無料デジタル教材「KIDSのビブリオバトル!」のご紹介
こんにちは。
ビブリオバトル普及委員会事務局です。
この度、ビブリオバトルを児童館や塾、学校の授業などに導入する際に役立つ無料のデジタル教材がリリースされましたので、概要と使い方をご紹介します!
KIDSのビブリオバトル!
『KIDSのビブリオバトル!』は、書評を通したコミュニケーションゲーム『ビブリオバトル』を、ボタン一つで誰でも簡単に、公式ルールに則って進行できるデジタル教材です。
このゲームを通して子どもたちは「読解力」「相手に伝わるよう語る力」「傾聴スキル」を獲得していくことができます。
読書を通じて様々な情報・教養を取得し、それらを共有する体験によって“人とつながる力”を育みましょう。(教材ウェブサイトより)
制作:一般社団法人フリンジシアターアソシエーション
監修:一般社団法人ビブリオバトル協会
主な対象年齢:9〜15歳(小学3年生〜中学3年生)
参加可能人数:3人〜(観戦者を除き、1グループあたり3〜7人で実施します。観戦者の人数を事前に入力しておくと、観戦者も投票参加が可能になります)
用意するもの
・ノートパソコンもしくはタブレット
1グループにつき1台、端末が必要です。
(※動作環境については、ダウンロードページをご覧ください)
・教材本体
ダウンロードページより無料でダウンロードできます。
・紹介する本
バトラー1人につき1冊、お気に入りの本を用意します。
教材の背景
教科書への掲載や、大会のニュースなどをご覧になり、ビブリオバトルの導入を検討されている指導者の方も多いと思います。
ビブリオバトルは、公式ルールの手順に則って行うと、誰でも楽しさや機能を享受できます。
ただ、ビブリオバトルの運営に慣れていない方が授業などに導入する際、良かれと思いルールをアレンジした結果、ゲームの楽しさが大きく損なわれた、といった事例も多く耳にします。
また、どんなゲームもそうであるように、プレイヤーが「参加を強制されている」と感じてしまうと場が盛り上がらない、という点も、教育現場へのビブリオバトル導入時の課題としてよく挙げられます。
そこで、この「KIDSのビブリオバトル!」では、教材の「進む」ボタンを押して進行するだけで、ビブリオバトル運営のツボを押さえ、参加者が楽しさを体験できるコンテンツにしていただきました。
また、ビブリオバトルを知らない方の参加モチベーションを高めてもらうため、独自の世界観によるオリジナルムービーも作成いただきました。
「KIDSのビブリオバトル!」は、発表参加者(バトラー)が3〜7人で行うビブリオバトルに対応しています。
主に想定している使用環境は、参加者が全員バトラーになる小規模な開催や、いくつかのグループが同時にゲームを行ういわゆる「ワークショップ型」のビブリオバトルですが、観戦者の票数を別途入力することで、大規模なイベント型の開催にもご使用可能です。
ぜひこのデジタル教材を活用して、ビブリオバトル運営に挑戦してみてください!
使い方
1. 事前設定
教材を立ち上げると、まず設定画面が表示されます。
バトラーの人数や観戦者の有無、決選投票や進行の音声など、必要に応じて細かく設定することができます。
2. バトラー名と書名の入力
発表するバトラーが、一人ずつ自分の名前と紹介する本の題名を入力します。
他の参加者に見られないように!
3. オリジナルのオープニングムービーと、ルール解説アニメーション
設定時にオープニングムービーとルール説明のアニメーションにチェックを入れておくと、端末で動画を視聴できます。
ストーリー:
ここは、ブックタウン。名うてのビブリオバトラーたちが集う街。今日も人々は、この街に足を踏み入れる。伝説の「ビブリオヒーロー」を目指して・・・。
4. 発表順を決める
発表順は入力した順番とは関係なく、ルーレットで決まります。
5. 本を紹介する
発表順に従って、本を紹介します。
発表時は、画面に「バトラー名」と「カウントダウンタイマー」が表示されます。
事前設定時に「ミニ・ビブリオバトル 」を選択していると、発表時間は3分間になります。
6. ディスカッションをする
発表が終わるごとに、ディスカッションを行います。
ディスカッション時は、「バトラー名」「書名」「カウントダウンタイマー」「質問例」が表示されます。
ディスカッションの時間は事前設定時に「2分間」「3分間」のどちらかを選択できます。
7. 投票する
全員の発表終了後、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準に投票し、チャンプ本を決めます。
このとき、バトラーは順番に一人ずつ、他の人に見えないように端末で投票先を選択します(他のバトラーが紹介した本のみ表示されます)。
観戦者(発表を行わない参加者)がいた場合、別途集計してそれぞれの得票数を入力します(1. の設定画面で、観戦者の人数を入力しておく必要があります)。
8. チャンプ本の発表
投票が終わると、チャンプ本が発表されます。
最多票の本が複数あった場合、事前設定で「決選投票なし」にしていたら「複数のチャンプ本」が発表され、「決選投票あり」にしているとチャンプ本が1冊に決まるか、それ以上決選投票しても結果が変わらなくなるまで、投票を繰り返します。
また、[誰がどの本に投票したかを開示する/しない]も事前設定時に選択可能です。
これでビブリオバトルは終了です。
事前設定時にエンディングムービーにチェックを入れていると、この後オリジナル動画を視ることができます。
終わりに
ビブリオバトルをしたことがない方もベテランの方も、ぜひ一度この教材で遊んでみて、感想を教えていただけたら幸いです。
「KIDSのビブリオバトル!」をきっかけに、より多くの方にビブリオバトルを楽しんでいただけることを願っています!
教材ウェブサイト
お問い合わせ
一般社団法人フリンジシアターアソシエーション
京都市下京区岩戸山町440江村ビル2F
TEL 075-344-8970
ftas_info[at]ftas.info [at]を@に変換ください
ビブリオバトル普及委員会事務局
info[at]bibliobattle.jp [at]を@に変換ください
画像引用元:KIDSのビブリオバトル!教材ウェブサイト、及びKIDSのビブリオバトル!本編
よければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、(一社)ビブリオバトル協会の運営資金として、ビブリオバトルの普及活動に活用させていただきます。