見出し画像

鞆の浦で場づくりをはじめて1ヶ月。ローカルメディアとコミュニティの相性について

2023年2月11日。
この日に、夫婦で古民家カフェ兼コミュニティスペース「鞆の浦ありそ楼」をオープンしました。詳細はぜひ下記のnoteを読んでみてください。


ローカルメディアが想いを伝えてくれる

はじめてお店を開いたということもあり、バタバタしていたらあっという間に1ヶ月が経っていました。

やってみたら、本当にさまざまな方が足を運んでくれて。ご近所の方、僕らのことを何かしらで知ってくれて会いに来てくれた方、もちろん友人のみんな。

そんななかでも個人的に驚いたのが、移住を検討している方々が週1回1人以上のペースできてくれることでした。

なぜそんなことが起こっているかというと、実はオープン1ヶ月にも関わらず2回新聞に取り上げてもらったことが大きいと思っています。

「新聞読んで、来ちゃいました…!」

と、お一人で来てくれて、3人でじっくり移住話をする時間は、僕としても多幸感を感じるひとときです。夫婦で来てくださる方もいました。

東京にいたときは、どこかマスメディアに対して偏見みたいなものを持っていたのですが、ローカルに身をおいて実際に取り上げてもらえると、その影響力の強さに驚かされました。

鞆の浦は高齢者が多いのも関係しているかもしれませんが、ご近所のみなさんから「新聞読んだぞ〜!」と声をかけてもらうことが多く、僕らの存在がさらにまちに広がっている印象を受けたんです。

それも、カフェをやっとる程度の広がり方というよりは、「どんな想いでやっているのか?」までちゃんと伝わっている感じです。

想いの部分って、こういう発信では伝えやすさがあるのですが、日常会話のなかで伝えることが結構難しくて。温度感のチューニングが必要だったり、流れをぶったぎることが必要だったりするので、それはもう難易度が高いんですよね。

まちの皆さんに対して、どうやって「想い」や「大切にしている」ことを伝えるのか?は地味に大きな課題だったんです。表面的に捉えられると、どこかで違和感がでてきてしまうけど、ひたすら価値観の話するのも重すぎますからね。

「焦らず、ゆっくりと理解してもらえればいいか」
と、自分のなかで一線を引いていたのですが、どうやらローカルメディアを活用できれば、そこに活路がありそうです。

ここに書いたようなローカルメディアに関心がある方、移住した先で何か活動をしたい方は、ぜひ上記の鳥井さんのVoicyを聴いてみてください。多くの気づきがあると思います。


場を持つことの意義を感じはじめた

たった1ヶ月しか経っていないのですが、すでに場づくりをはじめてよかったなと思うシーンが多いんです。

それは、メディアに取り上げられたことがというよりも、すでにじわじわと僕らの大切にしたい価値観や目指したいイメージに共感してくれたひとが集いはじめる空気感を感じているからです。

移住相談にきてくれる時もそうですし、地域のひと・東京のひとが混ざり合って話しているシーンでも、「そうそう。こういう絵を実現したかったんだよね」と思う瞬間が何度もありました。

そう思うたびに、上記の空気感を感じている自分がいる。

ローカルはオンラインと比べたら不便ですし、アクションを起こすためのハードルは圧倒的に高いと思います。でも、場づくりにおいては、それが有効になっていくんじゃないかなと思いはじめました。

オンラインで「共感してます!」と反応いただくと、嬉しい反面どのレベルで共感しているのか?の判断が難しい。実は全然理解されていなかったというケースも珍しくありません。

その面、鞆の浦にいかないといけないという高きハードルは、よきフィルターになるんですよね。

だからこそ、純度の高いコミュニティが形成しやすいんだろうなと、やってみてはじめて気がつきました。

どんな空間をつくるのか?
どんなフィルターを生むのか?
どんなオンラインの発信をするのか?
どのようにローカルメディアを活用するのか?

それらの掛け合わせをうまくすることで、理想のコミュニティをローカルというフィールドで生み出すことができるのかもしれません。(もちろん難しいことはたくさんあります)


最後に

色々書いてしまいましたが、まだ駆け出しの身。

先輩ローカルプレイヤーの皆さんからしたら、「何を当たり前なことを言ってるんだ」となるかもしれませんが、今後もnoteで細かな気づきを書き記していきたいと思います。

このように文章を書いていて改めて感じるのが、僕が地域をコミュニティとして捉えているんだなぁということで。「地域コミュニティ」ではなく、「コミュニティそのもの」として捉えている感覚です。

良くも悪くも、職業病的に染みついたコミュニティフィルターを通じて、地域と向き合っていこうと思います。

それでは!



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!サポートも嬉しいのですが、コメントやシェア頂けるとめちゃくちゃ喜びます!