物事が続かないのは「飽きっぽい」からでなはい(2/4)



前回は、新しいことを始めても多くの人が”3日坊主”になってしまう理由について書いてみました。

3日坊主になる原因は、「飽きっぽい」や「頑張れない」といった個人のパーソナリティの問題ではなく、意外にも環境や目標設定の仕方が大きく影響しています。


簡単におさらいすると下記のとおりです。

物事が長く続かない理由
①”その行動”が自分にとって本当に重要なものだと思っていない。
②”その行動”が自分自身が夢中になっていない。
③”その行動”そのもののハードルが自分にとって高い

※各項目については前回のnoteで説明しています。


3日坊主になってしまう人は、おおむねこの3つのいずれかに当てはまります。かくいう私もよく③番に陥ってしまい、多くのことを挫折してきました。


しかし、自分が”なぜ続けられないなのか”ということは、意外にも理解出来ていませんよね。


今日は、上記3つにおけるタイプ別の特徴と克服方法について書いてみます。
…と思ったのですが、かなり長くなってしまったので、①のみ書かせてください。


①を理由に3日坊主になってしまう人の特徴


①”その行動”が自分にとって本当に重要なものだと思っていない。

以上のことが理由で物事が長く続いていない方には、下記のような特徴があります。


・そのことについて普段から話題にしている。
・普段から「~したい」という言葉を多用する。


・そのことについて普段から話題にしている。

何かと「痩せなきゃ~」と言っている女性を見かけませんか?

痩せようという意欲は称賛するのですが、その人が実際に痩せたところを見たことはありません。なぜ痩せたいのに痩せないのか。それは、「痩せる」ということが、自分にとってそこまで重要ではないからです。ただ、”意欲はあるよ”ということを周りに伝えるために、普段からその話題を口にしています。(「え~十分痩せてるじゃん!」を言われてたくて敢えて言っている女性もいますが‥‥)


・普段から「~したい」という言葉を多用する。

上記の「痩せたい」といっている女性は、普段から「~したい」という願望を伝えることが癖になっています。

A「今度の休み映画いかない?」
B「え~!行きたーい!」
A「じゃあ行こう!天気の子とかどうかな?」
B「え~!見たーい!」

普段の会話で「したい」という言葉を乱用している方は、基本的に「じゃあ○○にも声かけてみるね~!」とか「ちょっと予約とれるか確認してみる!」、「お店探しとくね!」といった自分主導で行動することが少ないです。そのため、「痩せたい」と言っても自分で継続することへのハードルが高くなってしまっています。

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①の人が”その行動”を長く続けるには


以上が①の方の特徴ですが、正直言います。

”その行動”が本当に重要と思っていないならば、”その行動”を長く続けることはかなり難しいでしょう。なぜなら「重要でない」ということは、言い換えればその行動を習得しなくても生きていけるからです。


例えば、1人でアメリカに住まなければならない人と、「英語ができたら良いな~」と思いながら日本に住んでいる人とでは、どちらの方が英語を習得することができるでしょうか?自明ですよね。


前者は習得しないと人と会話が出来ず、生活に大きな支障が出てしまいます。そのため、個人の意志や意欲に関わらず義務感や責任感が生じてきます。

しかし後者は、日本に住んでいますから、英語を習得しなくても生活が支障が出ることはありません。あくまで「できたら良いな」ですから、そこには義務感や責任感はありません。むしろ、日本でこうした環境の中で”(特に必要でもない)その行動”を習得するので、個人の意志の強さが求められます。そのため、本当に重要と思っていない場合、”その行動”を習得していくためには多くのマンパワーが必要になってきます。



では、どうしたらよいか?

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1つが、無理に習得しようとせず「”その行動”が重要だ」と感じるまで待つという方法です。

少し厳しい言い方かもしれませんが、いま英語を習得しなくても生活でき、しかもそれが重要でないと感じていないのであれば、無理に習得する必要はありません。実際に必要になったときに習得すればよいだけです。


「英語を習得して海外と仕事をしたいの!そのために英語が必要なの!」


という意見があるかもしれません。そんな方は、もう1つの方法を試してよいのではないでしょうか。


それは、”その行動”がどうしても必要になる環境に身を置くことです。


「英語ができたら良いな」と思いながら日本に住んでいる人が容易に英語を習得するためには、英語が必要な環境に身を置く、ということです。


言い換えれば、「英語ができないけど、とりあえず先に英語を使う仕事に就いちゃえばいいじゃん」ということです。TOEICやTOEFLの点数が必要な場合もありますが、これら資格や点数なしで海外と仕事をすることは他にもあります。


おぎやはぎの矢作さんは、サラリーマン時代、全く英語を話せないのに「俺から英語を取ったら何も残りません!」とウソをついて海外事業部に採用されたのだとか。


そこまで極端な話ではないですが、日本でも身近な方法で「英語が必要な環境」を作ることは出来ます。


例えばスキルのフリーマーケット、ココナラで、やったこともない英語翻訳の仕事を請け負うというのも方法のひとつです。お金を稼ぎながら英語の勉強をする。最高ですよね。


ライブ動画配信サイト「SHOWROOM」社長の前田裕二さんは、英語を習得する際、駅前留学「NOVA」に生徒ではなく教師入ったそうです。その時をこのように語っています。

「レッスン料がすごい高かったんです。大学の学費でいっぱいいっぱいで、だめだこれはと。どうしようかなってときに『逆に先生になっちゃえばいいんじゃないの』って思った。そうしたら勉強せざるを得なくなるし


要は、「”その行動”を習得しなければならない状況」に身を置き、自らを追い込むことで、義務感や責任感を持たせる、ということです。


なのでこの①のタイプの方は、つらい思いをしながら、長く頑張ろうとせず、まずは「”その行動”を習得しなければならない環境」を自らつくることから始めたらよいかもしれません。




まとめ


今日は、3日坊主になりがちな人が陥る「①”その行動”が自分にとって本当に重要なものだと思っていない。」の特徴と克服方法について書いてみました。

「①”その行動”が自分にとって本当に重要なものだと思っていない。」人について

【特徴】
・そのことについて普段から話題にしている。
・普段から「~したい」という言葉を多用する。

【克服方法】
・本当に重要だと思っている人は、習得する義務感と責任感がある。
・そうでない人は、習得する際、個人の意志が求められる。
・そのため習得するためには、義務感と責任感が生まれる環境に身を置くことから始めてみる。


長くなってしまったので、今日は①のみになります。次回は「②”その行動”が自分自身が夢中になっていない。」ことを理由に3日坊主になってしまっている方々の克服方法について書いてみます。


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