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中年から幸せになる

気が付けば「中年」という年代の仲間入りをしている。


若さが幸せとイコールだと思っていたころは、

年齢を重ねる度に

幸せが減っていくようで

将来に対して絶望していた。


しかし、

実際に年齢を重ねてみると、


昔よりも

心のぜい肉が取れて、

軽く生きられるようになってきた。


ここに来て、

やっと幸せになれた気がする。


もっと若いときに、

今のような心持でいることができたら、

さぞかし充実した青年時代を送ることができただろうに、

と思うが、


若いときはやはり

精神的に未熟で、

貴重な時間を無駄にしてしまいがちだった。


さらに

いろんなことが気になって、

自分にとって何が幸せなのかも

分かっていなかった。


自分の軸がなくフワフワしていて、

周りを見渡したときに

カッコよく見えるものに近づきたくて、

その対象に寄せていく行動を繰り返していた。



勝ち負けにこだわるところがあり、

自分が身を置く環境の中で

マウントを取りたがったり、

マーキングしたがったりすることに

躍起になっていた。


今思えば、

ひとり相撲を

好き好んでいつまでも続けているような、

ちょっと滑稽な若者だったと思う。


しかし、

いくらもがいても

上には上がいて、

頑張れば頑張るほど

自分はどちらかといえば

下から数えたほうが早いんじゃないかと

思えてくる。


パワーが分散されてしまい、

どの分野も開花させられないような状態だ。



それから時は経ち、

中年になってみると、

若いときにあれほどこだわっていたことの

ほとんどが、

どうでもよいことに見えてくる。


大人になって自分を振り返ってみると、

当時の自分は、

正義を振りかざしているように見えて、

自分のわがままを通したがっていただけだと分かる。



数々のこだわりを捨てて、

自分の頭の中も

ずい分シンプルになった。



ごはんがおいしくて、

仕事が楽しくて、

ツレがいて、

人が温かかければ、

もうそれだけで

願ったり叶ったりだ。







 

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