マーケティングからブランディングへ

3月から5年近く所属していた販売促進部を離れ、社長室へ異動になった。マーケティングや営業支援といった業務から、コーポレートブランディングが私のメイン業務になった。文／こんちゃ

毎年恒例の組織改編

私の会社では毎年3月、新しい期が始まるときに組織改編がある。私の会社んの特徴が、中期経営計画に合わせて大きく組織構造が変わるのが通例だ。

今年は特に大きい。販売促進部が分断される形になった。
事業部ごとに販売促進部を置き、プロダクトにも販売促進部を置く。

そういった流れの中、マーケティングに興味がなさそう、ブランディングに尚更興味がなさそうな会社が急に"コーポレートブランディング"を行う部署を作るということになった。それが社長室だった。

そして薄々察してはいたが、私は社長室へ異動となった。と同時に、私はやっと掴んだコンテンツマーケティングから切られてしまった。

このように書くと察する方もいると思うが、私はあまり納得していない。
でもここら辺は大人の事情があるので今は軽く聞き流してほしい。

コーポレートブランディングを行う社長室

私が異動することになった社長室では、
・コーポレートブランディング
・ユーザーコミュニティづくり
・内部監査
の3つを行う。

とはいえ、何をするんだろう？

そう。コーポレートブランディングということだけ決まっていて、やることなどは真っ白な状態。何も決まっていない。

細かい枝葉の話ではあるが、Webの小規模改修をしたいとかユーザーとの交流会を開催したいとかそういった話がある。6年近く在籍していると過去のあれこれもよみがえるので、正直なところ、あまりうまくいく気がしないし、そもそも方針としてやりたいことは"ブランディング"とは違うのではないかと私は考えている。

正直に言うと私はコンテンツマーケティングがしたくて、記事を書いたり編集したりそういったことがしたいわけであって、コーポレートブランディングをやりたいわけではない。

あくまでも私にとってのゴールはコンテンツを作ることで、そのゴールのために記事の目的（マーケやブランディング）があるのだと思っている。本当はそうじゃない。コンテンツ制作は手段に過ぎないのだが、私にとってはコンテンツを作ることがゴールであり、そのためなら手段がブランディングでも良いと思うようにした。

と書いてみたけれど難しいのが人の心。ブランディングの過程や業務などは決して嫌いではないしむしろ好きな方。ブランディングは好きだが、私が業務としてやりたいのはコンテンツマーケティングなのだ。

とはいえ新しい環境に新鮮な気持ちも

チームメイトは3人の女性。
みんな入社して2年前後くらいの若い世代。

新しい環境になってから半月ほどたつが、みんな前向きで素直で一生懸命でとてもかわいい。仕事も1つ1つ丁寧に、分からなくても自力でどうにかして進めていく力強いところがある。

ちょっと腐りかけていた私にはとても神聖なもののように見えて、なんだか落ち着かないしソワソワするし、自分の醜い心が一層目立ってしまいやるせない気持ちになることがある。

私には何も才能もない。

でも、もしかするとこの環境の中で自分の新たな何かを見つけるかもしれない。そんな藁をつかむような僅かな希望を探すかのように少しだけがんばってみようと思った。