こうして”ドコカノダレカ”は生まれた
結婚するまでに彼女は3人。ただし30歳まで童貞。20代中盤に彼女はいたが、常に臆病で女性を抱けなかった。そして気づいたら童貞のまま30歳を迎えてしまった。結婚して、落ち着くと同時に人生の選択肢を減っていくのを感じた。
「このままでいいのか」
女遊びをはじめたのは結婚した32歳の夏のことだった。
私の人生で後悔することはそれほどないが、「なぜこのタイミングだったのか」というのは今のところの人生において最大の後悔である。
今回は私がなぜ今の様に多くの女性と関係を持つようになったのか。”ドコカノダレカ”がどうして生まれたのか。その成り立ちを書いていきたいと思う。
きっと多くの30代既婚者男性が胸に秘めているモヤモヤのどす黒い部分を練り固めた様な男の誕生秘話である。言うなれば「ドコカノダレカ:シーズン0」といったところか。
まあ、コーヒーでも飲みながら流し読みでもして貰えたら幸いだ。
ひとつだけ読む前に忠告を。
ダメな30代男の見本として読んでみてほしい。もしかしたら、その中の”ほんの一握りの男”くらいは憧れてもらえるのかもしれない。
まさか30歳を童貞のままで迎えるとは
簡単にだが、私のスペックについて説明しておこう。
ナゴヤ県在住の35歳
身長180cm(正確に言えば、179.4cm)
体重78kgのぽっちゃり型
N大学卒(愛知文系では上位のキリスト系大学)
県内中堅企業の営業マン(トヨタ系ではない)
妻1人、子供2人
共働きだが小遣い制で月に2万
妻の知らない副業で月に5万程度収入あり
残業で10時ごろ帰宅でも怪しまれない
ネトナン歴は約3年
ザックリ書くとこんな感じか。書こうと思えばいくらでも書けるのだが「あいつだ!」と身バレはしたくないのでこの程度にしておこう。まあ、本当にどこにでもいる「30代の既婚サラリーマン」と言えるだろう。小遣い2万は少し寂しいかもしれないが…
そんな私だが見出しにもある通り、童貞のまま30歳を迎えてしまった、"魔法使い"のはしくれである。正直言って、自分でもまさかあんなに華やかな大学に通って、キラキラ系女子に囲まれ、女友達もいたのに一度もデキないキャンパスライフを送るなど夢にも思っていなかった。
言い訳に聞こえるかもしれないが、私にも女友達はいたのだ。
だが、”男と女”の関係にはなれなかった。
いい人どまりで止まってしまう、典型的非モテだった。
女性と関係を持つことが面倒だった
本当に言い訳にしか聞こえないだろうが、20代の頃の私は女性と付き合うのが「面倒なもの」だとしか感じていなかった。
社会に出て、多少のお金と自由な時間はあったのだ。法律に触れない限りは多少やんちゃをしようが、多めに見て貰えたはずなのに…
さて、過去付き合っていた女性のことを振り返ってみよう。
25歳の頃に付き合っていた女性は束縛が激しかった。「やたらと連絡をよこせ」だの、「男友達と飲んでいる時でも連絡が無いのはなぜだ」だの、とにかく私を束縛したがる「面倒な女」だった。
今になって振り返ってみれば、相手も25歳という年齢もあってか結婚に焦っていたのかもしれない。はじめての彼女でなかなか手を出してこない私にヤキモキしていたのかもしれない。(まあ、私がチキンだっただけなのだが)
最初は「いつホテルに誘おう」とドキドキが楽しかったのが、徐々に「ホテルに誘うのどうしたらいい!?」に変わり、最後には「なんか会うたびに考えるのが面倒」になってしまっていた。当時は男友達と遊んでいるのが気楽で楽しかったのを覚えいている。
女性側からしたら失礼な話だ。だが、その当時の私には知識も余裕も相手を気遣う器の大きさも無かった。非モテをこじらせたが故の悲しい出来事だった。今の私ならきっと最初、もしくは2回目にはホテルに誘っていた事だろう。
そんなどうしようもない私と付き合っていた彼女もまた、とにかく束縛が厳しかったこともあり二人の関係は3ヶ月で終わってしまった。(別れる時はただひたすらに辛かったのだが…)
そして時は過ぎ、いつしか気づいたら私は一人の”魔法使い”になっていた。
紆余曲折あって結婚はした
まあその後はいろいろとあって32歳で結婚したわけだが、その辺りは割愛しようと思う。30歳童貞の”はじめて物語”など誰も興味をもたないだろうし(笑)
なんだかんだで結婚をして、仕事もまあぼちぼち。はたから見れば「絵に描いたような幸せ」なのかもしれない。
だが、少しずつ自分の人生が固まっていくことに対して、得も言われぬ不安を覚えたのだ。
誤った価値観であり、身勝手極まりないと思う。女性側からしたら「ふざけんな!」と殴りたい気持ちにもなるだろう。
私自身、本当にそう思う。
「なぜ今なのだ。なぜ今になって女と遊びたいと思ってしまったのだ」
この何とも言えないモヤモヤとした感情を抑えようと思った。
誰にも言えないし、言ってはいけない気持ちを殺そうと思った。
あの32歳の夏、一線を越えるまでは…
踏み越えた一線の先に…
32歳の夏。私は一線を超えた。
きっかけはTwitterで「ネトナン」という単語を見かけたことだった。ネットを利用して女性と関係を持つ。そんなことは自分には関係ない話だと思っていた。今までの私だったらきっとスルーしていたはずだ。
だが、当時の私はモヤモヤした気持ちを抱えていたこともあり、ネットで真剣に情報を調べてしまった。一歩目は自分が思っていた以上に容易かった。
少しずつ、「妻に悪いかな」よりも真剣に「他の女性と関係を築くにはどうしたら」を調べている自分がいた。勢いで何冊かの"note"を購入し”Tinder”の存在と攻略のキッカケを掴んだ。
もう試さずにはいられなかった。
そして初めて私はTinderでアポを組んだ。
決して別の世界の話ではなかった
今でも覚えている。待ち合わせ時の胸の高鳴りを。
恐らく人生で一番緊張したのではないだろうか。
待ち合わせ場所はホテル近くのコンビニ。日頃から営業で初対面の人と関わる機会が多かった為、5分前までは全然緊張していなかった。
が、時間が近づくにつれ強烈な緊張感を覚えた。
「あの、はじめまして」
現れた女性は23歳食品メーカー勤務。スレンダーな女性だった。ありきたりだが、「まさかこんな子が…」と心底思った。
もっとブスが来ると思っていたし、本当にホテルに入って最後までできるなんて思ってもいなかった。自分にとって”別の世界の話”だと思っていたことが現実に起きたと言えば少しは伝わるだろうか。
その後、数多のブスやデブといった有象無象を抱くことで、ネトナンの厳しさを感じたのはまた別の話である(笑)
こうして私は”ドコカノダレカ”になった
あの日の決断と行動が正しかったかと言われれば、決して正しくはないし、ただの自己満足でしかない。
だが、確実に男としての満足感と自信を得ることはできた。さらに、お金や自己投資にも積極的になった。男として、一人の人間として、自然と”今以上”を求めるようになった。
初めて出会った女の子とはそれっきりになってしまったが、私は今でも鮮明に覚えている。あの日、ホテルで抱き合った女のことを。
以上が私が”ドコカノダレカ”となった”はじまりの物語”である。
そして、そこから3年が経った。
今ではネットを駆使して出会うための方法や流れは既に自分の中にある。多くの30代以上に女性経験を積み、これから先もきっと困ることはないだろう。
だが、私の中では未だに「最高のパートナー」には出会えていない。
”いい女”は数多くいた。
見た目、体型、性格。私には勿体無い女性ばかりだった。
だが、未だに満足できる女性には出会えてない。
だから今日もまた、私はドコカノダレカとして生きていく。
ps.数々の艱難辛苦の末に作り出したノウハウを別のnoteでまとめているので、もしも今回のnoteを読んで気になるようなら読んでみて欲しい。
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