郎の彫刻が登場し、一気に高山祭の「屋台の彫刻」が進んでいくことになるのだが、その新鮮な美術に心を奪われたのが与鹿少年だった。高山の宮大工の家に生まれ、幼いときからそうした環境で育った少年は彫刻に夢中になる。並々ならぬ素質があったのだろ

【歴史小説】天昇る火柱(8)「旅立」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

すでに始まっている道長の黒い計画

「敦成親王様は、次の東宮様となられるお方ゆえ」 思わず本音が出た道長(柄本佑)の言葉。 言われた藤式部(吉高由里子)も「は?」と思わず反応していました。 ー次は敦康親王様ではないのですか?ー 喉元まで上がってきた言葉を、藤式部は飲み込むしかありませんでした。 それもそのはず、まだこの時点では順当にいけば第一皇子である敦康親王が次の東宮であるはずで、一条天皇自身も愛する皇后・定子の忘れ形見である彼をと望んでいるはずだからです。 以下、37話を振り返るとともに、知らない

東京駅前に立つあの人は誰? 「日本の鉄道の父」と呼ばれる人物

こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。 今回は「東京駅前に立つあの人は誰? 『日本の鉄道の父』と呼ばれる人物」と題して書きます。 日本の鉄道の黎明期を知る話として、お楽しみいただけたら幸いです。 ■ 丸の内口広場にある銅像みなさんのなかには、東京駅を利用したことがある方が多いでしょう。東京駅は、日本の鉄道網における中心的存在なので、東京圏に住んでいる方だけでなく、それ以外の地方に住んでいる方も修学旅行や出張などで一度は利用したことがあるのではないでしょうか? こ

映画館で知らん観客達が、みんな笑って、そして泣いてた。「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

ここ数年間、洋画は観てなくて、結果として邦画ばかり観ている雲です。 近年、日本映画界は黄金期と思えるほど素晴らしい作品が多いです。 私は洋画が好きです。先月、スタローンのロッキーシリーズを観て「ロッキーは大和魂のあるすばらしい漢だ」と言って周りから「あいつは外人じゃ!」と一斉放火くらいました。 古い映画も洋画のほうが好きですが、最近は邦画をよく観ます。 私は歴史好きなのもありますが、誘われて、この映画を観に行ったのが動機でした。 たぶん一人ならこのタイトルの映画は選ばなか

【歴史小説】天昇る火柱(9)「宗益」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

春分の京都旅行「佛光寺 後篇」大師堂と阿弥陀堂

『東京のイチョウ並木は全部切ったほうがいい』 自分の目を疑いました。いくら表現の自由が赦されているネットの世界だからって言って良いことと悪いことがあります。 東京神田警察通りのイチョウ並木伐採問題を皆様はご存知でしょうか。なぜか神宮外苑再開発が東京都知事選の争点になっていましたが、神宮外苑は民間企業が主体。神田警察通りは区道なので行政の管轄です。当然東京都知事の権限に近いのは後者になります。この問題については2022年頃から東京新聞が特集を組んでいました。しかし彼らはどう

【歴史小説】天昇る火柱(6)「胤栄」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】天昇る火柱(7)「未来」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

「流れぬ彗星 第一部」登場人物紹介!【歴史小説】

 よく長編小説の表紙をめくると、初めに登場人物の一覧が載っていたりしますよね。 「こんなのいらないよ、自分は全ての人物を、いきいきと頭の中で思い描けるからね!」などと思いつつ、結局のところは何かと便利だったりします。  読み進めているうちに、「あれ、この人誰だったっけ…」と戻ってみたり。  特に外国の小説や、よく知らない時代のことだったりした場合には、意外と重宝しますよね。  と、いうわけで。  拙著「流れぬ彗星」も、この機会に主要登場人物一覧を作ってみました。 (エンタメ

どうして茅の輪をくぐるのか(その4・完)

【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その1)  【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その2) 【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その3) どうして茅の輪をくぐるのか。  その由来と神話とのかかわりについて、歴史学者・東洋古代思想史研究家 村上瑞祥さんのコラムに興味深い説明があったので、これまでの疑問ごとに結論の部分を抜粋、要約する。 1)なぜ「茅」なのか。 ⇒中国では古くから茅は魔除けとして、また神前に備える供物として使われてきた。漢字の「茅」の文字は、「草

人は裏切るが読書は決して裏切らない🐼裏切られる人の特徴とは何か💦身分証なしで作れる身分証はあるのか?

私の知人の中には部下に裏切られて会社を潰した人たちが数名います。その人たちにはある特徴があって、それは全く読書をしないということです。 読書をしたから悪人に騙されない保証はないです。しかし、読書を含めて勉強をしている人たちや頭が良い人たちは、めったに人に騙されることがないと思います。 今回は「人は裏切るが読書は決して裏切らない」というテーマで書きます。 裏切りにあった人たちの共通点とは何か?今から書くことは、決して一般論ではないです。私の知人たちで部下の裏切りにあった人

春分の京都旅行「因幡薬師 前篇」不明門通と南門

大河ドラマ"光る君へ"第27話「宿縁の命」観ました。 まひろと道長のラブロマンスを毎度楽しく視聴しているのですが、ネットの反応を覗いてみると二人のシーンはあまり評判が芳しくないみたいですね。それにしてもいやはや、まひろの夫・宣孝めちゃくちゃカッコよかったですね。真のプレイボーイは彼のことを言います。 昭和まで寛容だった不倫文化。 現在は不倫した有名人を執拗に叩き、芸能界引退まで追い込もうとする人が増えています。しかし、批判している人たちの中で一体どれほどの割合が清廉潔白

春分の京都旅行「佛光寺 中篇」歴史とオシャレなセレクトショップ

京都のオーバーツーリズムを一気に解消する方法があります。京都北部の山を切り開き、人気のある寺社仏閣すべてを移転させればいいのです。 豊臣秀吉もビックリの政策を考えてみましたが、まぁ独裁者にならなければ不可能の都市区画案ですよね。そういえば半導体会社『ラピダス』に一兆円もの税金を注ぎ込みましたが大失敗の模様。日本政府は第二次産業の活性化を諦めて、本格的な観光立国に舵を切るそうです。 日本の代表的な観光地京都で、「議会と市長はコロナ禍の数年間寝ていたのか」と行政に対し不満を露

シリーズ投稿で、「親鸞聖人の詠んだ和歌」ってのをやろうと思ってます。 私は30くらい親鸞の和歌を知ってるんですが、ぜひ貴方の知ってる親鸞の和歌を教えてください😌

朝廷に献上された和菓子「七嘉定」

【スキ御礼】和菓子を献上する「山王嘉祥祭」 嘉定喰は陰暦六月十六日に行われた行事。 今年(2024年)ですと七月二十日が陰暦の六月十六日にあたります。 江戸時代に宮廷で行われた嘉定は七種のお菓子を献上する(七嘉定)というものでした。 この七種の内訳については特定されていなかったようです。 この七種の嘉定菓子は現在でも虎屋さんで販売されています(写真)。 それぞれに菓銘があり、 写真真ん中が、 ・豊岡の里 上から時計回りに ・武蔵野 ・源氏籬 ・桔梗餅 ・伊賀餅 ・味噌

春分の京都旅行「京都市学校歴史博物館Ⅰ」京都大神宮と高麗門

大河ドラマ"光る君へ"第26回「いけにえの姫」観ました。 少し前に白楽天と傾国の美女についてのお話をしました。ちょっとした伏線回収があるのかと思って見ていましたが半分的中でしたね。ロバート秋山さん演じる藤原実資が『定子は傾国の中宮である』とご発言。やはり制作陣は白楽天を意識されていました。 本編後に放送される『光る君へ紀行』では離宮八幡宮の紹介がありました。実は私、今夏に嵐山観光を計画していて余裕があれば参拝したいと思っていたんです。皆様はご存知でしょうか。その昔、男山と

和菓子を献上する「山王嘉祥祭」

【スキ御礼】俳諧にみる江戸期の「和菓子の日」 全国和菓子協会は6月16日を「和菓子の日」と制定しています。 なぜこの日なのかを改めて全国和菓子協会の資料で確認します。   この嘉祥は明治時代には廃れてしまったといいます。 「和菓子の日」が制定されたのは、昭和54年。当時は甘味離れが一般に言われていたこともあり、和菓子業界では、なんとか和菓子に対する理解を深めたいという思いがあったようです。  当時の「和菓子の日」の行事としては、紅白饅頭一万個を配布したり、千代田区永田町の

江戸の敵を長崎で討つ

「江戸の敵を長崎で討つ」。 (えどのかたきをながさきでうつ)  高校の日本史の授業で聞いた記憶のある言葉。先生は「江戸の敵を長崎で討つ」という言葉の由来を話してくださったのだが、今では忘れてしまった。  言葉の意味は「筋違いのことでリベンジを果たすこと」みたいな意味のはず。たまに思い出す言葉なのでネットで調べてみるのだが、諸説あるようでどれが正しい由来なのかわからない。  「江戸の敵を長崎『で』討つ」で私は記憶しているが、 「江戸の敵を長崎『が』討つ」が正しいとする解

日本初の本格寺院「飛鳥寺」・明日香村に遺されたもの⑥

前回はこちらです 「橘寺」からやや東寄りの北へ1.5Kのところにある「飛鳥寺」へと向かいました。 コトバンクによると、この飛鳥寺を中心にした一帯の古称を「真神原」と言い、「万葉集」にも”大口の真神の原”と歌われ、「大口の」はオオカミの大きな口をイメージさせる枕詞なので、この飛鳥中央部は「真神」すなわちオオカミのすむ原野であったと想像されています。 いきなり話は逸れますが、ここで思い出されるのはジブリ映画「もののけ姫」に登場した犬神・モロや「ゴールデンカムイ」のエゾオオカ

【みんなでつくるマガジン】日本史を好きになるためのnote 開設します!

こんにちは! こんばんは! RAPSCALLI😊N です。 この度、「日本史を好きになるためのnote」と題した共同運営マガジンを開設します! 共同運営マガジンは前々からつくろうと思っていましたが、ようやく本格的に始動します。 みなさまのフォロー、ご参加を心よりお待ちしております! 共同運営マガジンを開設する理由一つは単純の他のクリエイターさんがマガジンを作り、巨大なコミュニティーを作っているのが羨ましく感じたから。 もう一つ(より大事な)理由は、noteで勉強や学

予想外のことが起きても驚かない、慌てない💦それが成熟した大人である🐼女性看護師さんありがとう💛10月で30℃突破?💦💦💦

昨日の自民党総裁選挙では、石破茂氏が決選投票で勝利し、自民党の新総裁’(第28代)になりました。つまり、次の総理大臣(首相)は、彼になるということです。 私の過去記事をご覧いただければわかるとは思いますが、私は彼だけは絶対に「NO」と書いていました。自民党総裁選挙には勝てないと予想していたのです(笑)。ところが、その彼が決選投票では一番票を集めて勝利しています。 問題は、その後の私の反応です。私はこの結果を受けて全く驚きも動揺もしませんでした。そして、その全く動じなかった

【源氏⑨】源義経が京都入り! ヒーロー伝説のはじまりダッッ!!

歴史のヒーローたちの物語を「人物相関図」で、少しでも分かりやすく楽しく紹介できれば、という気持ちでつくっているnoteです。 今回のシリーズは源頼朝&源義経ブラザーズにまつわる物語。 シリーズをまとめたマガジンはコチラから↓ 前回の記事では、頼朝&義経のライバル・源義仲が京都から平氏を追い出して、入京するまでを書きました。記事はコチラ↓ 今回はついに、頼朝の弟・源義経が京都にやってきます! さぁ、伝説が始まるゾーーーーーーー! 頼朝、義経に対し兄弟の甘やかしゼロ

【歴史小説】天昇る火柱(4)「西方」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】天昇る火柱(3)「天竺」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

【歴史小説】花、散りなばと 2/6【加筆修正・リマスター版】

この小説について  この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。 (Kindle、ペーパーバックともに、リマスターの反映は現在発売中の第2版からになっています)  こちらの「花、散りなばと」は、現在連載中の歴史小説「天昇る火柱」の前日譚に当たっています。  実に三十年も昔の話になります。  トウの立った古市胤栄、澄胤の兄弟が、まだかわいらしい童の

ちょっとだけ人生が豊かになる言葉💛:No.73

いつも私の投稿をご覧いただき 誠にありがとうございます🥰 「スキ💖」&フォローもして いただけるクリエイターの皆さま 本当にnote執筆への意欲や励みになっています この場をお借りして、感謝申し上げます🍀 今後とも何卒よろしくお願いいたします👏 今回、ご紹介する素敵な言葉💖自分自身を信じてみるだけ、きっと、生きる道が見えてくる ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 「言葉の力」は最強🔥私も毎日noteを作成していますが 改めて「言葉の力」の大切さを実感しています

東大寺大仏殿の再建に、源頼朝が尽力したワケ──西山厚『語りだす奈良 1300年のたからもの』

治承4年(1180)12月28日、奈良に攻め入った平重衡は東大寺と興福寺を焼いた。 平家に随わないのは、あとはもう奈良の寺々だけ。平清盛は息子の重衡を奈良へ遣わしたが、焼けと命じたわけではなかった。 東大寺は、大仏殿、講堂、僧房、戒壇、食堂、廻廊、鎮守八幡宮、尊勝院、東南院、真言院など、主な建物のほとんどが焼け、大仏も焼けた。 摂政や関白を歴任した九条兼実は、日記に「悲哀、父母を喪ふよりも甚し。天を仰いで泣き、地に伏して哭く」と悲痛の思いを記している。 大仏が焼かれて

【歴史小説】花、散りなばと 1/6【加筆修正・リマスター版】

 この度、kindleで初の作品集『室町・戦国三都小説集』を発売させていただきました!  それに当たり、一番古い作品だった「花、散りなばと」を一部加筆修正いたしました。  主な変更点は、 ●ルビの追加 ●細かな言葉遣い です。  やはり現代からすると馴染みのない言葉、地名、人名などが頻出する割にはルビが少なかったため、もう少し読みやすくなればと思い、ルビを増やしました。  また、いくつかの箇所について、当時の雰囲気を壊さない言い回しに変え、文章全体を整えました。 (Kin

いつもご苦労をなさっている皆様方にどうしても伝えたいことがある🐼💛

子どもの頃の父親は、山岡荘八さんの「徳川家康」に嵌(はま)っていました。彼は徳川家康を絶賛していたのですが、私はまだ子どもだったので何のことやらさっぱりわかりませんでした。 しかし、小学生高学年や中学生になりますと、彼の名前が学校の教科書に頻繁に出て来ました。そしてそれに比例して、彼に関する著書を読む機会も多くなりました。 小学生高学年の時に出会った「徳川家康」のある漫画、確か学研の付録だったと思うのですが、その中に「若いときの苦労は買ってでもせよ」という処世訓がありまし

歳時記を旅する52〔夕立〕中*拭ひ合ふ肩の雫や初夕立

 佐野  聰 (平成十年作、『春日』)  浮世絵「大はしあたけの夕立」(歌川広重『名所江戸百景』一八五七年)は、隅田川下流の浜町あたりに架かる新大橋の図。にわかに押し寄せた黒雲とともに降ってきた夕立に、あわてふためく通行人の姿が描かれている。橋の上には五人。筵をかぶり前かがみの男、笠をかぶり腕まくりする男、一本の傘に頭を寄せて歩く三人の男、そして傘をすぼめて歩く女性らしき二人連れ。  句は、夕立が止んだところか、屋内に入ったところ。夕立の季節になったことを語り合っているにちが

【源氏13】源義経 涙の逃避行ッ ちっくしょー逃げるっきゃない!〈人物相関図〉

めっちゃオモシロい歴史のポイントを「人物相関図」を使ってご紹介しているnoteです。 今回のシリーズは源頼朝&源義経ブラザーズのドラマチック過ぎる人間模様。まとめマガジンはコチラ↓ 前回の記事のとおり、頼朝&義経の兄弟のキズナは完全に壊れてしまいました。(記事はコチラから↓) 今回の記事では義経の悲しき逃避行を描いていきます。 もはや逃げるっきゃない義経。 ツラかっただろうなぁ…。 こわっ…! 鎌倉からの刺客が義経を襲う!腰越状での涙の訴えもガン無視され、失意のうち

【源氏⑦】源頼朝&源義経20年ぶりの再会ッ 涙の兄弟愛!

歴史って知るとめちゃくちゃ面白いし、人生の知恵を与えてくれる。 「人物相関図」を使って少しでも分かりやすく歴史のドラマをご紹介できれば、という思いで作っているnoteです。 さて、今回のシリーズは 源頼朝&源義経ブラザーズ。 前回の記事で書いた通り、ついに伊豆の地で挙兵、その後ボロ負け、そして安房の地(千葉県の南部)で再起を果たした源頼朝。 今回の記事では源頼朝軍団が戦わずして平氏の軍を打ち負かした「富士川の戦い」、そして頼朝&義経ブラザーズの涙の再会をご紹介していきま

茅の輪くぐりと夏越の祓

【スキ御礼】夏越の大祓     茅の輪を詠むには、夏越の祓い全体を理解しておきたいです。出題を機会に神田明神の夏越の祓いに参列してきましたのでご紹介します。 茅の輪くぐりは夏越の祓の一部であることが分かります。 夏越の祓のそもそもの起源は『延喜式』(九〇五年)に規定されています。大祓の次第は次のようです。 宮中の行事としては、その後、廃れたようですが、明治になって大祓いの行事が復興したそうです。神社では大祓を年中行事として行っていたそうです。神田明神の夏越の祓いの神事も

神功皇后、播磨を行く。

神功皇后の伝承地を巡る旅 ③ 播磨編 1 敏馬泊(前回記事参照)を出航した神功皇后一行は、明石へ向かいました。明石海峡を通過するには潮の流れをよく知る者が必要です。おそらく「野島の海人」が案内したのではないかと思われます。  明石海峡を拠点とするのが「野島の海人」、鳴門海峡を拠点とするのは「御原の海人」と呼ばれていました。そして、それら淡路島に点在する海人を統率したのが、倭直氏であったと考えています。 倭直氏は、神武天皇東征の水先案内人椎根津彦を祖とする氏族で、『日本書

「流れぬ彗星」時代背景解説!【応仁の乱・明応の政変とは?】【歴史小説】

 拙著「流れぬ彗星」の第一部、完結いたしました。  みなさまにお読みいただき、たくさんのスキやコメントもいただいて、いつも感激しております。  本当にありがとうございます!  ただやっぱり「時代背景が難しい」という声を多くいただいており、「確かに…」と思うところもありますので、できるだけ簡単にまとめさせていただきました!👇 🔖どんな時代?  まず、当時は「足利将軍家」を頂点とする「室町幕府」が、日本の政治を担っていました!  畠山、細川といった「管領家」は、実務レベルのト

【歴史小説】天昇る火柱(5)「天女」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

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藤原氏の繁栄は不比等から始まった

をかしきことこそめでたけれ by直秀 まひろと道長が月を見上げながら会話する中に、「直秀」の名が登場した時はハッとなって、この二人の様々な過去の出来事に思いを馳せてしまったのは私だけではないでしょう。 いかに二人が魂レベルで繋がっているかを強調されたような気がします。 さて、いよいよ「源氏物語」が誕生しました! そして次週はまひろが宮中へ出仕し始めるようなので、この二人が長年培ってきた深い関係性がますますクローズアップされ、「紫式部」誕生も時間の問題です。 道長は嫡妻・

キトラ古墳~「四神の館」・明日香村に遺されたもの③

前回の記事↓↓↓ 前回に次は「キトラ古墳」へ向かうと豪語しましたが、古代史に関してはド素人なので実物の古墳を見ても何もわかりません。 ましてやこの日はさらに気温は上がり、暑くもなってきたので、キトラ古墳を体験できるエアコンが効いた「四神の館」へと向かいました。 きっと施設内は地味でショボいだろうと高をくくっていましたが、とんでもない! とても分かりやすい画像や動画による展示が多く、入ったとたん思わず感嘆の声を上げたほどでした。 「キトラ古墳」とは🍃日本で2番目に発見され