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【#Shareit 懇親会レポ】短パン社長が1投稿で100万円の売り上げを作れる3つの理由

9月3日(木)、ドラえもんの誕生日のこの日、#Shareit(※)2期の懇親会が開催された。

#Shareit (シェアイット)とは…
株式会社grams 代表取締役の艸谷真由(くさたにまゆ)さんと、会社員としてスキを仕事にして働く遠藤優華子(えんどうゆかこ)さんが運営するオンラインシェアチームという新しい形のオンラインサロンのこと。
チーム名の”Shareit”にはないものをみんなで補いながら伸ばすという意味を込められており、チームのみんながスキルややる気をシェアしあい、前向きにいろいろなことに取り組んでいけたらと考えられている。すきなこと、楽しいことと仕事がイコールになる、自分らしさを発揮して活躍したい、SNSを活用してビジネスに役立てたい、そんな方に向けてチーム限定で役立つ情報を発信している。
 (引用:https://community.camp-fire.jp/projects/view/256245)

Share itに私が入ったのは8月の2期募集のときのこと。それまで、これからフリーランスとして仕事をしていくにあたり、いろんなもやもやを抱えていたこと、なににおいてもやらずに否定するのは苦手だから苦手意志行きのあったSNSと向き合ってみようと思ったということ、そして実現させたいことがあったこと、そんな理由で「まあ、とりあえず3ヶ月だけ、本気でやってみよう」と入会を決めた。(ここら辺の話は、またいつかしたい)

この日の懇親会は、短パン社長こと奥ノ谷圭祐(おくのやけいすけ)さんの運営する「TANPAN LAB」で開催。冒頭1時間、短パン社長による講演会が行なわれた。

講義の内容は、なぜ短パン社長が好きなことを仕事にできているか、なぜSNSの発信が売り上げにつながっているかというテーマ。その中で、特に印象深かった点が3つあったので、感想を交えながら紹介しよう。

毎日発信していることが説得力に繋がる

まずは、短パン社長について簡単に紹介しよう。短パン社長とは、株式会社ピーアイの社長。洋服のSNS限定販売をし、累計売上5億円超えの実績を持つ人だ。5億って相当えぐい…並大抵ならぬ努力があるに違いない…。ちなみに1年の3分の3(毎日だね)が短パンだから、短パン社長らしい。

そんな短パン社長はInstagram、Twitter、Facebook、WordPress4つのSNSで10年間毎日発信している。そして、その各SNSに短パン社長が1投稿すると、生まれる売り上げがこちら

・Instagram…100〜200万円/1投稿
・Twitter…200万円/1ツイート
・Facebook…300万円/1投稿
・WordPress …500万以上/1記事

えぐい…普段は仕事のことを全くツイートしていないという社長だが、1つの商品を販売する際、4つのSNSに投稿するだけで1200万円の売り上げを生み出しているというのだ。

しかも、ピーアイはもともとアパレルメーカーなのに、今やカレーやコーヒーなど、ファッション以外の商品まで売っているのだとか。カレーに限っては、6時間で2000食売れたのだそうだ。

なぜアパレルメーカーの社長が、カレーやコーヒーを売れるのか。その理由を社長は次のように話してくれた。

「僕は、仕事をするのが楽しくてしょうがないんだよね。それは僕が好きなもので、人を楽しませることができるから。なぜ、僕がコーヒーやカレーを売っても売れるのかと言ったら、毎日発信し続けたことで説得力が生まれたからだと思う。毎朝スターバックスに行ってコーヒーを頼むだけでなく、その画像をツイートする。毎晩、仕事終わりのビール1杯を飲む時にストーリーにあげる。カレーを毎日食べて写真を上げる。それを見た人たちの中に「毎日飲むくらいコーヒーやカレーやビールが好きな人の売るコーヒーやカレーやビールなら」って説得力が生まれたんだと思う。正直、専門的な知識があるかどうかで言ったら自信はないけどね。カレーが売れた時に、毎日習慣にするくらい好きな人が売ることで画面の向こうの人の食卓を笑顔にできるんだってことに気づいて、それからはアパレル以外のものも販売するようになったんだ」

そして短パン社長は「別に有名人でなくても、好きを仕事にできる」と話してくれた。

短パン社長の信頼性が高い理由

一方、短パン社長は「説得力の持てないもの」を商品化することはしないのだそう。

「僕、甘いものが食べられないのね。あまり好きじゃなくて。だから、スイーツを売りませんかって提案をいただいたこともあるんだけど、そういうものについては説得力が持てないなと思って断った。自分が本当においしいと思ったもの、おもしろいと思ったものしか発信しないんだよね

なるほど。たしかに芸能人が「これで痩せました」と言っているサプリをおすすめしていても、その芸能人がもともと痩せていたら全然信憑性ないし、いざ買ってみて全く効果がなかったら、その信頼性も落ちる。それゆえにその芸能人が紹介していたものを買うことはなくなるというのはよくある話だ。短パン社長はそれをしないから、コアファンに「この人がいうなら間違いない」と信頼されているのだろう。

また、短パン社長は自分の信頼性が高い理由を次のように話す。

「2015年11月に初めてFacebookでアパレル商品を売ったんだけど、その売り方っていうのは「カシミヤマフラー 25000円くらいです(受注発注だからお金は決まっていなく、100枚くらい来るかなと予想。実際には26000円で販売)。欲しい人はコメント欄に書いてくださいっていう売り方をしたら、272件のコメントが来て、342本売れたんだよ。しかも、その注文は紙に正の字を書いて数えたから、色とか計算とかミスったりもしたのに、クレームゼロ・キャンセルゼロ・返品ゼロ。これはね、Facebookだったからというのがあると思う。Facebookは、僕もコメントをくれる人も実名で個人の顔を出しているから、信頼性が高いんだよね

「そこからさらに新規の顧客につながったのは、実名と顔を出して買ってくれた人が、着用した画像をSNSに載せてくれて、それをキュレーションしたものをフォトギャラリーに載せたからだと思う。自分が出すものをいいと思っている、好きというのは当たり前だけど、第三者の意見が集まったことで、一気に信頼性が増したんだよね」

モチベーションは目の前の人を喜ばせること

この積み重ねでファンを構築してきた短パン社長は昨年、短パンフェスを開催。7月、シーズンオフど真ん中の長野県白馬に500人の人を集めた。

「その内訳はほとんどがSNS。チケットぴあは19枚しか売れなかった。当たり前だよ、よくわからない人が短パンフェスって言ってるのに、誰が来る?(笑)でもね、僕は名前の知らない人が来るよりもSNSで絡んでくれる人や洋服を買ってくれる人がその場に来てくれたことが、すっごくうれしかったんだよ」

さらに会の最後、短パン社長に「10年間毎日更新し続ける理由はなんですか?」と質問したところ、次のような答えが返ってきた。

「1つ投稿したら、コメントしてくれる人や、喜んでくれる人がいることがモチベーションかな。フォロワー数や人数を増やすことじゃなくて、1人でも誰かのためになって、誰かを笑顔にさせられるのなら続けたいって思う

それを裏付けるように、#Share it主催のゆかこさん、まゆさんが次のように続けた。

ゆかこさん:前に出版イベントをした時に、社長が既存の方だけでなく、新規の方を獲得するにはどう大事にしたらいいかっていう質問に対して、既存の方を大事にすることが何よりも大事って答えたんですよね。今、目の前にいる人を大事にできない人がその先の人を大事にはできないって。その言葉がすごく心に残っていて、#Share itのメンバーにはそういう視線を持ってほしいなと思っています。

まゆさん:田植えとかコーヒーとかカレーとか、いろいろやってて、みんなからしたら「好きなことをやってていいな」って見えると思う。でも、それらをいざやるというのは本当に大変なことだって私は思うから、やり続けるってやばいなって思うんですよね。本当に毎回、お金以上のことをしているというか、目の前の人をどう楽しませるかをすごく考えてくれているなと思う。

ゆかこさん:私たちもそういうところに魅かれたんだよね。さっき「目の前の人を大事に」ってあったけど、社長って本当に私たちのことをすごい気にかけてくれるんですよ。去年の12月に初めて話した時に、まゆちゃんと気が合うだろうなと思ったから、今度ご紹介させてくださいって言ったら、その数日後にはまゆちゃんの本を読んでSNSで紹介しててくれたの。

短パン社長:俺のことを褒めるのはいいよ…

ゆかこさん:その社長の発信がばーんと当たって、まゆちゃんの本が重版になったのは信頼から生まれる人を呼び込む力があるからだと思うんだよね。仮に信頼がない人がSNSで「おもしろい」って紹介したとしても、誰も買わないと思うんだよね。

まゆさん:おもしろいことをおもしろいという、つまらないことや合わないことは合わないと断る社長が紹介されてくれた瞬間にAmazonで私の本が150位になったのは相当驚いたな。出版した当初が一番順位良くて500位だったから、社長の信頼性の高さを感じたし、社長のファンの人たちがみんな感想をつぶやいてくれてつながっていったのが本当にすごいとおもった。

ゆかこさん:いいと思って、みんな読む。読むだけじゃなくて、タグづけして載せてくれる。社長のファンの人が、まゆちゃんのことを知ってくれる。見えることの数だけじゃなくて「この人が何者なのか」ということを信頼しているから起きることだと思うんだよね。こんなに信頼されていて、愛されている人はなかなかいない気がする

短パン社長:みんなもね、実名で紹介される人になった方が良いと思うよ。ツイッターとかインスタの量よりも、実名だから紹介してくれる、信頼してくれるはあると思う。僕、実は好き嫌いがすごい激しいんだけど、それって悪いことじゃないと思っているんだよね。今の子たちの中には、1000人友達いますっていう人もいるだろうけど、その中で本当に気の合う好きな人って10人しかいないんじゃないかな。だから、フォロワーは当然増やした方がいいと思うけど、数にそこまで固執しなくてもいいと思うよ。今日来てくれた25人が繋がっていたら、めっちゃうれしいじゃん。そういう目の前にいる人を大切にした方がいい。

ゆかこさん:そうですね。私的には、数は追って欲しいポイントであって、できるなら増やした方がいいとは思うけど。わたしもまゆちゃんもフォロワーが1.2万人くらい。でも、それに対して、100人近くの人が#Shareitに入ってくれたのは、何かしらの説得力があるからだと思っている。信念や顔を出していることで価値観が合うと思って入ってくれている人が多いなって思うし、そういう人を大事にしたいと思ってる。おこがましいけど、こういう精神は社長から受け継いでいると思うんだよね。

短パン社長:うれしいよ(笑)。

ゆかこさん:どんな人がそばにいるかは本当に大事なこと。私はぶっちゃけ仕事以外にもやりたいことってたくさんあるけど、今の仕事を続けられているのは、普通に生きてたら出会えない人と出会えることが嬉しいからだと思う。そしてね、出会って終わりにしたらもったいないと思うんだよね。社長のような人と出会って、こういう風にインプットできる、消化できるということを自分の中に入れてほしい。自分だったらと考えることをしてほしい。入れるだけじゃなくて、自分のなりたいを追いかけながら、考えながら、自走してほしいんだよね。そういう意味では#Shareitは超強いからさ。


あとがき〜短パン社長から学んだこと

私はフリーランスになってから「それはありさが個性的だからできるんだよ」と言われることが多く、それに対してもやもやしていた時期があった。たしかに会社員をしていた頃の自分から見ると驚くくらい順調で、ありがたいことに仕事が絶えることはないけど、それは私が特別だからではないはず、私は会社員だった時と変わらず大したことのない人間だと思っているからだ。

そう思っていた私が、短パン社長の講義の中で響いた言葉がある。

「好きを仕事には、プロにしかできないかというと違う。ここのラボで料理を作ってくれた人は、みんなもともとMDやアパレルの営業とかをしていた人たち。最初は料理が趣味だった人たちなんだよね。」

「やろうとすることは誰でもできるけど、一歩先に行くには行動することが大切。必要とされているから、物事を動かすことができると思う」

やはり私は特別ではない。別に秀でた文才があるわけでもないし、超専門的な知識があるわけでもない。ただ好きなことへのオタク力と熱量の高さが、昔から異常なだけだ。そして「やってみる前に諦める」のが嫌いなだけだ。

近年「好きなことを仕事に」という言葉を聞くことは増えた一方で、「そんなのは理想だ」「一部の人だけができることだ」という意見もある。でも、私は今日の短パン社長の話を聞いて、誰しもが「好きを仕事にする」ことは可能だと確信した

ずっと好きと言い続ける説得力・目の前の人を大切にすること、その積み重ねが信頼性を生み、コアなファンを作る。

言葉にしたら真新しいことではないけど、今の私には、それができているだろうか。数ばかりを見ていないか。

フォロワーやPVやいいねは数じゃなくて、画面の向こう側には人がいること。その人たちの心を揺さぶる発信をすること。SNSはもちろん、記事を書く上でも、もっともっと意識していきたいと考えさせられた。


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