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人生2度目の飛行機に乗って人生初めての同人誌即売会に参加した話・前編

発端

2022年9月に京都で1週間遊んだのが楽しかったので、余裕があるうちにもう一回くらいどこか遠くに行きたいと思っていたらCC福岡58でTRPG関連プチオンリーが開催決定した。ので、申し込んだ。申し込んだのは12/26だが、その2週間前くらいには「覚悟」を決めていた。
イベントは2023/2/23なので、申し込み時点で私に残されいる時間は2ヵ月だった。

同人誌の準備

とはいえ私は印刷所に同人誌の製本を依頼したことがないので、マジで何をどうすればいいかわからず苦悩した。先輩同人作家の皆さんのアドバイスによって印刷会社は対応が丁寧らしくて装丁で遊べるらしいSTARBOOKSさんにすることだけは決めて原稿を始めた。
何の本を出すか迷っていたが、せっかくなので紙の本で出す意義がありそうな作品にしたかったので、CoCのシナリオを書き始めた当初から構想だけはあった「蛇淫症」というシナリオを同人誌にすることにした。今確認したら2020年にはファイルが作成されていたので、もっと早く完成させろよと思った。
どこがどう意義があるのかを書くとネタバレになるので、その部分は割愛する。

まずは本文を書く作業だが、1月の前半に全く余裕がなかったので1/17時点で17000字程度しか書き終わっていなかった。これは全体量の半分以下である。
この時点でテストプレイを行うことを諦め、重箱の隅をつつきまくるのが上手く、細かな点まで目が行き届き、全体の流れを見るのが上手い人に読んでもらって確認をしてもらう形式に変更した。ツタハジメ先生である。ツタハジメ先生にはこの記事中ずっとお世話になり続けるので、名前を覚えておいてください。
1月の後半からはやや余裕が出始めたので、1/30に第一稿を上げて確認してもらう。第一稿は大まかな筋が分かるようになっていて、細かな描写と大トリの部分だけまだ書かれていなかった。
大トリの部分が。
このバカ野郎と自分でも思ったが、読んでもらっている間に必死に書き足す。
2/2に大まかに全体を書き上げた第二稿を渡し、これを確認してもらっている間に参考文献とあとがきを書く。また、だいたいのページ数の確認のためにIndesignに仮ファイルを作り、第二稿を流し込んで見出しや小見出しのスタイルをつけていく。この時点で、80Pになることがわかった。当初は60Pくらいの予定だったのでかなりビビった。
奥付の存在を完全に忘れていたので、既存例とにらめっこしながら作った。奥付には「タイトル」「発行日」「発行者」「サークル名」「TwitterID」「メールアドレス」「印刷会社」「取り扱いについてのお願い」「連絡フォーム(Google formで作成)の二次元コード」を掲載した。
2/7に本文を脱稿した。本文の入稿日は2/8(14時まで)だったので、かなり期限が迫っていたが、なんとかなったのでよかった。結局全体の字数は38000字程度になった。

本文と同時進行で表紙も作成する。
今回は構想初期(3年前)に作ったトレーラーがあるので、それを元にIllustratorを使ってデザインを組んだ。元デザインがあると比較的作りやすくてよかった。
当初、ファンタス(片面に色がついてつやつやのコートが掛かっているカラーペーパー。基本的にカラー面を表23にする)を表紙用紙にしようと考えていたが、ピンとくる色がなかったのでやめた。
代わりに表23印刷を取り入れることにし、この原稿は妹に依頼した。ロルバーンに手書きで「発狂した科学者の手記」っぽいものを作成してもらい、スキャン・画像化して色調の調整をした後にファイルに埋め込む。これだけで完成なので、表14に比べれば手間が少なかった。
こういった感じで表紙は本文に比べ、比較的つつがなく入稿された。ところが、入稿後に問題が発覚してメールが届いた。
画像の埋め込みを忘れていたのだ。あまりにも初歩的過ぎるミスである。幸いメールが届いた当日中に、画像を埋め込み直して入稿することができた。

最後に入稿日についての話だが、STARBOOKSさんには「毎割」というシステムがある。早く入稿すればするほど印刷費が安くなる、貧乏学生にとって神のようなシステムである。
原稿作成を完全に舐め腐っていた私は、当初1/10、1/11(表紙と本文で入稿日がずれる)を毎割の入稿日に設定していた。
舐めすぎ。
実際に入稿できたのは2/7、2/8だった。この間に2回ほど毎割の入稿日の設定を変更している。いくら制度として可能だとはいえ、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ない……。

1冊目の同人誌の準備はこういった感じで終わった。2/8に入稿を終えたらひと段落かと思いきや、そういうわけにはいかなかった。

同人誌の準備2(ツー)&3(スリー)

これでおおむね一件落着……と思ったが、申込時の私は非常に見通しが甘かったので、スペースを「成人向け作品頒布」で申し込んでしまっていた。
ので……成人向けのコピー本も出そうと思い、計画を立てた。コピー本なのは予算の問題だ。
「メチャメチャな勢いで死ぬトラップダンジョンにコンバートした自キャラを放り込むためのすごろくゲームブック(R-18G)」を作ろうと思い、2/8に原稿作成を開始していることが当時のTodoリストからうかがえる。
これが難航した。細かいゲーム設定を詰めるところでメチャメチャ難航したので、2/15で諦めてプロジェクトが凍結されていることが当時のTodoリストからうかがえる。
それでどうしたかというと、急にエッチなシナリオの案が脳からまろび出てきたので、「探偵助手限定セックスしないと出られない部屋クローズド」のコピー本を作り始めた。同じく2/15に人生の推し作家が新作を出したので、それを受けて急激に創作意欲がわき出して2/16~2/17で7000字分を書き、1日で組版をして印刷まで仕上げた。材料は大体百均とヨドバシカメラで揃ったのでよかった。
そのカンフル剤が以下のリンクから見られるので、このnoteを読んだ人は無料で読める前日譚だけでも読んでください、是非に……

即売会の準備

初めての即売会だったので何をどうしていいか全然わからず、フォロワーさんにお話を聞いたりWEB上に上がっているレポを参考にして準備をしていった。以下のリンク先も参照のこと。

実際に持っていったものはこんな感じ

◎カリウム担当
・差し入れ
・サークルチケット その他書類
・かもいフック
・バッグインバッグ
・名刺
・ぽに大根シール(ノベルティ)
・値札
・お品書き
・見本誌用のカバー
・見本誌を立てるイーゼル
・畳める棚(ダイソーのもの、上から布を掛けて上面はトレー置きに、棚の中は釣銭管理に使う)
・文房具(はさみ、カッター、ホチキス、ガムテープ、グミテープ、油性ペン、のり)
・滑り止めマット
・アルコール
・カラーグラス(普段掛けていないので、飛沫避けに)
◎はじめ担当
・差し入れ
・敷き布
・コイントレー(2つ、受け取り用と釣銭用)
・コインケース
・おつり
・お金
・名札
・名刺 

はじめさんが用意をしてくれたものも多かったので、分散して持っていった。

即売会に持って行って良かったもの

  • かもいフック
    ねじで机の端に留めることができるフック。セリアでひとつ100円のものをふたつ買って持ち込んだ。
    【良かったポイント】
    図らずも敷布を固定する役割を果たしていてよかった。
    床に置きたくないもの(ex.差し入れ)やバッグインバッグを掛けておくのにちょうどよかった。

  • バッグインバッグ
    ダイソーで200円で買った(下リンク参照)。
    【良かったポイント】
    中にジップバッグを仕込んで売上を全部流し込めたのが便利だった。
    釣銭ケースもちょうど入るサイズで、スペースを立つ時に持っていけるのが便利。
    ポケットが多いので、いただいた名刺類もこちらに入れて保管することができた。

  • 名刺
    業者に頼んだものの配送が遅れてしまったので、自宅のプリンタで20部だけ刷って持ち込んだもの。20部では全然足りなかった。
    【良かったポイント】
    TwitterIDの記載があるので、初見で来てくださった方にお渡ししてアピールすることができた。

  • グミテープ
    最近流行りの粘着剤を使わない粘着テープ。多分ダイソーで買って家にあったものを持ち込んだ。
    【良かったポイント】
    ちょっとしたものを固定する際に便利。引っ付き虫のように油が出ることもないので手が汚れず、はさみでカットして好きな大きさにできるのもいい。
    イベント中はイーゼルに値札を固定するのに主に使用した。

  • アルコール消毒液
    消毒用のエタノール。自宅で使っていたものをそのまま持ち出した。気になった時にさっと消毒できてよかった。乾燥が気になる人はハンドクリームもセットで用意しておいた方がいいかも?新幹線に持ち込むときに若干面倒だが、安全のために気をつけよう。

至らなかった点

  • ポスターの用意
    準備が間に合わなかったのでコンビニプリントでA4判のものを印刷したが、小さい上にモノクロだとあまり目立たなかった。
    お隣のサークルさんが華やかなイラストポスターを出していてとても素敵だったので、次回はそういう感じで準備したい。

  • お品書き
    同じく準備が間に合わなかったのでコンビニでカラー印刷したもの(A4)を敷き布の前の部分に貼り付けていたが、低くて見づらそうだった。
    手元で見られるようにするか、それぞれに値札をつけているので、いっそなくてもいいかもしれない。

  • 売上管理
    売上管理用の紙を作っておくのを忘れたので、開場直前に走り書いたメモでどうにかすることになってしまった。本当はもっとわかりやすいものを用意しておいた方がよさそう。サイズは手のひらくらいが扱いやすくてよかった。

  • 離席札
    完全に失念していたのでこれも走り書きのメモで代用。遠くからでも見やすい大きさのものがあるとよさそう。

  • 差し入れ周り
    差し入れを配るときに、デカい袋をそのまま持っていくと邪魔なので手ごろなサイズの丈夫な袋があるともっとよかった(今回は適当なビニールに入れて持ち出していた)。いただいた差し入れを入れる丈夫な袋や箱も用意しておいた方がよさそう。

  • 敷き布(床)
    小さめのレジャーシートなどがあると、足元のスペースを物置として有効活用できそうだった。かばんなどの直置きはさすがに気になるので……。

  • ガムテープ
    かさばらないように手のひら大の段ボール板に巻き付けたものを用意したが、もっとたくさん量を用意してもよかった。

前編はここまで!
後編には「実際の旅程」「即売会レポ」「おいしかったごはんの紹介」などを書く予定です。気長に待ってね。

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