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日経新聞記事「エリクシール『タイパ』美容液68万個出荷 中高年に浸透」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
資生堂、エリクシール「タイパ」美容液68万個出荷 中高年に浸透 - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。

商品概要: 資生堂が9月に発売した「エリクシール ザ セラム aa」は、40代以上の中高年女性の悩みに応える成分を配合し、肌へのなじみの速さを特徴とする「倍速美容液」です。発売から11月中旬までに68万個が出荷されました。
成分と効果: この美容液には21種類の成分が含まれており、特に「コアキシマイド」という独自成分が注目されています。コアキシマイドは、肌の基底膜のうるおいやハリを促進する効果があります。
マーケティング戦略: 「成分指名買い」や「タイパ」(タイムパフォーマンス)ブームを追い風に、発売前の予約数は19万7000個に達し、9月の販売実績は計画を3割上回りました。
市場動向: 国内のスキンケア市場は上向いており、2023年の市場規模は約1兆7180億円に達しています。中価格帯の商品が特に人気で、資生堂はエリクシールを中価格帯と位置付けています。
ブランド戦略: 資生堂はエリクシールのブランド刷新に取り組み、40歳以上の女性をターゲットに「スキンケア」から「エイジングケア」へとシフトしました。AIを活用した肌測定サービスも導入しています。
今後の展望: 資生堂はエリクシールを「コアブランド」の一つに据え、日本事業で美容液のシェアトップを目指しています。
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資生堂の「エリクシール ザ セラム aa」は、事前モニター調査においても、「この商品が好き」と答えた人が100%、「この製品を買いたいと思う」や「また使いたいと思う」と答えた人は99%、「毎日使うことが楽しみになりそう」と答えた人が98%と高評価を得ています。

このエリクシールはコロナ禍で従来の顧客が低価格帯に流れたため、2022年からブランド刷新に取り組んできたとのことです。40歳以上に的を絞り、ブランドコンセプトを「スキンケア」から「エイジングケア」にシフト。「消費者の悩み」と「商品の機能」に訴求店を置き、年間の新商品数も15品から2〜3品にして投資効果を高めました。

なお、資生堂の「エリクシール ザ セラム aa」は1983年のブランド誕生以来、エリクシールの全ての商品の中で最多となったそうです。

40代以上の中高年女性の悩みに応える資生堂に、今後も期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。