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花の命の数え方

台湾の離島生活をスタートさせたきっかけで出会った花屋カフェ。

この出会いから私の暮らしには、植物と触れ合う時間が定着していく。

この花屋カフェは、店内でコーヒーを飲んだ際小さな花瓶に植物がそえられて提供される。
さらに好みだったら、持ち帰らせてくれる。

この日の花はピンク色。
正直、ピンクが一番好きじゃない色だ。

少し悩んだ末、ひらめいた!
今は見て楽しんでそのあと押し花にしたら色が変化して、もっと楽しめるかも。

そんなアイディアは今までの私にはなかった。

でも、離島生活は今までの田舎暮らしの中でもダントツに揃えられるものに限りがある。

自分自身もモノ増やしたくないのもあるし、手に入れるなら完璧に好みにならないと無理というこだわりあり。

さらにいうと、台湾で生活していてファッション的なセンス的な部分でコレっていうのに出会う機会がかなり少ない。
都会に行けばまた違うんだろうけど。

そんなことから、"ないなら創り出そう"そんな思考になっていった私。

花に関しても、変化させたらいいのでは?
そんな考えが浮かんだ。
方法はたくさんあるはず、そういう思考にいきやすくなっている。島生活さまさまだ。

そして調べて初の押し花作業をした。

生まれて始めて花の手術した、そんな感じだ。

一枚一枚花びらを優しくとっていって、指触りを感じてこんな繊細な触り心地なのか。そう感じながら、それと共に花が生きているの感じた。
リラックスした時間の中で作業した、とても豊かな時間だった。

キラキラ完璧な花束、一輪の花、枯れ始めた花、たんぽぽの綿毛、花びらの押し花。

花の死をどこと捉えるか。

私は枯れるからすぐ死を迎える、そんなふうに花のことを思っていたんだろう。

しかし、自分が知らなかったけだ。

色んな花、色んな植物があることを。
そして寿命が全く異なることを。
時に死んだ後もカタチや色を変えて、また新たな美しさを描くことを。

この経験から花や緑の植物をもっと知りたくなり、植物を育てる人の姿勢もまた好きになった。

まだまだ未熟であるが、私の手元にやってきてくれた植物とともにゆっくり、共に成長したいと思う。


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