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物事が続かないのは「飽きっぽい」からでなはい(4/4)


ここ最近、新しいことを始めても多くの人が”3日坊主”になってしまう理由について書いています。

3日坊主になる原因は、「飽きっぽい」や「頑張れない」といった個人のパーソナリティの問題ではなく、意外にも環境や目標設定の仕方が大きく影響しています。

詳細については、以前のnoteで説明していますが、簡単におさらいすると下記のとおりです。

物事が長く続かない理由
①”その行動”が自分にとって本当に重要なものだと思っていない。
②”その行動”に自分自身が夢中になっていない。
③”その行動”そのもののハードルが自分にとって高い。


そしてこれまでのnoteでは、上記の①や②を理由に3日坊主になってしまう方の特徴と克服方法について書いてみました。

※1~3は下記に貼っておきます。

そして今日は最後の③を理由に3日坊主になっている人の特徴と克服方法について書いてみます。これは、挫折する人の中で最も多い原因であり、習慣を考える上では最も重要な事柄です。個人的には、これさえ理解していればより簡単に習慣を身に着けることができると思っています。


③を理由に3日坊主になってしまう人の特徴


”その行動”そのもののハードルが自分にとって高いことを理由に3日坊主になってしまっている方は、最初からレベルの高い習慣を身につけようとしてしまっています。


とてもお腹が空いた時にビュッフェやバイキングに行くと、ついお皿にたくさんの料理を盛り付けてしまうように、やる気がある時は、

「明日から朝5時に起きて1時間ずつの読書と英語の勉強をして、仕事が終わったら毎日noteを書く。」

たくさんの”行動”を盛り込んでしまいがちです。しかし決められた行動が多いほど続けるハードルは高くなってしまいます。ここで、多くの方が挫折してしまいます。


こうした最初から高いハードルを設定してしまう人には、下記のような人に顕著にみられます。

・自分を変えたいと強く思っている
・短期的なやる気がある
・変化を好まない

・自分を変えたいと強く思っている

自分にコンプレックスを持っている人が非常に多く、「自分を変えたい!」と強く思っている人が多い傾向にあります。また「○○を身に着けたら新しい人生が開けるはず!」と確信にも近い感覚を持っています。

一方で”習慣を身に着けると人生が変わる”と信じて疑わないからこそ、現状の自分と比較して、少しヘコむこともあります。


・短期的なやる気がある

上記と関連して「絶対身につけるんだ!」という強いやる気を持っていますが、そのやる気は長く持続しないことが多いです。なぜなら、現状の自分と比較してヘコむからです。その結果「まあ今のままでいいか、、」という開き直りをしてしまい、いつしか”行動そのもの”を忘れ去ってしまいます。


・変化を好まない

自分を変えたいとは思っていますが、極端に生活を変えることには抵抗があります。よく行くコンビニやお店もだいたい決まっていて、メニューも同じものを注文することが多いです。スマートフォンアプリ(PayPayなど)も流行り出したら導入しますが、自ら先駆けてインストールすることはありません。


行動を変えて新たな人生にしよう!とやる気がある時ほど、多くのことに手を出しがちです。しかもやる気がある間は、頑張ることが出来るので、自分が設定したハードルも一定期間は容易に飛び越え続けることが出来ます。しかし問題は、やる気がなくなった時。急に自分の設定したハードルが高く感じてしまい、結果として挫折してしまいます。逆に言えば、やる気がなくなった時に”いかにして続けるか(やる気を取り戻すか)”、ということが重要になってきます。

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③の人が”その行動”を長く続けるには

ではやる気がなくなった時にも”その行動”を続けるには、どのような方法をとったらよいのでしょうか。ここまで読んでいただいた人は、少し察して頂けるかもしれませんが、ハードルが高くて習得できないのであれば、ハードルを低く設定してあげればよいだけです。言い換えれば、自分が出来そうなことからやってみる、ということです。


1、その行動において「自分が最も簡単に出来そうなこと」を考える

多くの方は「英語を話せるようになりたい!」と思った時、「毎日英語を1時間勉強するぞ!」と”その願望を最短で叶えるための習慣”を身につけようとしてしまいます。そうではなく、まずは「長く続けること」に重点を置き、自分が出来る範囲で最も簡単なことから始めていきます


例えば先ほどの「英語を話せるようになりたい!」と思った時、まず自分にとっての難易度を考えていきます。

「英語を話せるようになりたい!」と思った時の自分にとっての難易度

ハードル(難易度)超高い

→毎日Japan Timesのトップニュースを和訳する。

ハードル(難易度)高い
→毎日1時間英語のスピーキングをする。

ハードル(難易度)
高め
→毎日単語を10コ覚える。

ハードル(難易度)
低め
→毎日スピードラーニングを聞きながら寝る。

ハードル(難易度)
超低い(手軽)
→毎日好きなハリウッド俳優のインスタグラムを読む。

※これは個人差があるので、インスタグラムも大変だと感じる方は、別の方法を挙げていただいても構いません。

そして後はその「ハードル(難易度)超低い(手軽)」に思いついた事をやてみるだけです。

「毎日外国人のインスタ読んだ所で話せるようになるわけねーよ」と思うかもしれませんが、ここでは「その行動が日課になること」が目的ですので全然OKです。



その際、決して「私はできそうだから」と難易度を上げることはしないでください。「同じ行動を毎日続ける」ということは、自分が思っているよりずっとハードルが高いです。むやみに自分に可能性にかけてしまうと、挫折の原因になってしまいます。


そしてもう一つ。難易度を考える上で必ず「毎日やる」ことを前提にしてください。なぜならこの方法の目的が、”より難易度の高いことが出来るようになること”ではなく、”毎日続けること”にあるからです。


その行動が日課になると、次は1つだけ難易度を上げ、また日課になるように続けていきます。こうして、最終的に「英語を話せるようになる!」という目標をクリアしていきます。

目標を小さく刻むことの目的は、最小限のマンパワーで最大の成果を出すことです。以前のnoteにも書いたように、人が”その行動”を長く続けるには強い意志が求められます。そのため如何にして少ない意志で”その行動”を習慣化させることできるか、ということが重要になってきます。

多くのことを挫折してきた方は、これまで設定してきた行動が、自分にとって高すぎるハードルだったのかもしれません。


まとめ

今日は、③”その行動”そのもののハードルが自分にとって高いことを理由に3日坊主になってしまう人の特徴と克服方法について書いてみました。


③”その行動”そのもののハードルが自分にとって高いことを理由に3日坊主になってしまう人について

【特徴】
・自分を変えたいと強く思っている
・短期的なやる気がある
・変化を好まない

【克服方法】
・自分にとって最も簡単にできることをやってみる。
・それが日課になれば、次にできることをやってみる。
・目標を小さく刻むことで、少ない意志で目標達成が可能となる。

今日は③について書いてみました。新しい事を初めて習慣化したいであれば、小さな目標から達成していく、ということも考えてみてはいかがでしょうか。


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