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コミュニティ構築ノウハウ

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コミュニティづくりに関する記事をまとめました。
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#オンラインコミュニティ

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記(統合版)

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記(統合版)

ソニーグループOBOGで、ビジネス等で現役の方々を対象とした、有志によるアルムナイ・コミュニティを立ち上げました。半年で登録が400人を超え、Facebookグループ内でのやりとりもそれなりにアクティブになり、ソニーや外部との連携も始めております。

そこで、これまでの経緯や考えていることなどを、言葉にして整理してみることにしました。

これからアルムナイを立ち上げる方や、このアルムナイについて知

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜9.次の試み

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜9.次の試み

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回にて一区切りです。

登録者が400人を超え、20回以上イベントをし、リピートしてくれる人や運営を手伝ってくれる人が出てきたこのアルムナイ。最後は、これを永く続く場にするために、次に何をするか、考えていることを書いてみます。

イベントを定例化する人の交流がないとコミュニティは活性化しません。イベントを一々日程調整するのは大変なので、開催ルールを決めて調整

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜8.永く続く場のイメージ

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜8.永く続く場のイメージ

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は、アルムナイというコミュニティの理想とする状態について書いてみます。なかなかハードルは高く、自身にとってもチャレンジではありますが、目指さないと実現は覚束ないので、書いてみます。

持続的に価値を創出する場にするアルムナイは持続可能な場であるべきだと考えています。

コミュニティの中には、敢えて終わりを設けるものもあり、永続を目指すのと、どちらが絶対的な

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜7.運営の仕組みと体制をつくる

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜7.運営の仕組みと体制をつくる

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は、当初1人で運営していた場を、チームで回すように移行していった、プロセス化と仲間集めの取り組みについて書いてみます。

立ち上げのジレンマ 〜一人か、チームかコミュニティ立ち上げ時もこのジレンマに直面しますが、二者択一ではなく、段階に応じて選択すべきものと考えております。

アルムナイを立ち上げる際も、最初は1人でできる最小限のことに絞り、企画も承認もイ

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜6.イベントを一人で量産する仕組み

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜6.イベントを一人で量産する仕組み

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は気軽にイベントを企画・運営するための仕掛けについてお伝えします。

企画・運営を仕組化するSNS上のやり取りだけで関係は深まらないので、リアルタイムで顔を合わせる機会が必要です。このご時世、対面では難しいので、必然的にオンラインです。

オンラインは、場所の確保も移動も不要で、コストがほぼかからないので、気軽に量産できます。

ソニーのアルムナイのように

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜5.関係づくりの工夫

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜5.関係づくりの工夫

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は、会ったこともない人同士がオンラインでやりとりする状況をつくるための関係構築の工夫についてお伝えします。

対面したことのない人との接点づくりSNSで登録者の頭数ばかり集めたところで、自発的にコミュニケーションをしてくれるわけではありません。

いくら同じグループ会社にいたとはいえ、所詮は知らない人。そんな人ばかいのところで何か投稿しようという人は限られ

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜2.会社の協力を得る

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜2.会社の協力を得る

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は会社から協力を得た経緯です。

会社の協力を得る仕事でつながりのあるソニー社員にアルムナイ立ち上げの考えを話したら、会社公式のOBOG会である「ソニー友の会」事務局担当の方々に繋いでくれましま。

事務局の方々と話してみると、同じ課題感を持っていることが分かったので、新しいアルムナイの立ち上げを目指し、継続的に議論をしようとなりました。

そうして、会社

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜1.立ち上げた背景

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜1.立ち上げた背景

ソニーグループOBOGで、ビジネス等で現役の方々を対象とした、有志のアルムナイ・コミュニティを立ち上げ、半年で登録が400人を超えました。

本格化の点ではまだまだですが、これからアルムナイを立ち上げる方の参考に、どう考え、何をしたか、書き留めて共有したいと思います。

今回は、立ち上げようと思った理由について。

1)良質なネットワーキング場への普遍的ニーズがある私は、ベンチャー経営者やファイナ

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「場づくり」自走のはじめ方

「場づくり」自走のはじめ方

最初の試行イベントを終えた主催者が、自ら歩みを進める方法を整理します。

本稿は、私が講師を務める自由大学の講座「場の主催学」のテキストとして作成しました。

「ゴール」の解像度を上げるどこかに向かって歩き続けるには、行き先が明らかでなければなりません。

実際に人を呼んで活動をしてみると、人の顔ややることのイメージもリアルなものになっていきます。持続可能な場づくりに欠かせない、参加者と場とが互い

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試行イベント「ふり返り」のやり方

試行イベント「ふり返り」のやり方

自身のイベントやコミュニティを形にするために、仮説検証と課題出しを目的としたイベントを、小さく試すやり方と考え方をお伝えします。

本稿は、私が講師を務める自由大学の講座「場の主催学」のテキストとして書きました。

試行してふり返る理由頭で考えるだけでは、参加者ニーズは分からず、コンテンツもまとまりません。仮説を立ててイベントを試行すると、ターゲットやニーズ、目指す姿がクリアになり、軌道修正や改善

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セミナー案内文を作る〜素材をそろえる

セミナー案内文を作る〜素材をそろえる

セミナーの案内文は企画そのものですが、案外事細かに説明しているものが世にないので、書いてみます。

第1回は「素材の整備」。

要素が明確でないまま文章にまとめようとすると、読み手にとって分かりにくい案内文になります。見た瞬間に反応するような案内でないと、申し込みにはつながりません。

本稿では、書く前段の素材整理の枠組みや手順をお伝えします。

動機を見出す取り組みを継続するには「原動力」が必要

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4/12開講・新講義「場の主催学」の魅力を知るトーク

4/12開講・新講義「場の主催学」の魅力を知るトーク

2021年4月12日に開講する新講義「場の主催学」について、自由大学学長の深井次郎さんが、教授の高橋龍征さんとキュレーターの庄司弥寿彦さんに伺いました。

受講を検討している方の参考に、講座案内に書ききれなかったねらいや想いを深堀りします。

「場づくり」がライフワークになった2人がつくる講義高橋:「場の主催学」教授の高橋です。conecuriという会社を経営し、企業や大学のセミナー企画やコミュニ

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コミュニティ立ち上げを考える企業が陥りがちな「落ち葉」現象

コミュニティ立ち上げを考える企業が陥りがちな「落ち葉」現象

「コミュニティを作ろうと思っている」という企業の方と話すと「落ち葉の価値に気づいていないな」と思うことがあります。

何年か前に地方創生のアイデアビジネスとして注目を浴びた「山に落ちている葉っぱを高級料亭に売る」事業。

その裏を返した「他の人にとって実は貴重なリソースが、当人達にとっては当たり前すぎて価値に全く気づいていない」という現象です。

場所、顧客、プロダクト、連絡先・認知…いずれも、名

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コミュニティ立ち上げの「熱力学」

コミュニティ立ち上げの「熱力学」

コミュニティを立ち上げたもののイマイチ盛り上がらず自走しないと嘆く人がいます。

聞いてみると月に1本もイベントがないという。

それでは場が自走し始めるには至らないでしょう。

今回は、最初はゆるく脈絡なくて良いので、横のつながりができるイベントを短期間で連発する方がいい、というお話をします。

参加者は、最初「様子見」facebookグループのようなオンラインで横に繋がる場を作ったとしても、以

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