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しょう「とにかく、自分の人生生きて」―うつから就職、そして現在

なんかインタビュー記事とかを読んでいると、あぁわたしもやってみたいなぁと思ったのでこのnoteでは思いつきで、さもわたしがインタビューされているかのように話し言葉でつらつら書いていこうと思います。

うつ病だったと伺いました。その後就職活動を開始して、現在はほとんどしていないとか。うつから就職活動を始めて、それをやめるまでを伺いたいです

そうですね。18年の6月からでしょうか、生活リズムがどんどん崩れていきました。それで、朝大学に行こうと起きるんですが、これが起きられない。文字通り「起き上がれない」という状態になりました。起きなければという意思はあるんですが、体が鉛みたいなんですね。ほとんど動かない。必修の授業にほぼ出席できておらずこれはいよいよまずいと思ったので、大学の相談室に行きました。どんな相談も受け入れている場所で、初めはインテーカーという窓口を担う方に話をしてそこから専門家につないでくれます。弁護士から相談室を担当する学部の現役教授、精神科医、臨床心理士などと連携しています。

で、そこに話に行ったわけです。相談室を以前も別の悩みで利用したことがあったので、やりようはだいたいわかっていました。それで、きっとメンタルクリニックを勧められることも予想がついていました。案の定、学校提携のメンタルクリニックへの受診を勧められました。

メンタルクリニックに行くのに抵抗はありませんでしたか?

もちろんありました。自分が精神科にいくなんて、、、と。ただわたしは心理学と社会学を学んでいたので、ある程度メンタルクリニックやカウンセリングのことについて知識がありました。ですから、それが自分にとって必要だと思いましたし、何より単位が差し迫った状態だったので、多少の抵抗はあれ受診にそこまでためらいはありませんでした。

それで、ありがたいことに、わたしの大学は提携の病院がかなりの数あって、その中でも精神科は一番数が多いのですけれど、提携の病院だと医療費の3割分を学校が普段してくれるんです。ですから実質無料で診療を受けられるというわけです。これはありがたいですよね。メンタルクリニックは専門的な診断をしたりするので料金が風邪でかかるような場合よりも一般的に高くなることが多いです。

どんな診断だったのですか?

初回は精神科医に事情を話した後、質問紙を用いた検査を受けました。かなりたくさんの量があったと記憶しています。うつ状態にある人への診断で重視されるのは自殺への意思です。死にたいにも様々タイプがありますが、例えば、「たまに死にたいと思う」から、実際に死に方を調べた、さらに上を行くと「すでにロープを買ってあります」、次は自傷行為があるとか、自殺未遂をしたとかになりますね。その段階が重要でそこは確か慎重に聞かれた気がします。わたしは希死念慮という感じで、自殺企図までは至っていない状態でした。というか常に身体がだるいので死ぬ元気もない感じでしたね。

初回の診断から一週間ぐらいが経って診断結果を聞きに病院に行きました。診断結果は「うつ状態」。わたしの朝起きられない状態は専門用語で「モーニングデプレッション」というそうです。カウンセラーからも性格傾向などの話があって、今後の治療方針を医師から聞きました。

具体的にはどんな治療を受けましたか?

幸い「うつ状態」どまりで、完全なうつ病とは言い難い、いわばうつの初期という感じでしたので、薬を一種類だけ、かなり低い容量で処方されました。ここからが結構たいへんで、一年近くこの薬と付き合うことになります。初めは容量が多く、アカシジアと呼ばれる副作用が出たりしました。アカシジアとは、そわそわそわそわしちゃう症状です。額がかゆくなったり、何かを殴りたくなったりします。じっとしているのが難しくて、人の話が理解できない。授業を受けられる状態ではなかったので、すぐに病院に電話をし、薬の用量を減らしてもらいました。

薬を飲むようになってからすぐに、朝パッと目が覚めるようになりました。あれはちょっと気持ち悪いぐらいの変化で人が変わったようにパッと目覚めました。薬は脳に直接作用しますから結構こわいものです。

それから確かに朝は起きられるんだけれども、いろいろな症状が時期によって出たりしました。生活リズムを治すために睡眠薬を飲んだりとかもしました。あとは不安が襲ってくる時期があって、理由は特にないんですけど、ものすごく不安で怖くて泣いたりしてました。それを医師にいったら、経過観察と頓服の抗不安薬を処方されたりしましたね。

薬を服薬中は自分が自分でない感覚だったとか

そうですね。わたしは気分をコントロールする薬を服薬していたのですけど、明らかにもとの自分ではなかったです。気分がずーっと一定で、感情がほとんどない感じでした。心のなかでは「もっと楽しみたい」とか気持ちがあるんですけれど、薬がそれにブレーキをかけているような感覚でした。無感動とか言われるんですけど、果たして副作用によるものなのか、うつ状態が完全に治ってない故なのか理由は分かりません。ただ当時は、このままずーっと元の自分には戻らないんじゃないかって怖かったです。風邪をひいて声が変わったときに、「このままずっとこの声なのかな?」と不安になりません?あんな感じですね。あとよく、すごく先のことを考えがちでした。死にたいと言うより、生きているのがつらいって感じです。平均寿命が80だとして、あと60年も生き続けることにゾッとしていました。

治ったきっかけなどはありましたか?

一度快調に向かったなと思って医師に服薬をやめたい旨を伝えて、服薬をやめたことがありました。とにかく薬を飲んでることが嫌だったんです。一応、お酒も飲めないですしね。で、薬をやめたらまた起きられなくなってしまって。それからまた数ヶ月服薬をして、結局10ヶ月ぐらい通院と服薬をしました。治ったきっかけなんてものはなくて、これ面接官とかにも聞かれたことがあるんですけど、そのたびに「あぁこいつはなんてあんぽんたんなんだ」って思ってました笑 だって明確に「これで治った!」っていうのがあれば、うつ病患者なんていませんから。投薬治療と時間としか言いようがないです。ただ、長いうつ状態でいろんなことを思案して、それが一通り終わり、時期的にも春がきたからとは言えるかもしれません。季節とメンタルってかなり深く関係しているんですよね。冬季うつという言葉も最近では認知されるようになってきました。

その後はどう動いたんですか?

Wantedlyに行きたい会社があって、そこに応募しました。そうしたらプロフィールを書いてくれという通知がきて、書きました。で、何社からかスカウトをもらって、とりあえずスカウトをもらった会社に行きました。結局10社くらいの面接を受けたのですが、結果はすべてご縁がありませんでした。

就職活動を一旦やめようと7月ごろに思われたとか

そうなんです。二人の面接官からハッとされることを言われました。一人目はわりと名の知れた企業の社長でした。そこは社長面接をする珍しいところで、「君、就職に本気じゃないでしょう」と言われました。割と図星だったところがあって、うつから回復して周りは就活がほぼスタートしていて乗り遅れていたので、とりあえず始めた感じだったので。その場で苦しくて泣いてしまいました。もう一人は敏腕らしい人事の方でした。もともと大きな企業の人事をやっていた方で、数千人を面接したとか言っていました。でその方には、「ビジネス向いてないよ」と言われました。わたしのやりたいことを実現するには「大金持ちになるか、政治家」とも言われました。なんかその話もけっこうしっくりきて、確かに受ける会社が間違っていたのと、実現したいようなことはなかなか企業でやるのは難しいのかなと思いました。

やりたいこととは何なんでしょう?

別にやりたいことなんてないんですけど、本は好きなので本屋さんって言ってます。あとはずっと社会問題を勉強してきましたから、苦しい人を助けたい気持ちはありますね。助けたいと言うより、自分も苦しいので自分が助かるついでにみんなで助かろうという感じです。例えばうつに苦しんでいる人とか。あとは僕は自分で結構、ADHDっぽいなと思うことがあるんですけど、発達障害で困っている人とか。セクシュアリティも悩んだりしたので、その辺の分野に対しても興味は強いです。大学3年から一年間は福島県浪江町で活動したりしていたので、福島県のことだったり、地方というのもキーワードではあります。最近はピューロランドにハマっているんですけど、「みんななかよく」を実現したいなぁってよく思いますね笑

その後、どうされているのですか?

就活を一旦休んで、今までお世話になった人たちにコンタクトを取りました。話を聞いてもらって、アドバイスをもらったりしました。で、就職活動を一旦やめてからすこぶる元気で笑 なんかこれまでにないようなエネルギーに満ちています。だから(就活は)合ってはいないんでしょうね笑 あまりはまらなかった。ベンチャーしかうけていないので、スーツを着たのは一度だけだし、ESは書いたことがありません笑 履歴書も毎回パソコンで作ったものを持参していたので、大多数がやる就活よりはよほど楽なのですけれど。ただスーツを着て革靴を着て企業に向かっているとき、電車で吐き気がしたりしました。スーツでおめかしするのは好きなんですけれど笑

で、今はほんとどうしようって思ってますけれど、そこまで強い関心もないです。自分のことなのに何言ってるんだ!って言われそうですけれど、本当に関心がないんです。ただやっぱり本屋さんやりたいなという思いと、全落ちしたのって割とおもしろいので、むしろ全オチのままにしてくれなんて思いもあったり。人生物語的に考えれば、ここで普通に就職っていうのがわたしなのかな?なんて思ったり。もちろんいいご縁が見つかれば働かせてもらいたいですし、働きたい思いは強いので手段を探している最中です。おもしろそうな話も実はもってたりします。どうなるかはまだ分かりません。

最後になにか伝えたいことはありますか?

このインタビューで一番話したかったことなんですけれど、僕も就活をやっているときすごく不安と恐怖に苛まれました。「落ちたらどうしよう」「どこからも内定がもらえないんじゃないか」というプレッシャーが本当に強くて。でもいざやめてみると特にこれといって何も起こりません。

レールから外れるのってすごく怖いと思います。でも外れたところで何も起こらないんです。殺されないし、死なない。なんか日本の人生ってずーっと脅されているような気がして。「高校受験」とか「大学受験」とか「就職」とか。一度失敗したら「終わり」みたいな強迫観念がすごく強いですよね。常に脅されていると思います。しかも、確かに、レベルの高い高校や大学に行ったほうが何かと良い社会であるのもまた事実です。「良い」とはこの場合、環境と選択肢の多さを言っています。だから社会のシステム的にもかなり欠陥があるんですけれど、僕は就職というところで、一旦そのシステムとは距離を置きたいと思いました。

話が大きくなってきましたけれど、いつもわたしが思っていることで「言うは易く行うは難し」「グダグダ言うな ならお前がやってみろ」というのがあります。何事も自分で疑問に思ったり、文句を言いたくなったら、自分が実際に経験したりやってみることを結構大切にしています。大学2年の夏に農業を2週間やったんですけれど、それもそういった理由からです。あれはきつかった。。。あともう一つ、おもしろいこと、わくわくすることを結構大切にしています。みんなおもしろいと思うことをやってほしい。(追記 つまり、自分自身が就活というものを批判し、日本のいわゆる新卒が大企業に入るというだけでない新しいロールモーデルを自分自身で体現してみたいというようなことを言いたかった。それを実際にやるかどうかは分かりませんし、もしかしたら大企業に入るかもしれません。新しいロールモーデルの実践もありかなぁって感じです)

就職の状況を聞いたら友人が「アメリカに行きたいんだけれど、まずはお金を貯めるために国内で就職した」と言っていて。それを聞いて僕は、「どうしてアメリカにまず行かないのか」と思いました。日本社会ってワクワクを潰しまくる国だなと思っています。よく夢を語ったときに「そんなの一握りの人間だけだよ」とか「食っていくのは難しいよ」みたいに言ってくる人が多いですよね。そういうことを言っている本人は当事者でもないしやったこともない、何より他人の人生のくせにいっちょ前に足を引っ張るのだけはうまいんですよね。「いいね!やってみなよ」って言えばいいんですけどね。ニーチェの言葉で「畜群」という考えがありますけれど、日本人の大多数は畜群だと僕は思います。とにかくみんなが一緒じゃないとだめなんですね。この行動規範をもとに日本社会をみるとあらゆることに合点がいきます。僕は日本の就活を「位置について よーいどん!」だと言っているんですが、「いつから始まる」とか「この時期じゃもう急がないとまずい」とかいつまでそんなくだらないこと気にしているんだって思うわけです。とにかく号令がなきゃだめ。スタートラインの白線をしっかり引いてもらって、ゴールを示してもらわないと走ることすらできない人ばかりなのです。

だからそういうなにかがんじがらめのブレーキがぶっ壊れればいいなぁって思います。全員が自分の幸せを最大限に追求して、やりたいことをやり始めたら、それはもう今までにないエネルギーでびっくりするような社会が来ると思います。「嫌なことを嫌ということから始めろ」というのも常々言っているんですが、みなさんにとって今一番嫌なことはなんですか?それをやめてみたり、極力避けることから始めるといいと思います。満員電車とスーツを廃止しろって口酸っぱく言っているんですけれど、物好きが多いらしくやめないんですよね。物好きっていうか「みんなやっているからやる」という行動規範なので好き好んでやるんでしょうけど。付き合いきれませんね笑

最後に、一言でまとめてください

とにかく、自分の人生を生きたい、そう思いますし、みんなにも自分の人生を生きてほしいと思います。

ありがとうございました!

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都内大学生 いちごメイトです

コメント1件

まあ薬をやめたのは、良かったと思うよ( ´ ▽ ` )ノ
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