第4回 すべての起点は、言葉


○お客さまが覚えてくれるキーワードは3つまで

前回は、存在意義を定めようと言いました。
その理由は、外部からの経営資源(人、モノ、情報、資金)を呼び込むことが事業の成否を分ける時代にあって、その求心力となるのが存在意義だからです。

その存在意義に対して、あなたが引き出したいお客さまの行動は、どのようなものでしょうか。
ここが、経営に言葉が必要な重要な局面です。


それは、
・その思いに共感してくれる人たちが、自分ごととしてとらえていただけること。
・さらに、自分ごと化した物語を描いていただけること。

そのために、大事なことは、いくつかのキーワードを設定することです。
そのキーワードとは、存在意義に基づいて、お客さまにあなたがお約束する3つのことと考えれば発想しやすいと思います。
そうです、3つ。
お客さまの記憶に残るのは、3つまで。そう思って間違いありません。

例えば、「旨い! 安い! 早い!」は、わかりやすい例です。

○言葉は、ブランドもつくる

ブランド。「らしさ」という言葉で言い換えられます。
ロゴマークで統一をはかったり、あちこちにそれらを露出したりすることがブランディングではないのです。
企業活動の4つ、つまり「商品開発」「売り方」「社内施策」「見え方」の4つにおいて、すべてにおいて、思いからうまれた存在意義が貫かれてなくてはなりません。

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