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株式会社ニトリ 似鳥昭雄

北海道から沖縄まで全国各地に点在する他、台湾や中国などにも店を構える株式会社ニトリ。そのニトリをたった1人で大きく成長させたのが似鳥昭雄さんです。似鳥昭雄さんは1944年3月5日生まれ、今年で76歳です。ニトリの成り立ち、似鳥昭雄さんの社長としての実績などをまとめました。

似鳥昭雄さんの会社「株式会社ニトリ」

若くして家具屋を創業した似鳥昭雄さん、その転機となったのはアメリカへの研修旅行でした。アメリカは日本と比べて非常に豊か、生活レベルも高い、ここを目指さなければならないと考え、一念発起。家具のチェーンストアを目指し、様々なシステムを構築していきます。自前ですべてを行う、製造も物流も小売りも行うという新たな試みはプライベートブランドを安く提供することにつながります。似鳥昭雄さんの生まれ故郷であり、なかなか景気が上向かない北海道においても長年増収増益を続けるなど、その活躍は北海道から全国、そして世界へと広まっていきます。

似鳥昭雄さんの会長としての役割

23歳からのスタート、当然周囲は似鳥昭雄さんの存在は知らず、苦戦は必至。信頼がないため、現金で仕入れを行うことをしていました。仕入れ時期を、家具が売れなくて困っている時期にすることで、信頼を勝ち取っていきます。そして、バブル経済を迎える直前からインドネシアで工場を建設して輸入を行うという、今なら当たり前のことを、バブル経済がまだ迎えていない時期から行う先見性が見られました。消費税が初めて導入された時も、消費税をそのまま上乗せするのではなく、逆にコストを下げるという手法をとります。時代を常に先取りし、自らがブルドーザーのように道を作り出していく、一代で大きな会社に成長させる原動力を感じさせます。

似鳥昭雄さんに対する感想

似鳥昭雄さんのここまでの半生は壮絶で、豪快という言葉が似合います。一方、苦労を苦労と感じさせず、転んでもタダでは起きない姿勢は今の起業家が見習うべき部分かもしれません。先を見通す力がかなりついていたからこそ、様々な経済の荒波を乗り越えることができました。社員などにもしっかりと還元するほか、地域貢献、社会貢献にも力を入れていた似鳥昭雄さん。家具屋がなかなか次の展開を切り開けない中、質が良くて安い商品をどんどん投入し、手軽に質の高い生活を送れるようにしていく方針を長年貫いており、そのような方針もニトリの安定につながっていることでしょう。

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