マガジンのカバー画像

コミュニティ構築ノウハウ

108
コミュニティづくりに関する記事をまとめました。
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

ご縁の仕掛け

ご縁の仕掛け

ふと形だけ見ると、なんだか人生上がったような見栄えになっています。

2社目の会社を立ち上げ(別にExitしたわけではないです)、NPOの理事を務め(理事長と飲んでたらなっていた)、大学の客員教授となり(知らぬ間になっていた)、OB会の幹事(1,000以上ある)、本も出版(これは仕掛けた)、毎日のように講演(本のプロモーションです)、という感じです。

これでエンジェル投資してるとかファンド立ち上

もっとみる
「バディ」の要件

「バディ」の要件

コミュニティやイベントの主催者に対して「ワンオペでできないか考える」「自分でやりきるつもりで」と繰り返し言うので、責任者は孤独であるべき主義者と勘違いされるかもしれないが、実はそうではない。

長く健全に続く場をつくるには、「バディ」が欠かせないと思っている。長く続けていれば嫌になることもあるしやる気が出ない時もある。一人の人間の思考の幅など高が知れている。

そもそも、何もないところから何かを初

もっとみる
コミュニティ運営チームのつくり方

コミュニティ運営チームのつくり方

良いコミュニティは一人では運営できません。しかし、チームを作るのは難しいものです。動かない人、方向性が違う人、後から入って来た人の方がいいパフォーマンスをするなど、徐々に齟齬が生じるからです。

あれこれ考えると、これから始める人には色々迷いも出るでしょう。私がこれまで経験したいくつかのコミュニティの立ち上げのパターンを整理してみます。

どれが優れているというより、自分の状況にどれが当てはまるか

もっとみる
企業アルムナイを考える(1)

企業アルムナイを考える(1)

会社を辞めた人のつながり「アルムナイ」が最近注目を浴びている模様。昔と比べて安定した大手を辞める人も増えているし、エンジニアやデジタルマーケティングなど、流動性の高い職種の割合も高まっている。

2000年にSIerに入った身からすると、当時はSAPやOracleなどの外資系パッケージベンダーの日本代表は概ねIBMの(特に営業)出身で、横のつながりで仕事をしている感があった。また、リクルートのよう

もっとみる
オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(7)〜負荷を下げる文化と仕掛け

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(7)〜負荷を下げる文化と仕掛け

良い形で回っている組織には必ず独自の戦略を裏打ちする思想があり、それが組織の基本行動として徹底されるような文化と仕掛けがあり、それらは互いに、文化が仕掛けを回し、仕掛けが文化を生むような関係になっています。

文化は組織の思想、ひいてはトップの価値観やキャラクターに依存するので、施策だけ入れれば自動的に作れるという訳ではありません。

とはいえ「誰でも使える化」できるものはそのようにして、他にコミ

もっとみる
コラボの注意点

コラボの注意点

活動の幅を広げ、これまでと違う層にリーチするために、他のコミュニティとコラボをすることがあります。特に立ち上げて少し人も増え、方向性や体制も固まり始めると、先行している同じ分野のコミュニティと一緒に何かやろうという話になることもあるでしょう。

とはいえ、意外とコラボは難しい部分があります。相手の主催者、運営メンバー、参加者も思いを持って活動し、出来上がった文化があります。それは主催者の価値観やキ

もっとみる
オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(6)〜他に必要な専門性

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(6)〜他に必要な専門性

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

今回は運営や創造に必要なこれまで挙げた以外に必要な専門性について。

これまで以下のチームの構想について記しました。

・イベント企画
・イベント記事化
・コミュニティ・マネジメント

最初から手を広げ過ぎ

もっとみる
オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(5)〜活性化する仕掛けのアイデア

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(5)〜活性化する仕掛けのアイデア

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

今回はコミュニティを活性化させる仕掛けのアイデアについて。

企画壁打ち会「こんなことをやりたいと思っているんだけど」という人は多くいます。しかし、具体的な企画にまで落とし込めない人、企画にまではしたけれど

もっとみる
ご近所コミュニティを愉快にするため、1年で10人を引っ越させた話

ご近所コミュニティを愉快にするため、1年で10人を引っ越させた話

2007年2月10日に、八丁堀にあった行きつけの寿司屋で偶然隣り合わせた人と「ご近所会をしよう」と盛り上がり、中央区在住・在勤者の会を立ち上げました。

非公開の勧誘・紹介だけで1,300人を超え、築地本願寺で坊さん達と区長含む300人近くで飲み会をすることになったのですが、最初の頃はご近所さん発掘に気合いを入れたという話です。

ご近所会については下記に記しています。

住む人を発掘する+移住さ

もっとみる
オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(4)〜コミュニティ・マネジメントチーム

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(4)〜コミュニティ・マネジメントチーム

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

前回はイベント記事化チームについて書きましたが、今回はオンライン・コミュニティを立ち上げや運営を方法論化するチームの構想について。

アウトプットの目的と目標当オンラインコミュニティの目的は以下の2つに定め

もっとみる
オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(3)〜イベント記事化チーム

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(3)〜イベント記事化チーム

コロナを受けて立ち上げた、働き方、コミュニティ、イベントなどをオンラインシフトする実践知を共創するコミュニティを、アウトプットを主軸とするグループ運営体制に本格移行する構想について書きます。

前回はイベント企画チームについて書きましたが、今回はイベントなどの取り組みを記事化するチームの構想について。

アウトプットの目的と目標知見は誰もが使えるようになっていないと意味がありません。自主イベントを

もっとみる
Zoom飲みやRemoに足りない5つの本質的機能

Zoom飲みやRemoに足りない5つの本質的機能

一時期はZoom飲み会が流行ったり、Remoのようなオンライン交流ツールが出てきたものの、対面で実現する関係構築のレベルには程遠く、イマイチ日常化する感じがしません。

余白がない、自然な形での連絡先交換ができない、人となりが分からないので心理的バリアを排除しきれない、など様々な理由が言われていますが、今日はその根本的な理由を考えてみようと思います。

内向的な人間が交流会を200回やった洞察まず

もっとみる
オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(2)〜イベント企画チーム

オンライン・コミュニティの実験場をつくる構想(2)〜イベント企画チーム

コロナ本格化によりイベント、働き方、コミュニティ、イベントなどが急激にオンラインシフトする事態に備えるべく、知見を共有・共創し、実践のための課題解決を互いに助け合う場として、また、オフラインでのセミナーを生業としていた自分のために、オンラインコミュニティを立ち上げました。

その役割は以下の2点と考えております。

1)オンライン・シフトの実践知を共創する
2)オンライン・コミュニティ構築・運営を

もっとみる