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【申し込みから授業開始まで】まだ一度も中国に行ったことがない私のオンライン中国留学記【复旦大学編】

 GOTOキャンペーンの中断が決まり、仕事が少し落ち着き始めた去年の12月半ば頃。いつものように仕事終わりにスマホをいじっていると、HSKの留学推進室から届いた1通のメールが目に留まった。
 「オンラインでの中国語学留学が奨学金で無料!」と書いてある。しかも4か月平日毎日2時間の授業が無料だと。
申込が一定数に達すれば締め切るとあったので、これは今すぐ申し込むしかない!と制服の着替えもせず、一気に申し込みフォームを埋め、送信した。

 そこからとんとん拍子でオンライン留学が決まり、いま复旦大学のオンライン授業を毎日受講している。働きながら留学できる。それも無料で。こんな貴重な機会もそうそうないだろう。せっかくだから自分の学習記録を残しておこうと、noteを書くことにした。オンライン留学を検討している方の参考にもなったらいいな。

まだ一度も中国に行ったことがない私の、オンライン中国留学記。どうか怪しい日本語、未熟な中国語も温かい目で見てくださったら嬉しいです。

今回はまず申し込みから授業開始までの流れについてシェアしていきます📢

併せてこちらもぜひご覧下さい❣️

全体の流れ

申し込みから授業開始までの流れは、ざっとこんな感じ。

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留学の申し込み

実際には申し込みは12月初めから始まっていたようだが、メールが届いたのが12月9日の夜。締め切られる前にと、メールが届いてからその日のうちに急いで、HSKのホームページにあったフォームから申し込んだ。
ここでは、自分の個人情報やHSK(HSKKを含む)の過去の成績などについて入力した。

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 またこのフォームで希望するクラスを選択することができた。ので、中級(HSK4~5級程度)を選択。がしかし、いざ入学すると希望とは違うなぜか高級クラス(HSK5~6級)に。
 大学については、复旦大学・上海外国語大学・華中科技大学・兰州大学の4大学の候補があったが、HSK留学推進室で振り分けるとのことで、選択も希望もできなかった。

 するとフォーム送信の次の日には、HSK奨学金推進室から「オンライン語学留学特別奨学金推薦状発行審査合格のご連絡」が速攻来た。このスピード感が中国らしさなのだろうか。

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 ぼんやりといいなあと思っていたので、复旦大学に振り分けられてとても嬉しかったことを覚えている。
このメールには、HSK留学推進室からの奨学金取得のための推薦状(長い)と奨学金申し込みのためのサイト(中文教师奖学金申注册)の使い方のデータが添付されており、この推薦状で国際中国語教師奨学金センターに奨学金の申し込みをする流れのようだ。

簡単に図にするとこのような感じ。

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 申し込みから大学の承認まで上記の3つの機関の合格をもらう必要があり、更に申請順に合格者が決まっていき、合格者が一定数に達したら締め切るとのことだった。機関から合格をもらうのは、HSKのホームページにもあるように9割の方が受かるとのことなので、どちらかというと締め切られる前に申し込む方が大事だったのかな、と思う。
 HSK留学推進室に奨学金取得のための推薦状の発行手数料22,000円を支払い、この先は自分で申し込みをすることになる。申し込みページにも記載はあるが、奨学金センターで審査に落ちても、大学で審査に落ちても、この22,000円は返ってこないそう。発行手数料だもんね…。
 ここからは中国語のやり取りが始まる。いよいよ中国留学という雰囲気が(オンラインだけど)漂う。
ただ、国际中文教师奖学金申请注册のページも大学からのメールもすべて中国語と英語の併記がある。よくわからない部分は、英語で二重確認しながら進めていくと安心かなと思う。
(国际中文教师奖学金申请注册の使い方に関しては、先ほども書きましたが、HSK留学推進室が使い方を日本語の資料にしてくれています。)

会社への相談

まずはとりあえず申し込んでみて、それから会社には相談しようと呑気に構えていた。が、思いの外すんなり推薦状をもらえたため、この段階で相談することにした。4ヶ月間と期間が決まっていること、午後からの日勤や夜勤なら通常通り勤務できることから、支配人も本社もその場でOKをくれた。コロナ禍で人員が減らされている中、こうやって許可をもらえたこと、他のスタッフも協力してくれていること、本当に感謝しかない。インバウンドが戻ってきたときに、恩返しできるように頑張ろうと思う。

国際中国語教師奨学金の申請

国際中国語教師奨学金の申請ページでは、①申請ページのID登録申請項目入力という流れになる。この申請の審査も登録順に合格者が決まるとのことだったので、HSK留学推進室からメールが来たその日のうちに全て入力を済ませた。

①申請ページIDの登録
 特段難しいことはないのだけど、とにかくスマートフォンでの操作性があまりよくない。画面回転させて横向きにしないとIDやパスワードが打てなかったり、ほかにもエラーで画面が次に進まなかったり。申請の審査の進捗状況を確認するたび、画面回転ロックを解除しなければならない。

②奨学金の申請項目を入力
 HSK留学推進室の申請フォームとほぼ内容は変わらず、自分のHSKの成績や個人情報を打ち込む。それ以外には、出身大学•大学院専攻、中国語以外に英語はどの程度の能力があるか、中国語•英語以外に話せる言語はあるか、などの項目があった。
 最後の方に、どうして留学をしたいのかという志願文のようなものを書く欄がある。落ちる可能性があるとしたら、ここを適当に書く以外はあまりないと思う。わたしは、HSK留学推進室の申請フォームに入力した理由をそのまま中国語に訳し送信した。だいたい中国語で400〜500字程度。英語でも可能は可能らしいが、熱意を伝える意味でもとりあえず頑張って中国語で書いて、意味が伝わるかどうかネイティブに見てもらったり、追加で英訳も書いたりした方がいいのではないかなと思う。
 ちなみにこの奨学金申請フォームで必要なものはHSK留学推進室が事前にフォームにて確認を促しており、以下の通り。

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ひさびさにパスポートやら卒業証書を引っ張り出してきたものだから、なんだか本当に中国に留学するみたいでドキドキした。

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 奨学金の申請をしてから、3日ほどで承認まで進んだ。フローチャートを見る限り、もうこの時点で大学側の承認も得られているようだった。

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 ここから約2週間ほど経ったのち、奨学金の機関よりメールで連絡があり、添付ファイルには奨学金の証書が添付されていた。奨学金は奨学金機関と大学が直でやりとりしてくれるので、特にこちらでの申請はない。HSK留学推進室の推薦状とは違い、この奨学金証書はあくまでただの証明なのだと思う。
実際に来たメールがこちら。

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 メールをみると…でどうやって大学と連絡取ったり、学生登録すればいいの…?って感じなんですが、とりあえずHSKのホームページに『1月10日までに連絡なければ、HSK留学推進室までご連絡を』って書いてあったので、しばらく大学から連絡来るのを待つことにした。

大学からの連絡

大学から連絡が来ない
 だがしかし年が明けても待てど暮らせど連絡が来ない。先月までのスピード感が嘘のようだ。さすがに何か登録間違えたのでは…?と不安になり、复旦大学の留学生室にメールを送った。がしかしそれでも連絡が来ない。というか返信くらいはしてくれてもいいのにと思いつつ、とりあえず1月10日まで待ってみて、それでも来なかったらHSK留学推進室に相談することにした。
 でもやっぱり1月10日になっても連絡は来ない。Twitterで『HSK オンライン留学』で検索すると、同じような方がいたので、HSK留学推進室に連絡しようとしたその瞬間、HSK留学推進室からメールが届いた。

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 登録間違えたとかじゃなくてよかった、と一安心。この機会に、Twitterで同じ大学の方や同じようにオンライン留学を申し込んだ方たちと繋がった。他の人の状況を知ることができるのはとても安心する。もっと早くそうすればよかったと少し後悔。

待ちに待った大学からの連絡
HSK留学推進室の連絡から10日ほどすると大学からもメールが届いた。

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宛先がBCCになっておらず、クラスメイトのアドレスが丸見えだった(笑)
そして月が変わり2月に入ると、『中国語のレベルタイムゾーンでクラス分けするよ!』という内容のメールが届いた。

クラス分け

 そんなメールから約2週間後の2月末、授業開始日の3日前というギリギリのタイミングでクラス名簿が届く。同じタイムゾーンである韓国のクラスメイトもいるのでは、と思っていたが全員日本人の方だった。そしてなぜか中級クラスを希望していたのに、高級クラスになっている。しかも2つある高級クラスの中のより難しい方に。お試し期間あるから難しかったら変えていいよとはあるが、そういう問題ではないような気もする。おそらくHSKの級で分けられており、主に5級の方は高級1班、6級の方は高級2班になっているようだった。多分。私の場合、力技で取得した6級だったため、そんな実力はないし、もはや能力に関してはHSK3級あるかないか程度の水平である。(詳しくはHSK6級に1週間の準備期間で挑んだ話にて)
 大いに不安を抱えつつも、クラス名簿と一緒に添付されていたQRコードから微信のグループチャットに入り、两位师と20人ほどのクラスメイトと初対面。位置情報が中国になっているクラスメイトも数名おり、余計に不安になったのだった。

 ちなみに全てのクラスのQRコードが添付されており、見学したいクラスの微信群に入って、お試しで授業を受けることもできた。

授業開始までの準備

オンライン留学前のレベル
 無事オンライン留学が受けられることが決まった時点では、『一音一音の声調は理解出来ても、連続すると音が掴めなくなる』『各単語の声調をほぼ覚えていない』レベルだった。あと、「我」は「Wǒ」だよと言われても、音は分かるが「ˇ」が一体何番目の声調か分からない。そんなレベル。自分でもよくこの状態でHSK6級取れたよなと思う。

授業開始までに準備したこと
当たり前にこのレベルではお話にならないので、とりあえずこのテキストで中国語の音の流れを覚えることにした。

テキストを5.6周し、通勤時間にはこの音声を聞くようにした。授業が始まる前には、声調記号を見ながら、その文の音の流れがなんとなく想像できるようになった。
 中国語に関して準備したことはこれくらい。授業が始まってからはTOPIK対策する暇はなくなるだろうと思って、このテキスト以外は韓国語に費やした。

授業開始

 あっという間に3月1日になり授業が始まった。初回はそれぞれ自己紹介から始まり、終わり次第そのまま授業に移った。ちなみに精读课に関しては、事前に先生がテキストのPDFを微信に送ってくれており、それを予習し初回の授業に挑むような流れだった。
 精读课の文章のレベルとしてはおそらくHSK5級くらい。なので読んでなんとなく理解するのは、そこまで難しい訳ではない。けれど、文の構造をキッチリ理解して、拼音もすべて分かっているかと聞かれたら答えは完全不是というような感じ。
 听说课に関しては、初回からブッ飛んだ内容で、完全に置いていかれてしまった。地下鉄で女性がある雑誌を持って駅のホームに座り、同じ雑誌を持った男性が電車から降りてくるのを待ち、その男性と話してみる。これを繰り返し、恋人を探す。日本語で聞いても、あまりしっくり来ないような内容だった。

クラス確定

 1週間授業を受けてみて、 精读课はこのままのレベルでいいかな、という感触だった。なにより先生の中国語が抜群に聞き取りやすい。単語のチョイスや説明の仕方が上手なんだと思う。
 一方、听说课は正直付いていけるかいけないか、2日間では分からなかった。ただ他クラスの授業の見学をしなかったこと、精读课はこのまま受けてみたいという気持ちが大きかったこと、クラスメイトを追いかけて勉強する方が刺激になると思ったことから、そのままのクラスで頑張ることにした。

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以上が、オンライン留学申し込みからクラス確定までの流れでした。
次回は、実際の授業の雰囲気や内容・試験について
シェアしていきます📢
こちらもぜひチェックしてみて下さい👀

明日5月2日(日)20時にUPします❣️

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