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泣き歌

私には、聞けば必ず涙が出る。
そんな歌があります。

それは、松任谷由美さんの『春よ、来い』
(何だかありがちですいません。)

他にも胸にグッとくる歌はありますが、
何か特別な感情や出来事と絡まなければ泣きはしません。

でもこの歌は別物

イントロが始まった途端に、涙を吸い上げ

浅き光立つにわか雨 愛し面影の沈丁花

で、涙腺の蛇口が開き

春よ、遠き春よ

に至りてダダ漏れです。

なぜかは分かりません。
いつ頃からかも分かりません。

見ないふりして押し込めていた感情をドバッと吐き出すかのように、
ただただ、悲しくもないのに泣けるのです。

何でしょうね、この感情。

夢よ 浅き夢よ
私はここにいます
君を想いながら
ひとり歩いています
流るる雨のごとく
流るる花のごとく

とりわけ、この歌詞の部分がグッときます。

もう会えない誰かを想い、
でも、会いたい気持ちを抑えながら、
孤独に流されるように生きている。
そんな心持ちが、情景が、心に沁み入るのです。

私は、春にあまり明るいイメージがありません。
惜別や旅立ち、そんな思いで埋め尽くされます。
春の陽気に、満開の桜に、ただ切なさを感じてしまうのです。

この歌はそんな私の気持ちを代弁してくれているのかも知れません。

何だか、春を待ち侘びる冬の曲にも思えますが、
春がたぐり寄せる感情を、季節に関わらず思い起こさせてくれる。
そのような名曲なのでは?と思っています。

皆さんにも、そんな歌がありますか?


ちなみに、京都三条に“ユーミンバー”こと
「キャラメルママ」さんがあります。
私も何度か伺いましたが、360度ユーミンです。

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