その1

【イケてる企業のC.I.(コーポレートアイデンティティ)を切る!】◆第6回:株式会社 力の源ホールディングス ※博多一風堂を運営

第6回は、「変わらないために、変わり続ける」を理念に、「ラーメン屋ってカッコイい!」を実現し、世界に於ける"ラーメン"のインフラを整備し続けている「博多一風堂」を運営する「株式会社 力の源ホールディングス」です。

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一風堂は、博多と言うより「世界の一風堂」に成長されました。
2008年には、ニューヨークに進出し、現在では海外12ケ国・100店舗以上出店され、ANAの国際線ファーストクラスで豚骨ラーメンを提供し、高級ホテルとのコラボ企画など、常にチャレンジーとして挑戦し、成長している会社です。

今年 創業35年を迎え、売上高は274億円・1日7万食を提供する「日本のラーメン屋」リーディングカンパニーです。
*主要ブランド:一風堂・五行(ラーメンダイニング)・RAMEN EXPRESS(フードコート業態)・名島亭(ラーメン専門店)・行集談四朗商店(居酒屋)


では、「一風堂」の「イケてるC.I.」の一部を紹介します。
グループ理念】
「変わらないために、変わり続ける」
【創業の精神】
私たちは、常に新しい価値を創造していく集団でありたい。
創造した価値を人類最高のコミュニケーションの源である「笑顔」と「ありがとう」とともに世界に伝えていく。


【成長の理由分析】
まず、C.I.とWEBサイトが、シンプルで画像中心に整理されていて、素晴らしいと思います。
後は、何より河原 成美会長の「カッコいい!」を根底にした"モノの考え方"と、"感性"が他の「ラーメン屋さん」とは圧倒的に違うと思います。

昔の博多のラーメン屋のイメージ「臭い!怖い!汚い!」を 一風堂は、木製の看板、手染めのれん、木調の内装、店内にジャズが流れる「オシャレなラーメン屋さん」に変え、女性が入り易い店を創り上げた点です。

その他に「一風堂」が成長した理由が、大きく3つあります。

●一つ目は…
「変わらないために、変わり続ける」という理念の基、"ラーメン"の味を進化させている点です。
*固定のファンがついた人気ラーメンの味を変えてしまうのは、一見リスクに見えますが、日々おびただしい数のラーメンが生まれては消えている中で、多種多様な個性がぶつかり合うラーメン業界では、味の進化が問われています。「一風堂」の強さは、この「味の進化」にあります。


●2つ目は…
ラーメン屋は、「美味しい」だけでは生き残れない、その店で働く「人」が鍵です。一風堂は、人材教育にかなり力を入れている点です。
*過去、人材育成大手の「グロービス」と提携して「次世代経営者育成プログラム」実施し、若手社員が忙しい業務に並行して「論理思考力」や「マーケティング」、「アカウンティング」などを学んでいる点が凄過ぎます。


●3つ目は…
「新しい価値を創造する一陣の風になりたい」という夢を描いて挑戦し続けている姿勢です。
『外資系高級ホテル(ザ・ペニンシュラ東京)コラボ企画「3.400円ラーメン」提供』
*ラーメン屋は、日本全国に1万8.000軒あり、ラーメン「一杯1.000円」の壁があると言われています。
「どんなに美味しく」「どんなに高級食材を使っても」1.000を超えると心理的に、「さすがに高い」と感じます。しかし 一風堂は、高級ホテルと提携して、なんと「3.400円ラーメン」のルームサービスを提供しています。

このサービスが成立した背景には…
◎「外資系高級ホテル」→高収入者が宿泊
◎「外国人」→海外では、豚骨ラーメンブーム
◎演出→部屋(目の前)で麺を茹でるサービス
一風堂は、このサービスで"ラーメン文化"の「新境地」を開いたと言われています。

◎と言うことで…
「一風堂」の成長は必然で、「思想」「技術」「教育」が"夢"というベクトルに乗っているからだと思います。そこには、河原会長の過去の大きな挫折があったからだと感じています。
C.I.については、実は WEBサイト内に詳細の記載が無いため何とも言えませんが、理念に基づいた「行動指針」「行動規範」がどう成っているのか気になるところです。

これから「一風堂さん」には、日本の食文化であるラーメンを「すする喜び」を世界中に広めて頂きたいと思います。

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