公演振り返り日誌その2

こんにちは。なんと配信公演、明日に迫ってしまいました。公演振り返り日誌その2です。
前回は……まあおおまかな企画の成り立ちから脚本書いたところまでいったと思うのですが、今回もまあそんな感じでダラダラといこうと思います。
そうだ。ひとつ重要なことを書き忘れてました!
この演劇、「コロナの影響で色々中止になった若手劇団が……」という始まりなのですが、劇中に出てくる劇団の名前が、「ゴンプソンズ」です。その作演の名前が「兼子」(細井くんと僕が二役で演じてます)で、制作の人の名前が「星名」(星野さんが演じてます)です。で、物語は「二人は付き合っていて同棲をしている」つまり又吉直樹さんの「劇場」的なシチュエーションから始まるのですが……これは完全にフィクションです。
観終わったお客さん何人かに(主に知り合い)から「金子さんと星野さんって付き合ってたんですか!?」と聞かれたので、これはきちんと「違います」と言わなければなりません。
一応当日パンフレットでは、「完全にフィクションです」と書いてはいたのですが、主人公の名前「兼子」だし、「保護猫を一時預かりしてた」とか実際のエピソードも織り交ぜたりしてるので、確かに紛らわしいです。本当に誤解させてすみません。謝るべきは星野さんなのですがこの場でごめんなさいと言っておきます。
そして、「星名と兼子と大学の演劇研究会で一緒だったが、今は売れないお笑い芸人コンビ【ビスケットバスケット】の【ビスケット飯沢】として活動している【飯沢】役」を、大宮二郎くんが演じているのですが、「飯沢」という名字がどこから出てきたのかいまだに分かりません。
知り合いに「飯沢」さんはいないし、「飯沢」という名字に何の思い入れも意味も見出せないのです。なのでずっと怖い思いをしています。本当に怖いです。誰なんでしょうか「飯沢」って。だいたい「ビスケットバスケット」なんてそんな10年前のエンタ芸人みたいなコンビ名にしてしまってよかったのでしょうか。本当に申し訳ないと思うとともに、怖いと思っています。すみません。
怖くなってきたのでこの辺でやめときたいのですがもう少し書きます。
ざっと、作るにあたって参考にした映画とか本を列挙します。
「ウォッチメン」(ドラマ版の影響の方が強い気がします)
「アンダーザシルバーレイク」(観てくださった方には、言わずもがな感がありますね)
「ブルーベルベット」(こちらも、まぁそうだよねみたいな感じありますね)
「生活」(福満しげゆき先生の漫画です)
「猫町」(作中でも登場しました。冒頭で萩原朔太郎を読むなんて、なんか「惡の華」の主人公じゃないんだから……とか思ってしまって、最後までちょっと恥ずかしかったです)
「さすらいのジェニー」(今月やりますね!見に行きます!猫演劇です)
「1Q84」(なんだかんだ初めて読みました。2巻まではめちゃくちゃ面白かったのですが、3巻はちょっと長く感じてしまいました。作中作として「猫の町」が出てきてびっくりしました。そこに迷い込んだ人間を自警団化した猫たちが探し回る、という筋なのですが、書いてからその箇所を読んだので、たまたまの合致です)
「ファイトクラブ」(へ〇まりゅうを「汚いブラピ」と思って脚本を書いてました)
「セブンティーン」(これは毎公演ごとに読んでる気がします)
「政治少年死す」(全集に収録されていたのを今回初めて読みました。作中に出てくる戯画化された大江健三郎さんらしきうさんくさい作家が絶妙ですね)
「82年生まれ、キムジヨン」(ジヨンにかつての祖母や母が「憑依」してる感じっぽいとことか後半の展開で参考にした気がします)
「女帝 小池百合子」(面白かったのですが正直、ミソジニー的な要素が強いのではないかと……後半の政治的権力闘争のところとかは、「あまり小池百合子が一概に悪いとは言えないんじゃないか……政治システムの問題では……? とか思ってしまいました……)
「凶気の桜」(窪塚洋介先生の映画の方です)
「日本の右翼」
「右翼の戦後史」
「天皇ごっこ」
「徹底検証 神社本庁」
(このあたりの右翼の本は公演の度に読み返してます。あとVICEの「右翼」という動画で喋っていた右翼の人の言葉をわりとそのまま抜き出している箇所が劇中にあります)
「王と天皇」
「感情天皇論」
「ナショナリズムとジェンダー」
(天皇に関する本も毎回読むのですが、特に今回、ジェンダーの観点から天皇制ってどうなのか、というのが気になって色々読みましたが、むずかし! となりました)
「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」
(今回アフタートークでお呼びした北村先生のご著書です。特に「ファイトクラブ」の章は目からうろこでした。また今回、テーマに「フェミニズム」があるので、色々雑駁に読んだりしました。このテーマとの関連話は配信公演にて!)

こんな感じでしょうか。ちょっと疲れました。
この辺で終わりにします。明日からのアフタートーク、頑張ります。

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