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映画「アニー(1982)」から学ぶポジティブ思考

『アニー』(Annie)は、1938年の新聞4コマ漫画『小さな孤児アニー(Little Orphan Annie)を原作とし製作されたミュージカルで1982年、1999年、2014年の計3回映画化されており、今回は1982年のものを視聴。

世界恐慌を学ぼうと思ったのだが、結論からいうと家族で見るコメディ映画だった。

【あらすじ】

舞台は、1933年の世界恐慌直後の孤児院。そこで育った10歳の女の子アニーーが主役である。クリスマス休暇を一緒に過ごす孤児を探していた大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースと孤児院で出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになる。夢と希望を忘れず前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、アニーを気に入り、養女にしたいと考える。しかしアニーは、自分の両親がまだ生きていると信じていて、本当の両親と暮らしたいという夢を持っていた。(参考:wikipediaより抜粋)

【comet的感想】

『勇気を与える作品』貧しくても明るく生きるアニーをヒロインにすることによって、貧困層に勇気を与えるような映画

『コメディ映画』世界恐慌を学ぼうと思って観てみたが、ハンニガンの雑な色仕掛けやアニーのお茶目な仕草などが、まさにコメディ映画だった。

『歌がいい』長年歌い継がれる名曲なだけあって、「Tomorrow」は人を勇気づけるような未来への希望溢れる曲だった。が、それ以外の曲の印象がミュージカル映画にしてはあんまりないと思ってしまったのはcometも要勉強が必要である。

『子どもがかわいい』子どもながら他人からかわいいと思われる仕草をわかってらっしゃる!歌や演技だけでなくアクロバットなミュージカルシーンも見所の一つだった。

『本当に世界恐慌直後なのか?』アニーが脱走した先の街中のシーンでは活気があるように見えた。食材が豊富に売られていたり、大人が着ているものは見窄らしい感じもなく、貧困なのは子どもだけのような印象を受けた。ただ、街中は煉瓦造りの建物が多く、「フーバービル」で有名な掘っ建て小屋のようなものは出てこなかった。物語に登場するウォーバックスの豪邸と比べれば、貧しく感じる孤児院も、居住地としてはまだ恵まれていたのかも知れない。

『お金持ちは心が貧しいという前提』当初のウォーバックスは、利益優先で自己中心的な行動や思いやりに欠ける発言が目立った。プールでのシーンや映画に行く前のアニーとのやり取りの中でも、優しさに欠ける対応で、そもそも孤児を預かることにしたきっかけも自分のイメージアップだった。

そんなウォーバックスだが、アニーによって人に対する優しやさ思いやりを取り戻していった。

(実は、ウォーバックス自身も弟が肺炎だったが薬が買えず亡くなったという辛い経験をしており、人を傷つけてでも大金を稼いでやろうという背景があったのだ。)

『率直な意見が大人をも動かす』「Tomorrow」の詩やアニーの強い言葉、主張がウォーバックスやルーズベルトを動かしていた。アニーはただ我儘や文句を言うのではなく、言葉にはいつも感謝の意やポジティブさを感じるものがあった。それが人々の心を動かす大きな要因なのではないか。

【つぶやきメモ】

・訳し方で印象ががらっと変わる(吹き替えと字幕でも大分違う)

・経済面で国に依存している日本とそうでないアメリカの違いを彷彿とさせる

【comet的総括】

正直、いろいろ書いたが深く考えずに家族で見るのに良い映画だった。

次は、2014年ver.を見て比較したいと思う。

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