クリエイターがもっと輝くためにERC: Creators' Royalty Token standardを世界標準仕様として提案しました
どーも!仮想商店街Conata 店主mekezzoです。
今日はブロックチェーン的な事を書きますが技術畑じゃないクリエイターの方もぜひ一度読んでいただけますと幸いです
はじめに
バーチャルな空間でアートや音楽、3Dモデル、ゲームのキャラクターといった商品をコレクションし売買する仮想商店街Conataを創っています。ブロックチェーン上で所有権証明することが特徴です。手に入れたアイテムは他のアプリに持ち込んだりすることができます。なぜ作ったかとかは以前書いたnoteを良かったら先に読んでみてください。
Conataではクリエイターが主役である場を作りたいと考えています。
それを実現するために今回のクリエイターロイヤリティトークンというものを作成しました。今後Conataで実装される予定です
Creator's Royalty Token Standardとは
元々ERC721等、世界で限定個数のデジタルデータを発行する仕組みはありました。クリエイターロイヤリティトークンでは今までのERC721等の代表的なトークンとは違った機能があります。
どんな機能を保有しているかというと…
・世界で限定個数のデジタルデータが発行できます
・規格に則っていればどこのサイトでも売買が可能です
ここまでは他のトークンと同じです。
・売買した際、クリエイターやパブリッシャーに利益が分配されます。規格に則っているサイトであれば世界中のどこのサイトでも。(ここが特徴)
クリエイターロイヤリティトークンでは
トークンに紐づくデジタルデータ(アートや音楽)を
メルカリのように中古販売した時でも、自動的に定められた配分でクリエイターやパブリッシャーに利益を分配します
下の図にあるように売買が成立するタイミングでクリエイターとパブリッシャーに利益分配するようにしています。例えばVtuberが発行した限定グッズが将来高値になったとしてもちゃんとVtuberに還元されるわけです。推しも嬉しい。オタクも嬉しい。
個人でも生涯、自動的に印税を受け取れる仕組み
現在、クリエイターが絵や制作物を直接販売しても利益が得られるのは1度切りです。仮に絵を販売した後に数億という高値でオークションで中古販売されてもクリエイターに入る収益は最初に販売した時の数千円~数万円の収益なのです。
クリエイターロイヤリティトークンでデジタルデータを発行すると売買されるたびに決められたパーセントで利益が還元され続けます。クリエイターとしてはクリエイターロイヤリティトークンでデジタルデータを販売すれば後は自分の制作活動に打ち込みながら利益管理することができます。
仮に数年後に数億という価格で売買された時でも作ったクリエイターに還元されるためクリエイターも安心して作品制作に力を入れられるのではないでしょうか。
パブリッシャーの存在
パブリッシャーへの分配も設定できるようにしています。
ここでいうパブリッシャーとは宣伝や販売のお手伝いやブランドの価値を高める立場の人です。
バーチャルグッズの例、3Dモデルや音楽、アートを取り扱う
例えばConataでいうとVtuber希来里パイのバーチャルCDやアートを発行してしていますが、クリエイター個人では手が回らない販促や宣伝、売り買いの場を設けたりする場合の手数料を売買利益から還元してもらいます。これによりクリエイターとパブリッシャーがお互い合意の上で利益を分配することができます。
サイト運営者やパブリッシャーも利益が入ることでもっと機能を充実したり面白いことを仕掛けられるようになるので結果的に全体でハッピーになれればよいという思想です。
そんなわけでEIPを提出しました
昨夜、EIP2571クリエイターロイヤリティトークンを提出致しました。
EIPとはイーサリアムの世界標準仕様の提案場所で、ここで議論され、可決されるとイーサリアム(ブロックチェーンの一つ)の世界標準仕様として盛り込まれます。代表的な例がERC20やERC721などがあります。
今回、イーサリアムブロックチェーン上で動作するトークン規格の一つを我々が設計致しました。トークン規格というのはデジタルデータ用の流通フォーマットのようなものです。コミケで紙を印刷所に出すとき指定のフォーマットで入稿しますよね。なんとなく、そんなようなものです。
なぜわざわざ標準仕様として提案するのか
正直作り上げてきたものをオープンにしてもあまりメリットらしいメリットはありません。ただConataというサイトは幸いにも店主mekezzoの判断によりある程度自由にできます(投資家のお金が入ってたりすると中々そこが難しかったりする)
個人的に、バーチャルで活躍するクリエイターがもっと輝くようにというミッションを掲げている中でこのクリエイターロイヤリティトークンがいろんな場所で使われ、全体として盛り上がっていけばクリエイターにもバーチャルにも良いことが起きるであろうと考え、公開することにしました。
現状のクリエイターロイヤリティトークンのインターフェース仕様で他のサイトの作者が実装すればConataだけでなくクリエイターや消費者が権利を保護したまま他の場所でも売買が可能になります。(デジタルデータの複製とかは別問題なのであくまでも所有権という権利の保護)
イメージとしては現実世界のユニクロで服を買えばどこにでも着ていける。それがユニクロだとどこに行ってもブランドタグを見ればわかる。みたいな世界観です。
標準仕様として採択されればその分そういった概念が一般的になりますし
面倒な契約書にサインしたり読まなくてもクリエイターロイヤリティトークンで発行してるからある程度何も考えず権利の売買が可能になります
もっとクリエイターに還元される世の中を作るために、自社だけで独自仕様で作りきる事よりも、世界中のプログラマーやクリエイターでこの小さな種を育てて、世の中面白い方向に転がしていければと思っています。
クリエイターロイヤリティトークンコミュニティ
クリエイターロイヤリティトークンを絶賛利用したい方を募集しています。既に企業ブランドにも導入させていただくことは決定していたりします。また、版権を持つIPホルダーの方にとっては中々面白いのではないかと思います。
日本語での議論の場
クリエイターロイヤリティトークンについて議論したい方やこう使ってみたいなどDiscordの「クリエイターロイヤリティトークン」Discordでお話しましょう!あなたの参加を待っています!Conataの開発に興味ある~みたいな方もよければどうぞ!
企業の方のお問い合わせはこちらからどうぞ
世界で一番最初の実例 希来里パイ
世界で一番最初にクリエイターロイヤリティトークンとして発行される
仮想商店街Conataのバイトリーダー希来里パイもぜひウォッチしてください。発行したアイテムに一点ごと異なるサインを施すバーチャルサイン会も既に実施しており、これからもブロックチェーンを利用した面白おかしな取り組みをしていく予定です。
また、Conataでは発行された権利保護された様々な商品を色々なVR空間やAR空間で表示できるようにするのを長期的な目標としています。
すべてはミラーワールドのために。
初楽曲で1万5000再生!!中毒性のある楽曲は3回聞くとハマるという噂も!?
クリエイターロイヤリティトークンチーム
@naomasabitを中心に何とか2019年中にコントラクトの実装を終え今はmekezzoがプロダクトに盛り込んでいる最中です。このEIP提出に関しては有志でテストやドキュメントの監査等面倒なことをしていただき感謝しかないです。この場を借りて感謝を述べさせてください。
@naomasabit
@mekezzo
@shinanonozenji_
@shunpei42ba_
@_akira19
@mekezzo
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