第3回 言葉と経営 (存在意義を考えよう)

○自分のお店の存在意義を考えよう

コピーライターの仕事を通して、わたしは、言葉を握りしめて経営をする方がうまくいくと感じています。
あなたにもぜひ、その言葉を持ってほしいと願っています。

その言葉とは、最初にお話した情報発信の2つの段階
1)お客さまに自社のことを認知していただく段階
2)認知いただいたお客さまと関係を深める段階
のそれぞれの根底に共通するものであり、あなたの存在意義を明確にした言葉。

1)も2)もいずれも「あなたのお店の存在意義」または「あなた自身の存在意義」が曖昧では、うまく伝わりません。ここが曖昧だから、自己アピールに終始した情報発信になって、苦手意識や引け目を覚えてしまうのです。

世の中に自分の存在意義を提示することでどうなるのか。
その思いに共感してくれる人たちが、自分ごととしてとらえ、自分ごと化したストーリーを生み出しやすくなります。その仕組みをデザインするのが、言葉の役割です。

例えば、メルカリは「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」という言葉で、自社の存在意義を定めています。

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