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ゆるくつながる技術-2. 人をつなぐ

良い形でつながりをつくり、わらしべ長者的にコトを形にしていくと、人生が思いがけず愉快な方向にシフトしていく気がします。

「普通の人」が、そうしてご縁の輪を広げる、ちょっとした基本行動について書いてみます。

前回は、新しい「場」に行くことについて書きました。
今回は「人をつなぐ」について。

記憶に残ることが、つながりの始まり

SNSで繋がっているけど、どこの誰だか分からないという人、たくさんいませんか。

無駄にたくさんの人と名刺交換をしたりSNSの繋がりを広げても、そうなるのがオチ。そんな人に売り込みやPRなどされようものならウンザリされ、つながるご縁もつながらなくなります。

そんな人が大半の中、会った瞬間に自分にGiveしようとする人は、ポジティブな形で相手の記憶に残る可能性が高まります。

記憶に残ることは、つながりの始まり。
1件1件はささやかですが、その積み重ねが新しいコトにつながります。

誰でもできるGiveとしての人つなぎ

自分に何もないなら、人のふんどしを使うのも一計。
最も簡単なのが、人に人を紹介することです。

簡単なメッセージで双方に打診し、両方がOKならメッセンジャーのグループを作るだけなので、ほんの数分です。あとは当人たちにお任せ。

見返りを期待してはなりません。下心は見え透きますし、そういった欲が心に溜まっていくと、自身を苛みます。人を信じ、繋いだら忘れるくらいでいいです。そのうち何か返ってきます。

人はつながりを求める生き物

なぜそれが機能するかのか。大抵の人は、新しい良い人と知り合いたいと、根っこの部分では思っているものです。それが、社会的な生き物の基本的な性質だと考えています。

一方で、よく分からない人と下手に繋がり、面倒なことになるのも嫌だという恐れもあります。そんな相反する感情に対し、誰かがスクリーニングして紹介してくれるなら、少しは安心できると感じるのではないかと、経験上、感じています。

口実を見つける

では、どうやるか。

誰かが望まないことをしては後が続きません。
紹介する側・される側、両方にベネフィットのあるように心がけます。

近い分野の取り組みをしている同士とか、仕事につながりそうな組み合わせとか、ちょっとした口実で充分です。

何が必要かは、シンプルに聞いてみてもいいでしょう。
相手が言っているのだからニーズは確実だし、人に声をかけてご縁を広げる大義名分にもなります。

「普通の人」でも価値はつくれる

例えば、上場企業の経営者みたいな人に対し、平凡な自分の周りには平凡な人しかいないから、価値提供できない、などと思うことはありません。

相手が必要だが持っていない繋がりがないか、考えてみればいいでしょう。

それなりの年齢や立場になってしまうと、利害関係もない立場で、若い世代の生の声が聞けなくなくなる、なんてニーズがあるかもしれません。そういう人に、自分の周りの人を紹介すると、案外価値と感じてくれます。

コツは、気軽にやること

口実も、ちょっとしたことで十分。

例えば、長野とかカリフォルニアとか、同じエリアに住んでいる人のグループなんて、気軽にちょいちょいつくったりします。こんなの入るかと聞き、入ると言われたら、グループに追加するとかそんなものですが、案外喜ばれます。

紹介するのは、よく知っている人である必要もありません。口実さえあれば、前日知り合った人を翌日別の人に紹介するなんてこともザラにあります。ノリが合いそうならとりあえず繋げてみるか、くらいです。

相手は見極めて

もちろん、黙っていても人は寄ってくるような人なら、一緒の写真をSNSにUPしてドヤるような手合いにうんざりしているので、信用できる人づてではないと警戒する人もいます。気軽にやるのと、浅はかに見境なくやるのはまた別です。

まあ、あれこれ心配するより、実際に一度二度打診してみて、イマイチな反応なら止めればいいだけ。合わない人は、ご縁がないだけ。いちいち気にしていたら、疲れてしまいます。

上手くやろうとするのは「思い上がり」

そもそも、確実に良いアレンジをしようと思うのは思い上がりです。

自分が見えているのなんて、相手のほんの一面です。紹介してみたら、自分の思い至らなかった共通点があり、とてもいい形になる、なんてことはザラです。

お互いいい大人なので、上手くいくかは自分たち次第。当人たちを信じましょう。それに、その先のことは当人たちの自己責任で、自分の預かり知ったことではないと割り切ればいいでしょう(まあ、実際はそういうわけにもいかないですけどね)。

それくらい軽いノリでやれば、1日1組くらいのペースで、息をするように、人と人とを繋げられるようになります。そうしたつながりの積み重ねが、やがて新しい取り組みに繋がったりします。

また、そのようなスタンスを見せていれば、この人に頼めば何とかしてくれそう思ってもらえ、向こうから相談されることも増えます。それもまた、新たなコトが起こるキッカケとなります。

具体的なアクションに繋げるには

とはいえ、人をつなぐのは関係の基礎づくりのようなもので、それだけではまだ弱いでしょう。より具体的なGiveに繋げるには、相手の具体的な困りごとを解決することです。

次のパートでは「困りごとの拾い方」について述べます。

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