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中高生が「お金のむこうに人がいる」を読んで。

Co-musubiの中高生と、田内 学さん著書「お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門」を読み、読書会を行いました。

中高生の感想の一部をご紹介します。
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この本を読んで、「誰が働いて誰が幸せになるのか」というシンプルなことを当たり前に前提におく大切さがわかった。
多分自分は、誕生日プレゼントやお年玉をもらうたびに「お金は価値が高い」というイメージをもったと思う。これからは当たり前を変えていこうと思う。人がいてこそのお金だと感じさせられた。

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社会はほとんどお金で成り立っています。しかし、そのせいでお金に関する社会問題が生まれ、今後の課題となっています。そして、それらの課題を解決していくのが僕らの世代です。そのためにも、経済について学ぶことは必要不可欠だと思いました。
今回の課題図書を通して、お金の向こうにはたくさんの人の労働があり、その人たちがいるおかげで社会はまわっていることを知りました。僕は、これからものを買う時どんな人がどのように携わっているのかを考えながら買いたいと思いました。これからも未来に向かって経済は変動し続けていくと思います。どんなときでも人のつながりを忘れずに自分の仕事を遂行していきたいです。

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「僕たちが暮らす社会は、一人ひとりが支え合っている」その一つの考えで世界の見え方は180度変わる。
自分と社会ではなく、「社会の中にいる一人の自分」と捉えることで、お金はただのものであり、その裏につながる働いている人たちの姿がありありと見えはじめてくる。
この書籍からはじめると、子どもも若者も学べる。
「社会は、一人ひとりが支え合っている」という考え方をもっと大きなものに広げていき現実にしていきたい。
そのために僕は、学校の国語の本紹介の時間に、この本を紹介し、小さな種をまいて育てていこうと思う。

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経済ときくと大きいイメージがあるが、誰が働いて誰が幸せになるかというもので、大人になると身近になるものだと思った。今の時期にこの本を読めてよかったと思えました。

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などの感想がありました。

書籍は、難しい経済用語を使わずに、経済の仕組みを人の存在を感じながら知ることができる視点で書いてくれています。

するとその後に、「お金は腐らないから保存する人が増えた。するとお金が市場に流れず循環しなかったり、一部の業界に偏る問題も生まれた。もしお金が腐るものに戻ったら、どうなるだろう?」
という問いで話し合ったとき、インフレーションやデフレーションの観点から課題設定をした中学生がいました。

「どうして詳しいの?」

と聞いてみたところ、書籍を読んで気になり、自分で塾で習った箇所に戻り学びなおして理解を深めたからだと教えてくれました。

それを聞いた他の中高生たちも、自分たちも見習って調べてみようと自然に気づくこともできました。

予想以上に、彼らにとって大きな学びの機会となりました。



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