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第1期コモンズプロジェクトキックオフ④取り組みたいこと

コモンズプロジェクトの岡本克彦(オカポン)です。

コミュニティ運営のノウハウをコモンズ(共有財)にすることを目指した第1期コモンズプロジェクトがスタートしました。そのキックオフの様子を何回かに分けて紹介します。
(2022年1月26日開催)

  1. 趣旨説明

  2. コモンズとコモニング

  3. 話題提供「生協(CO-OP)とコモンズ」

  4. 第1期コモンズプロジェクトで取り組みたいこと【今回のブログで紹介】


前田昌宏さんによる生協(CO-OP)の事例紹介を聞いて

生協の事例紹介を聞いた後は参加者によるグループダイアログ。zoomのブレイクアウトセッションを終えて各グループから発表してもらいました。

  • 生協をはじめとして自治体や町内会などの共同体は市民中心のコミュニティ故に参画しやすいものの、一方でコミュニティ内だけで全てを解決しようとする傾向もあるので上手く運営できていないケースもある。他コミュニティのノウハウを共有することでより良い運営ができそう。

  • コミュニティ冷蔵庫。マンションの住民が期限が迫った食材などを共有の冷蔵庫に提供。冷蔵庫の中身は誰もが利用できる。みんなで提供して、みんなで利用する生協と同様のスタイル。

  • 私が参加する生協では多数決でなく、一人ひとりが納得するまで話し合う。これが合意形成の秘訣なのでは?

  • 生協という共通言語。ただし、その提供価値や求められる価値は時代と共に変わる。コモンズは普遍的なものでなく、流動的なものなのかもしれない。

  • コミュニティは運営者に負荷が集中してしまう。参加者も支援したいけど支援できない状態の時に歯がゆい気持ちになる。ありがとうという感謝の言葉を伝えることも重要な支援ではないか。

  • PTAのように期間限定だと主体者として参画しやすいのでは。

  • 本やプログラミングなど、繋がるためのきっかけ作りが重要。また、ノウハウに加えて、自分が困っていること(課題)を伝えることで仲間も集まってくる。


「助けて」という投げかけが誰かの参加機会を生み出す

各グループからの発表の際に印象的だったのが「助けて」という言葉のパワー。
グループ発表をお願いする時に「●●さん、お願いします」と声かけするのが一般的だと思うのですが、「誰か私を助けて」と投げかけたらグループの方が快く発表を引き受けてくれました。
自分が困っていることを素直に伝えると誰かが手助けしてくれる。ただし、本当に困っているというような表情でなく、明るめの雰囲気で「助けて」というのが秘訣のような気がしました。
コミュニティ運営のノウハウ集の一つとして追加できるノウハウですね。

明るめの雰囲気で「助けて」と言うと支援者が現れる


ソリューションだけでなく、課題自体もノウハウになる

コミュニティ運営のノウハウをコモンズ(共有財)にすることを目的に立ち上がったプロジェクトですが、ソリューション(解決策)だけでなく、困り事(課題)自体も重要なノウハウになることが共有された場でした。

困り事があるからこそ解決策がある。コモンズプロジェクトのキックオフには多くの人に集まってもらいましたが、ここにいる全員でも解決できていない困り事が見つかり、それを全員で解決できたら、とてつもないコモンズになりそうです。

ノウハウ集をカルタのように作成するというアイデアもあったのですが、表面は困り事(課題)、裏面がソリューション(解決策)にするもの一案かもしれないですね。

ソリューションに加えてお困り事も重要なノウハウ


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