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小暑;第33候・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)

夏の土用に入った 

そして今日は水無月の新月 朔 

太陽系全体で見れば 地球が土星と結んでいるらしい

かなり「土」である

人を意味する”homo”はラテン語の”humus”からきているという 土という意味だ 聖書でもアダムは土から神によって作られたとされる”human”も“home”も同じ語根だとされている

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ということは

“stay home”の”home”は 家でもあるが、故郷、もっと奥に広がる「原郷」

ということにもなるし 

我々が立つ大地のことでもあるし 土壌でもあるし 

「地球」そのものであるとも考えられる

そして我々の「身体」も 身体を作る微生物や細胞にとってみれば “home”であるし ひとりひとりの「魂」の仮の宿”home"である

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土用 生きるということ いのちという 見えないものや 世界について 感知出来ない世界の有りようについて 改めて考えさせられる


鷹が飛ぶ大気は 空という名前がついているが 海のようなもの ほぼ見えない物質で 実は満ちている

鷹に見える世界は 僕たちにはわからない 人には知り得ない別の感覚も 風を切るとき 発動しているかもしれない 透明な植物なども実は空にはいるのかもしれないし 

飛び方や獲物を狩ることを教える親の鷹

それを習う子供の鷹 鷹が鷹としての誠を生きるための叡智を短い期間で 手渡して 手放す できることはほとんど待つ事だ 鷹として世界に浸れれば 心配はない


今の時期に巣立つ鳥は多い

習うという字は 鳥たちの巣立ちの様子を見て 擬えたのだと思う

作りを見ればわかるように 羽ばたくことだ

学習はだから 真似をして それを反復して 飛び方を習う事

飛ぶために学ぶのだ 習うのだ

飛ぶことでしか 見えない世界へ


母なる大地

母なる地球

母なる宇宙に

いのち

の有りように

学び 習い 羽ばたく時期が来ている


母は玄牝 うみ やみ よみ なみ まみ(真実)

     めぐみ  

大地母神 イナンナ デメーテル イザナミ イシス 

黒いマリアである

マリアも青いマントを羽織っている

星があしらわれた 星空のマントだ

それは闇に輝く月でもある


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土用は 光と闇のはざまに 見え隠れする 世界を 

黄昏時の緑光を 見るために 作られた

暦というマジックの最も大事なものなのかもしれない

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写真は映画”LUCKY”をPCで見たときにあまりに綺麗な映像なので撮ったもの。

きちんとまたあの優しい闇の中に帰っていくために

この世の飛び方を習う

そして闇の中で 笑うとき 僕たちは再びいのちとして 生まれ来る

監督はジョン・キャロル・リンチ 主役はハリー・ディーン・スタントン。

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