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「現状維持を目指すのは退化への一歩」25年目エンジニアが変わり続ける必要性を問う。


2009年に中途で入社したYさん。エンジニア歴は25年目となるベテランでありながらも、日々進化を止めない。これまでの経験や今後の挑戦についてお話しを伺いました。


エンジニア歴25年。
改めて感じるエンジニアの魅力とは。

ー本日はよろしくお願いいたします。まず初めに、入社までの経歴をお伺いできますか?
私が入社したときはクロスワープ(Commerce Crewが分社化する前の会社)でしたが、中途入社前もエンジニアとして働いていました。前職では、通信キャリアでのシステム開発を担当していて、GPSを利用したアプリケーション開発や、料金系システムの開発、上流から下流までの工程を行っていました。エンジニア歴は25年程になります。

ー学生時代からエンジニアのお仕事に興味を持たれていたのでしょうか?
そうですね…ちょうど私が学生の頃にインターネット等を用いてプログラムを書く、というようなことが始まったんです。インターネットや本で調べては自分で試してみるということを繰り返していくうちに、ネットワークエンジニアに興味を持つようになったのかもしれません。

他にも、大学3年生頃から先生の講義を手伝う機会があったのですが、そのときにネットワークの設定とか構築とかを初期の段階から作っていく経験をして。それが自分の中ですごく面白かったんです。学生という立場でありながら、所謂プロのネットワークエンジニアさんとゼロから物を作り上げていく経験は今に繋がっているのではないかと思います。

ー学生の頃から様々な経験をされているのですね。
有り難いことですよね。大学ではロボット工学を専攻していたのもあって、同期は大学院に進学をしたり、自動車メーカーに就職をしたりする人も多かったので、当時から人と違うところもあったのかもしれません。

学生時代の経験から、ネットワークエンジニアに興味を持つようになって前職の会社に入社をしたのですが、そのときに「Y君はソフトエンジニアが向いていると思うから何年か頑張って続けてみたら」と先輩からアドバイスを受けて…現在に至るわけですから不思議なものですよね。

ベテランエンジニアが思うCommerce Crewの魅力。
チャレンジを続ける姿勢の大切さ。

ークロスワープ(Commerce Crewが分社化する前の会社)に転職を決めるきっかけは何だったのでしょうか。
以前勤めていた会社だと、エンジニアとしてずっとやっていけるようなキャリアパスが用意されていなかったんですよね。私はエンジニアとして働き続けたかったので、ずっと以前の会社に勤め続けるということは入社当初含めて元々考えていませんでした。

あとは新しいことにチャレンジしたいと考えているタイミングで、著作権侵害対策のシステム開発に興味を持つようになったんです。クロスワープであれば著作権侵害対策のシステム開発に携われるかもしれないと思ったのと、技術的にも今まで培った自分の知識を活かすことが出来るのではないかと思えたのも、クロスワープに入社を決めるきっかけになりました。他にも、クロスワープに入社をすれば新しい知識を習得出来るかもしれないと期待をしていた部分もあります。

ー実際にご入社されてからはどのような業務を担当されていたのでしょうか?
入社後は主に著作権に関するサービス開発やEコマースのサービス開発を行ってきました。

著作権に関するサービス開発では、同様のシステムが少ないので想像力や技術力の両方を必要とする点で苦労しました。ですが、技術的な調査や検証を行いながら、サービスへの機能追加やバージョンアップを行うのはやり甲斐も感じていましたね。Eコマースのサービス開発では、サービス自体を長期にわたって提供していることもあり、古くなってしまったソースコードやアーキテクチャを前進させながらの開発になるので苦労をしています。ですが、著作権に関するサービス開発と同様にやり甲斐のある業務なので面白みがあります。

ーすごく難易度の高い業務を担当されているんですね。
そうですね。ただ責任があってのことですが、比較的自由にやらせてもらっていたので有り難いですよ。「ここには〇〇が活かせるかもしれない」と思えば、一見全然関係ないように思えるところに使われているコードやプログラムを参考にしてみたり、色々と組み合わせてみたり。しっかりとした理由の説明が出来ることが前提ですが、そういう意味で比較的自由にやらせてもらえていたので恵まれた環境だと思います。チャレンジもしやすいですよね。

現状維持を目指すのは退化への一歩。
ベテランエンジニアの更なる挑戦。

ー多くの経験をされてきたYさんですが、仕事を通じて変化はありましたか?
最近ではクラウド(AWS)を積極的に利用したサービス構成をとるようにしているのですが、実装量を減らしつつ、高機能なサービス提供ができるのではないかと考えています。他にも、スマートフォンやタブレットをもっと利用したサービス開発を行いたいともいうことも考えるようになりましたね。

ーありがとうございます。最後に、Yさんがエンジニアとして25年以上成長を続けられているモチベーションをお教えいただけますか。
エンジニアは特に、現状維持をしようとすると退化が始まるんですよ。「もっと〇〇をしたら良いんじゃないか」とか「〇〇を△△に変えたらどうだろう」と考えて、色々と試していく姿勢はエンジニアとして非常に重要だと思うんです。そういった考えが学び続けるモチベーションに繋がっているのかもしれません。

あとは物事に対して「この部分が不便だな」と気づくことも重要だと思います。疑問に感じることが出来なければ、改善策を検討することも出来ませんからね。どのようなサービスやツールであっても、なんとなく使い続けるのではなくて「自分のやりたいことに今使っているツールは適切なのか」と考えてみたり「なんでこんなに同じミスを繰り返すのだろう」という疑問があればその都度解消していくことで、改善策が思いつくようになるのではないでしょうか。