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誕生月の禅語

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誕生日のお祝いを禅語とともに書いていきます。
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記事一覧

1月の禅語「吾唯足知(われただたるをしる)」です。 誕生日おめでとうございます。

1月の誕生日の皆様おめでとうございます。 1月の禅語「吾唯足知(われただたるをしる)」です。 出典:遺教経 知足 竜安寺にある蹲踞(つくばい)が有名「吾唯足知」 水戸黄門様が龍安寺に寄進したとも言われているとか、 「吾唯足知(われただたるをしる)」は、まさに今に感謝する。です。 もちろん文字通り読むと 吾唯足知は、われだたたるをしるとよみ 自分は、ただただ 現状に満足していることを知っている。ということです。 人は欲張らずに今を大切師にて感謝しなさいということだと

2月の禅語 「脚下照顧」

2月のお誕生日の皆様 おめでとうございます。 2月の禅語は、「脚下照顧」です。 お寺の玄関などでこんな文字を見られたことがあるのではないでしょうか? 「脚下照顧」「照顧脚下」「看脚下」 文字通り、「足元を見なさい」という意味であり、「履物をそろえましょう」という意味もありますが、もう一度この言葉について考えていきたいと思います。 ■自分の足元を見る1月が行く 2月が逃げる 3月が去るというように何故か早く感じる3ヶ月です。 ただ、1月は年の始まりであり3月は年度末

3月の禅語 「回光返照」

3月の誕生日の皆様おめでとうございます。 3月の禅語「回光返照(えこうへんしょう)」です。 回光返照 かいこうへんしょうともよみますが、 「回光返照」とは、原因を外にばかり求めず、自らを省みてみよという戒めの言葉です。 仏教の臨済録の中の言葉です。 人の心は、常に外に向いてしまいます。流行りを追いかけたり、環境に左右されたりします。 そんなとき、自分の心を内側に向けるよう勧めた言葉です。 ついつい外に答えを見つけるというのはやってしまってますよね。わたしもついつい。

4月の誕生禅語「啐啄同時(そったくどうじ)」

4月の誕生日の皆様おめでとうございます。 4月の禅語「啐啄同時(そったくどうじ)」です。 卒啄同時 とも書きます。 「啐啄同時」とは、何事もタイミングが重要ですということです。 仏教の碧巌録の中の言葉です。 「啐」とは、ひな鳥が、卵から生まれ出ようというときに、殻を内側からクチバシでつつく行為をいいます。 「啄」とは、親鳥が、ひな鳥が卵から出てこようとするのを助けるために、外側から殻をつつく行為をいいます。 つまり親鳥が早すぎると ひな鳥は、未熟なまま殻の外に出

5月の誕生禅語「廓然無聖(かくねんむしょう)」

5月の誕生日の皆様おめでとうございます。 5月の禅語「廓然無聖(かくねんむしょう)」です。 「廓然無聖」とは、大切なのは知識よりも心の持ち方です。 春が終わり、梅雨入り前の5月の五月晴れのように空は晴れ渡っている気持ち良い季節です。なので、この言葉を持ってきました。 「廓然」とは、雲一つないカラリと晴れわたった空のようになんにもとらわれないこと、「無聖」とは、神聖な教えや真理などないということです。 仏教の碧巌録の中の達磨大師の言葉です。 新年度始まって、いろいろ

6月の禅語は、雨奇晴好(うきせいこう)

6月の誕生日の皆様おめでとうございます。 6月の禅語「雨奇晴好(うきせいこう)」です。 「雨奇晴好」とは、晴れてよし。雨が降ってもまたよし。 いよいよ季節は梅雨のシーズンです。あじさいにカタツムリがよく似合う季節になりました。 そんな中、選んだ禅語は、「雨奇晴好」です。 中国北宋の時代の政治家であり書家でもある蘇東坡の言葉です。 梅雨の晴れ間は、とても気持ちがいいもの。なにかいいことが起きそうだという気にもなりウキウキします。しかし、雨が続いてジメジメして、気温も高

7月の誕生日の禅語 「実相無相」

7月の誕生日の皆様おめでとうございます。 7月の禅語「実相無相(じっそうむそう)」です。 「実相無相」とは、下手な妄想をいだき、ヤキモキしない。 いよいよ梅雨も終わりに近づき夏がもうすぐです。 くよくよ悩んでないでパッと自分の行動をしましょう! で、選んだ禅語は、「実相無相」です。 法華経の中にある言葉です。 実相とは、物事の真実です。 無相とは、そのようなものに意味がないということです。 実相は、物事の本質であり、事実の裏には、本質・原因・要因がありそうに見え

8月の誕生日の禅語 「一期一会(いちごいちえ)」

8月の誕生日の皆様おめでとうございます。 8月の禅語「一期一会(いちごいちえ)」です。 臨済宗の開祖となった臨済義玄の言葉です。「臨済録」の中にあります。 「一期一会」とは、今、ここ、を大切に生きること。 現代では、「人と人との出会いの大切さ」という意味で一番使われたり、 一生に一度のチャンスだからのがしてはだめだよという意味でも使われたりします。 そのような使い方から、「チャンスの女神の前髪は逃すな」とか、機会損失がどうのこうのとか、マーケティングに使われて、焦らせ

9月の禅語「把手共行(はしゅきょうこう)」 誕生日おめでとうございます。

9月の誕生日の皆様おめでとうございます。 9月の禅語「把手共行(はしゅきょうこう)」です。 中国南宋時代の無門慧開によって編まれた「無門関」の中にあります。 9月の禅語「把手共行」とは、手をとって共に行くという意味です。 愛する人や家族と手をつないで歩くと、嬉しいですよね。1人で歩くのが不安なときでも、誰かが手を差し伸べてくれたら心強いものです。 新学期が始まる9月、今年も下半期に入った9月は、 半年間の行動や環境を見て、気持ち新たに目標に向かうときでしょう。 手を

10月の禅語「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」 誕生日おめでとうございます。

10月の誕生日の皆様おめでとうございます。 10月の禅語「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」です。 「正法眼蔵」に載っている言葉です。 10月の禅語「行住坐臥」とは、自分を大切にするということです。 「行」は歩くこと、「住」はとどまること、「坐」は坐ること、「臥」は寝ることの意味します。 自分を大切にしましょうとか、人生を大切に生きましょう。 とか言われますが、どうすればいいかというのを説いた言葉です。 人がまさに、日常的に行っていることである、歩くこと(動くこと)留ま

11月の禅語「行雲流水(こううんりゅうすい)」です。 誕生日おめでとうございます。

11月の誕生日の皆様おめでとうございます。 11月の禅語「行雲流水(こううんりゅうすい)」です。 「黔南会灯録」に載っている言葉です。 11月の禅語「行雲流水」とは、何事にもとらわれずありのままに生きる。 意味は、文字どおり「雲は行き、水は流れる」ということです 雲も水も、絶えず流れてとどまることがありません。 どこかに引っかかったりすることもなく、山や川の中の岩などにも形を変え流れていきます。つまり、物事に執着したり、先入観を持って反応したり、することなく、ありのまま

12月の禅語「老婆親切(ろうばしんせつ)」です。 誕生日おめでとうございます。

12月の誕生日の皆様おめでとうございます。 12月の禅語「老婆親切(ろうばしんせつ)」です。 出典「碧厳録」です。 12月の禅語「老婆親切」とは、無条件に人を愛する心です。 「老婆心」とも言われる言葉は、直訳すると、「おばあさんは、孫をかわいがる」という意味ですが、おばあさんが孫を可愛がるように、仏様は人間を愛する。誰に対しても、祖母が孫を可愛がるように、愛情を持って、生きとし生けるものを愛しなさいと。 ともすると、人は知識を得たり、財産を得たりすると、上から目線で指