通っている塾が受講者を斬りまくる理由
月曜日と火曜日に毎月1泊2日の経営塾に参加。
この経営塾、一言で言うと非常にストイック。
売上数百億の会社を創業し、売却し、後進育成をしている方が講師。
1ヶ月に8日程度、合宿開催日があり、その中で塾生が参加できる日程を選ぶ。
塾生が50人くらいいるが、1回あたりの参加人数は6人程度。
塾生にはランクがあり希望日程が重なったらランク上位の希望が優先される。
そのランクは売上額、利益額、前年伸び率など会社の規模や成長度によって決まる。
13時から始まるこの合宿、まずは事業戦略の話。
講師の話を聞いて学ぶのではなく、受講者と講師の1対1の対話形式で話が進む。他受講生はその話を聞く。たまにツッコむ。しかし他受講生が入る余地はあまりなく、講師がその相手を斬りまくる。
30代前半に大手ビジネススクールに通ったことがある。
そのビジネススクールの講師も経験豊富。
20代後半~30代前半、上場企業の社員が受講生では多かったかな。
その際、講師から質問が来る。
回答する。
「つまりそれは〇〇ということかな?なるほど、そんな考え方もありますね。でももう少しこのように考えることも出来ますね」
講師は拙い私の回答を拾って承認し別の視点を与えてくれる。
私が行う今のセミナーやコミュニケーションスキルの原点はこのビジネススクールで学んだことが大きい。
今通っている塾の話に戻る。
講師から質問が来る。
回答する。
「質問に対する答えになっていない。言っている意味が分からない。まどろっこしい言い方ではなく誰でもわかるようにひと言で言って」
講師は拙い私の回答を斬り刻む。
斬られ血だらけになりながらも質疑応答は続く。
何を言っても斬られるので斬られないようにしゃべらなくなる。
私だけではない。
何年もその塾に通い、数億の売上の会社になった50代の社長や先代の会社を継ぎ、2代目としてもがいている社長、前年役員報酬2000万取っていたが、業績不振により今年の役員報酬200万にした工務店の社長など、今回一緒に受講したメンバーも斬られまくる。
なんでお金を払ってそんな苦行をするのですか?と思われる人もいるだろう。
先ほどのビジネススクールと比較してみる。
ビジネススクールに参加している上場企業社員は考え方の枠を広げるために来ている人が多い。
ビジネスに正解不正解は無いので、様々な過去の事例からどのような成功、もしくは失敗ストーリーがあったか分析し、自分たちの今からの行動に生かして行く、そしてそんな向上心の塊の人たちと学びを共にすることにより、自分も自然と成長できる、そんな感じだろうか。
そんな感じで受講していたかな私も。
今言っている塾は中小企業の経営者がほとんど、過去の事例から学ぶことは多いが、今自分の会社をどうするのか、どうやって意思決定するのか、自分の業種だけでなく、他の受講者が斬られまくっている生の苦悩や意志決定の時間を共有すること、そして自分事で考える事、これが経営者として必要な事なんだと思う。
また、ビジネススクールは会社が育成のためにお金を払ってくれる。
いくらかかっているか受講者分かっていない人がほとんどじゃないかな。
ちなみに私が受講したのは自分のお金で参加、会社に言えば当時出してもらえたかもしれないがセミナーは自分で金銭を支払わないと意味がないとすら思っている。
今回の塾も決して安い金額ではない、毎月12万かかる。
そんな塾に行って学んでいるのだが、やはり斬られまくると凹む。
ランナーズハイのような高揚感ではない、ふわっとした幽体離脱のような状態にまで陥る。
そこまで斬られまくる。
そんな火曜日。しかし翌日、大きな気づきにたどり着いた。
今日自社メンバーにプレゼンする。
来週のnoteで書きますね。
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